不屈の名作であるロールプレイングゲームのドラゴンクエストをプレイしたことがあるだろうか。
ゲーム開始時は布の服と棍棒でフィールドに出てモンスターと戦いレベルを上げ最終的に伝説の武器と防具を手に入れてラスボスに挑む。
レベルを上げすぎると無双状態になるが段々やることがなくなり飽きてくる。
最も面白いのは段々強くなっていくレベル20から30くらいだと思う。
仕事もスポーツも成長を実感できるフェーズが充実するのと似ている。
ドラクエの充実フェーズの指標となるのが、
鋼シリーズである。
鋼の剣、鎧、盾、兜が揃うと、
ようやく勇者が一人前になった気分になる。
ゲームの中では鋼の鎧を装備すると防御力が格段に上がりダメージを受けづらくなる。
人の心も同じだ。
傷つくことが嫌で心に鋼の鎧を纏い、
生きている人もいる。
必死に防御力を高め心に蓋をする。
確かに傷つくことは減るだろう。
しかし鋼の鎧を纏うことで、
真実が見えなくなることもある。
物事を都合良く解釈したり、
本当の自分を隠して生きていく。
そっちの方が傷つくのでは。
そんなふうに思ってしまう。
鋼の鎧を脱ぎ捨てて、ありのままの自分で、
生きていくことで真実の愛や友情に気づき、
人として成長するのではないだろうか。
自分の心に嘘をついて生きることは、
しんどいはずだ。
ありのままの自分で、
その自分を受け入れてくれる環境で、
働くことで人生が愉しくなっていく。
鋼の鎧はドラクエだけにして、
伝説の防具を手に入れるまでは布の服で勝負してはいかがだろうか。
若者には自分らしくあってほしいと願う。
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