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若い人財の能力を開花させるには

若い人財は可能性の塊である。
その秘めたる能力を開花させるには出会いも重要だろう。

ある程度能力が高く華のある子はすぐに上司の目に留まる。
ここが意外と運命のわかれ道で、上司の都合で真の能力に気づかれず、兵隊としてカウントされた場合は最悪だ。
なぜなら能力の高い子は我慢が利くからだ。

将来のコア人財として採用しているはずなのに、企業にイノベーションを起こす可能性を信じて採用しているはずなのに、旧態依然の常識の中に閉じ込めて都合良く働かせてしまうと台無しである。

それもある意味正解かもしれないが、若い人財の意見が反映しづらい。

でも彼らはわかっている。
上司の思惑に気づいているのだ。
子供が親の顔色を見ているのと同じように。
見誤ってはいけない。

それに気づかず古い枠組みにはめ続けると最悪壊れる。
壊れて当然だ。
学校教育がそもそも違う。
それでも昔ながらの手法で能力を引き出すために、あえて厳しい環境を与えるなら絶対に愛が必要だ。
心の底から彼らの成長を願っていることが伝わっていないと、信頼は生まれない。
そこに嘘があってはいけない。
保身や他責の大人の都合はいらない。

それがわかっている愛溢れる上司に出会えたら最高だ。そういった周りにポジティブな空気を提供できる人も少なからず存在する。
少なくとも私たちの会社にはいる。
業界柄だろうか。
愛溢れる人が多いのだ。

育成側は若い人財と真剣に向き合う必要がある。
安っぽいセミナーで学んだ面談スキルなんて何の役にも立たない。あれは面談スキルのない人向けに最低限のレベルにしてあるだけだ。
斜めに座る?正面は駄目?
仕方なく高圧的にならないようにしているだけだ。

ただただ真剣に向き合うだけだ。
相手を知ろうとすれば自然と興味がわく。
興味がわかないなら人に関わる仕事は無理だ。
誰も幸せにならない。
しかし人事や採用という仕事は未だ人気だ。
他の仕事同様、そんなに甘くはない。
なぜなら人の人生に関わるからだ。

若い人財の能力が開花したら嬉しくないだろうか。
彼らは理解者がいれば頑張れる。
それは何歳になっても同じではないだろうか。

信じられている。
それは何よりパワーになる。
嘘がないシンプルなメッセージこそ胸に届く。

しかし、
疑われている。
決めつけられている。
大人の都合を押し付けられている。
それでポジティブになれるだろうか。
なれるわけがない。

にもかかわらず、採用したにもかかわらず、
アイツは駄目だとか口が裂けても言えないはずだ。彼らが聞いていないところでも言ってはいけない。


若い人財が日本の未来を担うのだ。
大人が彼らを信じて、彼らもまた先人たちにリスペクトすれば、良いチームではないだろうか。
認め合う、わかり合う。
たったそれだけがなぜか難しくなってしまう。

たまたま早く生まれただけで年上が偉いわけではない。
時代は常に変化している。
一年前ですら遠い過去だ。
これからAIに飲み込まれ知識マウントが取れない時代がすぐそこまで来ていることに気づいているのだろうか。

より重要になってくるものは感性や相手を思いやる気持ちだ。

数年前インターネットの普及で情報が溢れる時代となり、今はAIで情報が集約されて最適解が簡単に手に入る。
知識がある人が優秀という時代がまもなく終わる。
すでに多くの人がググっているわけで、暗記する必要がないのだ。

近未来は間違いなく人勝負になるはずだ。
雰囲気、声、笑顔、優しさ、愛。


そんなふうに判断される、ようやく感性豊かな人が評価される時代になる。
だからこそ感性を旧態依然の常識に閉じ込めてはいかけない。

無限の可能性を秘めた若い人財の能力が解放される瞬間を見たいものだ。
そこに導くのが私たちの仕事である。


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