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「藤式部は いつも月を見ておるのう。」

大河ドラマ 光る君へ 第38回 まぶしき闇

「伊周」をすぐに読める人はだいたい友達。
「和泉式部」を泉さんが演じるなんてね。
「宮の宣旨」が名前(役職名?)なんて知らなかったよね。

宮の宣旨について書きたい。
初登場時から藤壺の女房たちのセンター?先頭?に堂々といたので、いわゆる典型的なお局キャラなのかと思っていたが、彰子様のことをいちばんお慕い&心配しているのは宮の宣旨だし、藤式部のいちばんの理解者でありチアリーダーだったのかも、と思わせるやり取りがあった。

藤式部は いつも月を見ておるのう。

宮のやさしい

お前のような物語は書けぬが、私もそれなりに世のことは学んできたゆえ。

宮のかしこい

夫婦であっても、親子であっても、まことにわかり合うことはできぬのではなかろうか…。さみしいことだが。

今日もよく働いた。早く休もう。

宮のさみしい


まじめで勤勉な女房による、飾り気のない言葉。宮の宣旨は醍醐天皇のひ孫っていう超ハイクラスな血筋だけど、まばゆい光の中や暗い影の中ではない、中庸な道を着実に歩んできたんだろうなと感じた。その直後、伊周が呪詛ってるシーンだったこともあり、彼女の穏やかさと優しさがとても際立っていた。

宮の宣旨役・小林きな子さんのコメント動画が公式サイトに載っていた。
以下、要旨。

(おとなしく消極的な彰子様の元へまひろ=藤式部が女房として来たとき)「よかった!すごい人きたじゃん!」

ちょっと不器用で一生懸命、猪突猛進な藤式部に対して「そんな夢中にならないで、もうちょっと肩の力を抜いた方がいいんじゃない?」って思っていたと思います。

まひろって、ほんと、父親(岸谷五朗)にも夫(佐々木蔵之介)にも上司(小林きな子)にも恵まれてる〜! そんでもってソウルメイト(柄本佑)とも付かず離れずなんだから、月みてないで早く寝なさい。ねう。

それと、娘・賢子とうまくいってない、とか言ってるけど、とても聡明に健康に育っている。賢子も今後、ひと波乱? ひと恋? あったりするのかな、、、(全体相関図で意外な人と線が繋がっていたのでどきどき)

残すところ、あと10話くらいだろうか。第1回は「約束の月」。最終回のタイトルも、やはり月にまつわるものだと予想。

 第1回「約束の月」
第10回「月夜の陰謀」
第14回「星落ちてなお」
第23回「雪の舞うころ」
第31回「月の下で」
第33回「式部誕生」
第38回「まぶしき闇」

まひろは、道長は、
さいごにどんな月を見上げるのだろう。


前回の感想 ↓ ねうねう🐈

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