この 〝ふわとろ感〟 がたまらない。
文・撮影/長尾謙一
料理/横田渉
スノーマン とろっとたまご(洋食店の味)
スノーマン とろっとたまご プレーン
(素材のちから第40号より)
このオムライスの、たまごの艶とみずみずしさはどうだ!
シズル感という言葉があるが、まるでオムライスのためにあるのではないかとさえ思ってしまう。目に飛び込んでくる〝とろっと〟したたまごのおかげで、おいしさへの期待は膨らんでいくばかりだ。
半熟たまごのようなコクと食感が味わえるタマゴ加工品。加熱しても固まらないので、誰がつくっても失敗なく同じレベルのメニューに仕上げることができる。加熱済み商品のため衛生面にも優れ、イートインだけでなくテイクアウトメニューでも大いに活躍する。
加熱しても 〝たまごの半熟感〟 は変わらない。
オムライスの魅力はシズル感にあり
あらためてオムライスの魅力を考えてみると、まず、目に飛び込んでくるシズル感にあるのだと思う。下のオムライスは「スノーマン とろっとたまご(洋食店の味)」を使って試作した。
とろっとオムライス きのこたっぷりデミグラスソース
「とろっとたまご(洋食店の味)」を温めてマッシュルーム入りのバターライスにのせるだけでオムライスができる。そこにきのこたっぷりのデミグラスソースを流す。デミグラスソースは「ほしえぬ デミグラスソース」を使ってつくった。
食べた瞬間にオムライスの〝ふわとろ感〟への期待は満足へと変わっていく。デミグラスソースと溶け合う半熟風のたまごのなめらかな食感と香り。視覚の次は味覚と嗅覚でも楽しませてくれるのだ。バターライスをチキンライスにしてもいいし、ソースはホワイトソースやサルサソースでもいい。メニューはいくらでも考えられるだろう。
「スノーマン とろっとたまご(洋食店の味)」はオムライス用のタマゴ加工品
スクランブルエッグがフライパンの中でちょうどいい状態を見せるのはほんの一瞬だ。シェフはこれを見逃さない。〝ふんわり〟、〝とろっと〟した半熟の状態を見事にコントロールして、艶やかでみずみずしいオムライスに仕上げていく。
「とろっとたまご(洋食店の味)」は、洋食店のスクランブルエッグのコクと味わいを再現した、まさにオムライス用のタマゴ加工品。バターと生クリームを使った風味豊かな味わいで、たまごのとろとろ感の中に黄色と白の絶妙なコントラストとしっとりとした艶感を持つ。シェフがフライパンをふる時に香るバターの焼けるフレーバーも感じる。
さらに、たまごの固形部と半熟部に一体感がありオムライスに仕上げた時にダレず、まるでシェフが手づくりしたような絶妙な固形感だ。しかも、加熱済みのタマゴ加工品だから加熱しても固まらない。ずっとなめらかな半熟状態のままなのだ。これなら「とろっとたまご(洋食店の味)」を使えば、失敗なく誰でも洋食店のオムライスが提供できる。
「スノーマン とろっとたまご プレーン」は幅広くさまざまなメニューに
もう一つの「スノーマン とろっとたまご プレーン」は、用途を決めずにさまざまなメニューに広く利用できるようにつくられている。
「とろっとたまご(洋食店の味)」のシェフの手づくりのイメージとは少し違い、本物の殻付きたまごの半熟感を表現し、味付けはシンプル。和食、洋食、中華などの料理に、たまごの自然な黄色みが彩りを添える。
それにしても加熱してもたまごの半熟感が変わらないことには驚かされる。この2つのアイテムを使ってさらに試作を進めることにする。
〝加熱してもなめらか〟 のメリットは数えきれない。
メニューの広がりとオペレーションの可能性
「スノーマン とろっとたまご(洋食店の味)」のポテンシャルの高さを見せつけられる
スクランブルエッグの〝ふわとろ感〟がオムライスのできを決めるのならば、「とろっとたまご(洋食店の味)」を使えば、もうおいしいオムライスはできたようなものだ。しかもオペレーションが簡単なのだ。解凍しておいてフライパンで温めてもいいし、電子レンジでもいい。あらかじめ湯煎しておけばすぐに提供できる。これなら誰にでもできよう。
エスニックオムライス
たとえば、キムチチャーハンをつくり、温めた「とろっとたまご(洋食店の味)」をのせる。あとはコチュジャンのソースを流しパクチーとライムを飾れば〝エスニックオムライス〟ができあがる。しっとりなめらかな「とろっとたまご(洋食店の味)」と甘辛いコチュジャンソースが混ざり合うと得も言われぬおいしさを発揮し、これがキムチ風味と相性がよく実においしい。何と言ってもたまごに〝ふわとろ感〟がなければこのメニューは成立しないだろう。
和風オムライス
また、十六穀ご飯に「とろっとたまご(洋食店の味)」を温めてのせ、かつおだしのきいた和風の餡をかける。上からねぎをふり、山芋をすりおろしてのせ、三つ葉を飾ると和風オムライスの完成だ。とろりとした「とろっとたまご(洋食店の味)」と、とろりとした和風の餡、そしてすりおろした山芋の3つのとろりが絡み合う。一粒一粒もっちりとした十六穀ご飯を包み込み、絶妙な食感のコントラストが楽しめる。このメニューもたまごに〝ふわとろ感〟がなくてはもちろん成立しない。
底知れないメニューの可能性
さて、次に「とろっとたまご プレーン」で試作してみる。やはりポイントは、加熱しても本物のたまごのような半熟感が失われないことだ。そこで、まず中華の炒め物に使ってみた。
とろっとたまごと小松菜の中華炒め
小松菜ときくらげを炒め調味したところへ「とろっとたまご プレーン」を加える。少し時間を長めに炒めてもたまごのとろり感は変わらず、艶のある美しいメニューに仕上がる。
とろっとたまごピザ
さらに、〝とろっとたまごピザ〟などはどうだろう。とろりとしたたまごの上に焼け溶けたチーズがのっているのだからおもしろい。
一つメニューをつくるとまた一つアイデアが浮かんでくるのだからメニューの可能性は底知れない。
〝とろっと〟 のシズル感は、テイクアウトメニューの強い武器。
テイクアウトメニューにおいしさをプラスする
テイクアウトメニュー差別化の切り札
テイクアウトは外食店にとって重要な販売シーンとなった。お客様はテイクアウトメニューに安価なものを求める傾向があるが、それだけではない。やはり、おいしいメニューを求めている。競争の激しい中で、まず重要なことはおいしそうに見えることだ。おいしそうに見えないメニューは土俵に上がれない。「とろっとたまご(洋食店の味)」、「とろっとたまご プレーン」は、こうしたお客様の期待に応えるメニューづくりができる。
とろっとオムライス もっちりのびるチーズソース
たとえば、上のメニュー〝とろっとオムライスもっちりのびるチーズソース〟をご覧いただきたい。チキンライスにのせた「とろっとたまご(洋食店の味)」に、「スノーマン もっちりのびるチーズソース(アリゴ風)」を流すことでシズル感を高めた。
レンジアップすると艶のあるとろっとしたおいしさがいっそう際立ち、まるでイートインのメニューかと思わせる。
とろっと濃厚カルボナーラ
〝とろっと濃厚カルボナーラ〟は「ほしえぬ カルボナーラソース」でつくったカルボナーラに「とろっとたまご(洋食店の味)」をトッピングすることで、他でテイクアウトされるカルボナーラと差別化してみた。濃厚な味だけでなく、とろりとした食感があとを引く。
炭火焼風炙りカルビ丼
さらに〝炭火焼風炙りカルビ丼〟には、「とろっとたまご プレーン」を使った。焼き肉のタレを絡めて焼いた牛カルビは、丼にすればテイクアウトメニューとして十分においしいが、そこに半熟風のたまごのシズル感を加えたらどうだろう。牛肉とたまごの相性のよさはすき焼きや牛丼を見れば分かる。対面販売するなら「香ばしく焼けたジューシーな牛肉に、とろりとした半熟風のたまごを絡めてお召し上がりください。」とお客様に伝えたい。
さて、こうしたテイクアウトメニューをつくるにはどうしても手間がかかるものだが、「とろっとたまご(洋食店の味)」、「とろっとたまご プレーン」は違う。必要な量を湯煎で温めておいてどんどん盛り付けていけば能率的だ。衛生の面でも加熱済みのタマゴ加工品のため安心して使える。
いかがだろうか、テイクアウトメニューにまるでイートインメニューのような〝とろっと〟した、たまごのシズル感を加えることができる。このことは強い武器になるだろう。
(2021年3月31日発行「素材のちから」第40号掲載記事)
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