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アルコール依存症は否認の病気 & パートナーはenabler

前回からの続き: 児童相談所との初面談


続いて、児相から夫の酒量に関する質問が飛んできた。エルサの担任が、夫婦喧嘩の原因は夫のアルコール問題だと感づいていたから。

当ったり前だけど、、、

無邪気な子供の口に蓋なんてできないよね。


自分が包丁を手に取ったことは即答したのに、夫の酒量を聞かれると、


忖度した。

(この期に及んでするよね。私は典型的なenablerでした。)


頭が急回転する。夫フレデリックを庇わなければっ。事実は毎日ワイン4本、嘘がばれたらと怯えながら3本と答えました。


私の担当者がエルサとフレデリックの担当者と話す為に席を外した時、体が動く。彼女が残した机の上の紙を前のめりに読み始めていました。携帯で写真も撮った。ばれたらやばいっ、でも唯々押し寄せる大きな不安がその場を制したように覚えています。


そしてフレデリックと私、児相の4人が再会。

児相  「エルサとみえ(私)が言ったことは概ね一致しています、そしてそれはあなたが言っていることとは食い違っています。フレデリック、週に2,3回の飲酒と言いましたが、エルサとみえは毎日だと答えています。これに間違いはない?」

夫 「そうかもしれない。」

あの人は下唇を噛んで目線は斜め上、ばつの悪い顔をしていた。


なぜこの期に及んで嘘をつくのか、つけるのか。(真っ黒なアルコール依存症だからなんだけど。)

情けない夫だと当時は思ったけれど、今から思うと夫は自分を映す鏡でした。夫に全てのエネルギー、時間とお金を捧げ、娘が全く視界に入っていなかった。そんな自分が情けなかったんだと思います。毎日毎日夫の世話ばかり。夫が起床するまで、エルサを学校に送り、飲んだものを片付け、朝食に搾りたてのオレンジジュースを用意する。これが結構音出るけれど、夫の寝ている部屋のドアは完全に閉めない、ほんの少しだけ開けておく。でないと、多量の飲酒で異様に汗をかく夫が、暑かったとご機嫌斜めになるから。エルサが学校から帰る頃には疲弊して、イヤホンつけて彼女の声を遮断してました。「うるさいっ、ママは勉強してるの、集中させてー。」と大声を出し発狂することもしばしばありました。その度に夫におまえが悪い、と言われる。優しいふりをする猛獣のような夫に怯え気を遣い、娘はお荷物になっていきました。


児相との初回の面談の締めくくりは、命令。

今日はエルサと私は家に残り、夫は家を出ろ!

夫を物理的に私から離して、私が母親としてどうするか、どうなるかという実験。


親戚の家に泊まる選択肢もあったけれど、夫はここでも断固拒否。ホテルを予約し、私がそこまで車で送った。


この夜から何日泣いたかな~。

夫が帰ってきたらどうしよう、突き放さないとエルサを児相に取られてしまうという恐怖から、車の光に怯えた夜が幾晩続いた?


ここから4カ月、児相の私とフレドリックに対するテストが始まりました。

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