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好きを仕事にする勘違い

人生の目的を持っている若者の就活期間は驚くほど短い。
目的を成すために逆算して身につけるべきスキルが手に入る職業を探すからだ。
当然志望動機も明確になり内定を勝ち取り易くなる。
当然企業もそういう人財がほしい。

年に数人そういう学生さんと出会うが、不合格にする理由がない。
そしてそういった人財は成長も早い。
忍耐力も高い。
不平不満も一切口にしない。
若さゆえ悩むこともあるし、無理をし過ぎるため企業側はしっかり見てあげる必要はある。

彼らは今何をすべきかもわかっているし、
まだ何者でもなく何も成していないことを理解している。

当然愚痴を言っている暇はないのだ。


一方、
どうでもいいことにケチをつけ不平不満を口にして誰かのせいにして無駄な時間を過ごす人もいる。

好きを仕事にしたつもりだが、
実際働くとギャップが凄過ぎるのだろう。

例えば、
旅行が好きだから旅行代理店に就職したとしよう。
別に仕事で旅行に行けるわけではない。
行けると勘違いしていたら、そりゃあつまらないだろう。

企画もしなきゃいけない、お客様の対応もしなきゃいけない、雑務もしなきゃいけない。
旅行の企画が得意でした、とエピソードを語っても結局友人同士でどこに行くか決めてスケジュールを立てて宿を予約しただけなのだ。
それは企画ではない。
むしろそういう人は秘書の仕事が合うかもしれない。

好きと得意は違うのだ。
歌うことが好きでもプロのミュージシャンになれるわけではない。

意味不明の就活をしている人もいる。
大手ナビサイトのリコメンドに従って色んな企業を受ける。
大手ナビサイトは費用投下している企業を紹介しているだけだ。
だったら真剣に自分と向き合ったほうが良い。

そんな就活生に企業側は思う。
あなたは何がしたいの?と。
それでも労働力を期待して採用される場合もある。

人生の目的が見つからないなら目の前の仕事を全力でやれば良い。
お金をもらっているのだから最低限の責任は果たさなければならない。
サボっていても給与はもらっているのだから、
真面目に働いている人に失礼である。
やる気がないならとにかく真面目に働いている人の邪魔をしないことだ。

真面目に真剣に何かに取り組まないと、
気づきが得られない。
気づきによって人生の目的が見つかることもある。

好きなことはプライベートでやれば良いし、
働いている限り責任を果たす習慣を身につけないと、永遠に勘違いに気づけないのだ。

まだ何も成していないのに立ち止まっているのは非常にもったいない。

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