私が花に夢中になった理由
みなさん、花は好きですか。
私が花に夢中になったのは、仕事のストレスを忘れられたというのも大きな理由の一つでした。
かつて20代のOLだった私。
仕事は一生懸命頑張っていましたが、精神的にはかなり疲弊した毎日を送っていました。そんな時、ふとしたきっかけでフラワーアレンジメントに出会い、花にのめりこんでいきました。
フラワーアレンジメントを始めたきっかけ
1.最初のきっかけ
20代半ばのある日、同僚に「仕事が終わってから、会議室でコサージュづくりの体験会があるから行かない?」と声をかけられ、参加してみることに。
花は花瓶に入れて飾る程度しか扱ったことがなく、作るのは初めて。
不器用な私にできるのかと不安を抱えつつも、どこでカットするのか、これであっているのかと慎重に確認しながら作成していきました。
ワイヤーとフローラルテープをまき、リボンをつけてと作業を進め、2時間ほどでなんとかピンクのカーネーションのコサージュが完成!
作るのって楽しい!
きれいな形にできたかは不明ですが、完成した達成感でいっぱいに。とにかく楽しくて嬉しくて花に癒された時間でした。
2. 職場のストレス
大学卒業後、会社に就職し、仕事は事務。
その職場ではいわゆるベテランのお局様と、私より少し年上の、二人の女性と出会いました。
お局様は意地悪なタイプ。少し年上の方の女性は気分の波が激しく、ちょっとしたことですぐ怒り、怒鳴る人。いらいらしていると、電話を切るとき受話器をがちゃーん!と投げつけるので、その勢いで机の伝言メモがよく吹っとんでいました。電話を取り次ぐのも恐かったことを今でも思い出します。
4月から学生から社会人になった方は、今大変な緊張の中仕事に励んでいることでしょう。心からエールを贈りたいと思います!
私は親や同僚、先輩にたくさん話をきいてもらい、ストレスをなんとか発散していました。しかし、毎日気を遣い、気を張りすぎているせいか、夜あまり眠れず体調がよくありませんでした。
フラワースクールに通い始める
一度コサージュを作ってその楽しさに目覚めた私は、当時流行りのフラワーアレンジメントを習ってみようとフラワースクールの門をたたきます。
小さい頃、花好きの父に、よく庭の花や木の名前を教えてもらったことも、思えばひとつのきっかけだったかもしれません。その時はあまり関心はなかったのですが。
スクールでは、最初先生にテキストで説明を受け、次は与えられた花材を使ってひとりでアレンジメントを作ります。
毎回違うデザインを作ることも楽しかったですが、何よりも
楽しくて集中しているから、仕事のストレスを忘れられる!!
これが大きなメリットでした。
花以外のことは何も考えず、ひたすら集中して花と向き合う。
その時間が、当時の私には心のために必要な時間でした。
そうしてその後もいくつかのスクールで学びを続けていきました。
今度はパートのストレス
結婚し子育てで忙しくしている間は、ゆっくり花を飾るというゆとりもなくしばらく花から遠ざかっていました。
しかし、またいつかやりたいと、心の中ではいつも花のことが気になっていました。
子供たちも少し大きくなり、いくつかパートを始め事務仕事の職についた時、またもや大きなストレスを抱えることに。夫は単身赴任中、朝早くに起きて思春期の子供たちと自分の分とお弁当を3つ作り出勤する日々。
質・量ともに、一人前になるには3年はかかるといわれた業務量。苦労しながら仕事を覚えていくも、ここでも人間関係で苦しみました。
20代の時のように「なにくそ」と思える気力体力も乏しく、かなり疲れていました。
そんな時、「こんな時こそ本当に好きなことをやろう。やりたい。やっぱり花が好き。」と花に気持ちが向いていきました。
花に癒されて
そうして私は両親や友達へのプレゼントに、生花やドライフラワー、プリザーブドフラワーなどのアレンジメントやリースを作り始めました。
すると、家に花があることでとほっとするようになっていきました。
花屋さんに行くときお店に着くまでの時間も、どんなデザインにするか考える時間も、もちろん製作する時間もどれもわくわくと楽しみに。
今まで草むしりくらいしか気にも留めていなかった自宅の小さな庭も、木々や花の成長が気になるようになっていきました。
白い花が咲き、実がなるとたくさんの恵みをくれるブルーベリーは、秋には紅葉で美しい姿を見せてくれること。
モチの木がたくさんの赤い実をつけていたこと。
記念に小さな苗で植えたキンモクセイがいつの間にか背丈をのばしていたこと。
鉢植えもどんどんと増えていきました。
人を笑顔にしてくれる花。
花が私を救ってくれました。
植物は心を癒してくれます。
一輪の花でも、鉢植えの花でも、花でなくて葉っぱだけでも良いので、ぜひコップに入れて飾ってみてください。
少しそこに意識を向けるだけで、きっと心を癒してくれる何かを感じられるはずです。