神には神たる所以がある



私にとっての神とは、藤原基央です。はい。

これまでの人生でいろんなライブに行ったけども、すごい泣いた!って事はなかった。
(別に泣くだけがライブの楽しみ方ではないのは、それは本当にそう)

だけどね今日、BUMPツアーファイナル、なんか今までにない気持ちになり、結果感情も顔もめちゃくちゃになってしまった。なので、感情が新鮮なうちに文章に残しておく。

私は歳を取ったんだろう。涙腺が若干ゆるい。

それから、昔と比べて人生の苦いところを知ったんだろう。そしてそういう、心の繊細でやわらかいところに、そっと触れてくれるのがBUMP OF CHICKENの曲で、藤原基央の書く歌詞なんだろうと今日改めて実感したのです。

ライブでの藤くん、色んなテンションがあるけども、今日の藤くんは、なんというか…超アゲアゲ⤴︎⤴︎みたいなノリというよりかは、大人の色気で魅せてくれたような感じ。それがまたとてもとても良く、とてもグッときたな。
声を荒げる藤くんも大好きだけど、さりげなく頭を撫でてくれるような、優しくて安心させてくれる藤くんもすごい良い、大好きだ。

さっきも同じようなことを書いたけども、私が歳を取って、曲の受け止め方が変わったことも涙が出る原因かもしれないな。

例えば「魔法の料理」。
高校生、16、7歳辺りのときに聴くのと、27歳で聴くのとは、歌詞の受け止め方が全然変わってきてしまって、なんかもう今聴くと感情ぐちゃぐちゃになるんだよな。なにあの曲。ずっと前から知ってた曲のはずなのに、10年越しに泣かせてきやがる。

そして、そのぐちゃぐちゃになったところに、

「お尋ねします このあたりでついさっき 涙の落ちる音が聞こえた気がして」(プレゼント)

なんて歌われるともう、もうね…。曲順があまりに悪魔すぎる。(必死に褒めている)(毎度だけどセトリやばすぎる)

なんていうか、現実なんだよな。
高校生の頃、なんなら最近まできっと、歌詞の意味なんてちゃんと分かってなかったと思う。(それでもいいなって思わせてくれるのがBUMP OF CHICKENのすごすぎるところ)
それが今聴くと。
「透明飛行船」も「魔法の料理」も「プレゼント」も「宇宙飛行士の手紙」も、社会で干からびていて、必死でなにかに救いを求める私のための曲にしか聴こえなくて。
こういうところがBUMP崇拝者を増やす理由なんだよなと。

でも、でもさ、それでいてどこまでも等身大な藤くんで。
救われているのは私なはずなのに、「君が僕たちを救ってくれた」「本当にありがとう」なんて言ってくれる。なにが起きている?
どこまで聖人なのか。
こうなると本当にさあ…、ライブはもちろん行くとして、グッズを大量購入してお布施する以外にこの気持ちをBUMPに還元する手段がねえんだよなあ?

最後の神からのMC、記憶が薄れないうちに残しておきます。今日あの場所で、確かに待ち合わせして会えたことを忘れないように。いや、仮に忘れてもいい、忘れても、いつか戻ってくる道標を残しておく。(内容など、うろ覚えではありますのdw許してください)

さいごのMC(神の言葉)

インタビューでよく聞かれること。
BUMPにとってライブとは??
今までいろんな感情が渦巻いて上手くいえなかったんだけど、最近わかったことがある。
曲を聴いてくれる、君たちに会うためにライブをするんだ。 

君は今まで、どんな人生を歩んできたのかな?
それで、明日からどんな日常を過ごすんだろう。
それをすごく知りたいんだけど、知ることができない。それがとても歯がゆい。
でも俺は、勝手ににだけど、君を近くに感じている。
曲作りは孤独なんだ、1人で作るものだ。
それが行き詰まった時、曲を聴いてくれる君のことを思い浮かべると前に進めることがある。君がいるから曲を作ることができる。
君の存在に、何度も助けられてきたんだ。
俺にとって君たちは灯台のようなもの。
俺も、君にとっての灯台になりたいと思っているんだけどね…。
本当にいつもありがとう。

僕はどうしても、君たちの明日を知ることはできない。物理的にもね。けどその代わり、僕らには音楽があるんだ。
音楽のおかげで、今日君と俺は出会うことができた。そして明日からの君たちの日常に、僕の代わりに、僕らの音楽がそばにいることができるんだ。
それが、僕が、僕ら4人がバンドを続ける理由です。

…まだ時間ある?笑
もう一曲聴いてもらえる?

宇宙飛行士の手紙(感情壊滅)

ありがとう。
今日は結構汗かいたな。君はどう?
今日はゆっくりお風呂に入って汗流して、よく寝るんだよ。帰り道に気をつけてね。
ありがとう。おやすみ。

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