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「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」を観た私

これは…
何度でも繰り返し観て噛みしめたい映画だ…


「モリコーネ 映画が恋した音楽家」の劇中で気になったため鑑賞。


華金とは言え230分の表記に慄くも、まぁ寝落ちしてもいいかと軽い気持ちで観始めたらあっという間の4時間だった。思いの外目はギンギン。(そしてintermissionが挟まれる映画は地味に初めて。)


ギャングの話なのでショッキングなシーンはあるものの、これは絶対に夜更けに観たい映画。4時間あるから夜が明けるけど。

というのも、モリコーネの音楽がこの時間帯と本当にぴったりで。音楽素人なので表現が間違ってるかもしれないけど、あの短調気味に始まって段々と長調になる調べが、じんわりと郷愁に似た感覚を抱かせてくれる。本当に天才。しかもそれがなんていうかもう、この映画とマッチしていた。しすぎなくらい。


画もいちいち良かった。感覚的には「天国の日々」での映像に近いものを感じた。もちろん1920年前後という近しい年代を扱っているからというのもあるだろうけど、画としての切り取り方が素敵。そしてやっぱりモリコーネの音楽ありきなのかな、とも思いつつ。(現在モリコーネにお熱なので、かなり肩入れはしてます。)

「画像」が良いという理由で「天国の日々」をおすすめしてくれた前職場の人に、ぜひとも伝えたい。(既に知ってはいそうだけど)

にしても、役作りに余念が無いで有名なロバートデニーロに改めて脱帽した。

20代後半の演技と、60代前半の演技、それぞれ演技に見えないほど自然に演じ分けていた。もちろんメイクもあるけど、話し方や所作ひとつひとつに嘘くささがなく、本当に時を越えたのか?と思うレベル。他の俳優さんの比べものにならないくらい、この年齢の違いが自然体だったので、逆に彼だけ浮いてしまっていたくらい。


ラストシーンなんかは色んな考察があるようで、いくつかネットに転がってるのもパラパラ見たし、私も考えてはみたけど、今はとりあえず分からなくても良いかも。直感的に受け取ったものを、あえて言語化せずに心に留めておくのが、今の自分にはぴったりな気がする。

考察なんていらないくらい、心で感じた映画でした。

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