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手づくりグリーティングカード14:部屋を飾ってクリスマスカード
師走。
サンタさんがラップランドでプレゼントの準備に忙しい季節なら、世界の郵便局のみなさんも大わらわ。
12月は、東へ西へ、北から南へ、国内のあちこちに、そして国境を越えてクリスマスカードが届けられる季節です。
今回は、クリスマスカードについてのお話です。
クリスマスカードとは
クリスマスはイエス様の誕生をお祝いする、クリスチャンの方にとっては一年で最も大事な行事です。
クリスマスカードをおくることは、その行事の中の伝統的な慣習のひとつであり、クリスマスに会えない家族や友人や親しい人に「Merry Christmas、楽しいクリスマスを」と、お祝いの気持ちをカードで伝えます。
11月ともなると、ヨーロッパでは各お店のショーウィンドウやショッピングアーケードはクリスマスデコレーションで飾りつけられ、街は一気に華やぎます。
そうなるとクリスマスカードの季節の到来。クリスマス商品を扱うデパートやお店や、そしてスーパーマーケットなどにもクリスマスカードがずらりと並びます。
いつおくる?
アドベント(降待節、臨降節)が始まると、クリスマスカードをおくり始めます。
アドベントは12月25日までの4週間。そんなに早くにカードをおくっていいのかと思われるかもしれませんが、相手の方にはきっと喜んでもらえることしょう。
それだけ早くから気にかけていたという気持ちの表れになりますし、それにクリスマスカードはもうひとつ大事な役目があるのです。
カードで部屋を飾る
クリスマスが近づくと各家庭でもデコレーションをします。わたしが過ごしたことのあるヨーロッパの国では、まずクリスマスツリーを飾り、そして部屋や玄関などもガーランドやリースやオーナメントで美しくデコレーショしていました。
なかには家の外壁に無数の電球を張り巡らし、庭にも大きなサンタさんや雪だるまのオーナメントを置いて、まるで小さな遊園地のような、それはにぎやかなおうちもありました。
少しづつクリスマスカードが届き始め、「ああ、この人、お元気で良かった」とか「しまった、この人にはまだカードをおくっていない」などと喜んだり慌てたり・・・。
そして読み終えたあとには、カードは机の引き出しに・・・ではありません。
居間の暖炉の上に並べたり、壁に飾ったり、ときには天井からガーランドのようにぶら下げてみたり。1枚でも美しいクリスマスカードですから、何枚も飾ればなおさらすてきなデコレーションになります。
クリスマスの頃、日は一年で最も短く、ヨーロッパも北のほうの国では長い夜が続きます。お天気もさえない日が多く、窓の外をながめれば暗い冬空。そんな季節にツリーやデコレーションで部屋を飾ると、気持ちも明るく温かになります。
悲しみの中にある人にも届けて
一般的にクリスマスカードは喪中の方がおくることも、また受け取ることもできると言われています。
喪中であることをクリスマスカードで知らせることもできますし、悲しみのあった方にはカードをおくり、クリスマスという特別な季節に、その方に思いをはせて過ごしていることを伝えることもできます。
ただ、悲しみの中にある人に Merry Christmas や Happy Christmas といった「楽しい、ハッピー」などのメッセージが含まれるカードは避けたいもの。クリスマスカードの中には、こうした意向に沿うデザインのものもたくさんあります。
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Sold in aid of SAMARITANS
夏に始まるクリスマス
ほとんどの人はお店でグリーティングカードを買うのですが、クラフターはつくります!
クリスマスはカードだけでなく、家族や友人にプレゼントもつくっておくるという手づくり派も多いですから、クリスマスはクラフターにとってはサンタさんや郵便配達員にも負けないくらい大忙しの時期です。
12月25日に向けて一度につくるのですから、その数も量も結構なもの。カード1枚にしても、つくるにはそれなりの時間はかかります。
という訳で、街角にクリスマスソングが鳴り響く頃に準備を始めていたのではとうてい間に合いません。
オーストラリアでは Christmas in July といって、夏(あちらは冬)にクリスマスをお祝いすることもあるそうですが、多くのクラフターのクリスマスも夏に始まります。それを見越して、クリスマス関連のクラフト素材も夏には売り出されます。
デジタル化が進んだ今でも、郵便で届けられるクリスマスカードを受け取るのはうれしいものです。温かい飲み物でもいただきながら、今年はだれか特別な人のためにクリスマスカードを1枚手づくりしてみませんか。
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