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くつろぐ時間:手入れの時間=8:2の法則

僕はこういう仕事をしているので、よく植物を育てるのが得意だと思われがちですが、基本的には苦手です。

野菜を上手に育てることは「できる」けど、ズボラだし気分屋なので「やらない」ことがよくあります。

特にプランターとかだと、水やりをやらないといけないと分かっていてもやらないタチなので、すぐ枯らしたり、うまく成長してくれません。

植物はすごく好きなのですが、この性格のせいで野菜づくりに苦労し続けてきました。

農家をやめた理由もそこが大きいです。


しかし、いろいろ試行錯誤するうちにやっとポイントが分かってきました。大きなポイントは以下の2つです。

ポイント①くつろぎ拠点を作る

ポイント②形から入る

ポイント①くつろぎ拠点を作る

まずは畑もしくはベランダの近くにくつろげる拠点を作りましょう。

畑もしくは野菜を眺めながら、お茶したりしてほっこりできる場所です。

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例えば、最近はテーブルとイスとパラソルを出して、コーヒー飲みながら、デスクワークしたり、畑を眺めながらぼーっとするのが僕の至福の時間です。

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東屋の中にはハンモックも設置してあり、ここでお昼寝をすることもできます。

ハンモックは本当に気持ちよくて偉大です。

何もしないということが苦手な僕でも、ここならずっといられる。

こういう場所でくつろぎながら、ぼーっと畑を眺めているうちに、「あ、ここもうちょっと草刈りたいな」とか、「ここにこれ植えたらもっとよくなるだろうな」といった想いが自然と湧いてきます。

自分の思考も整理されていくので、畑づくりに関すること以外でもいろんな想像力やインスピレーションが働きやすくなります。


自分が心地よい状態に在ることで、自然と畑の中の心地よくないポイントが見えてきます。

それは水の流れや空気の流れが滞っているポイントでもあったりします。

そしてそこを手入れして、またくつろぎながら、畑を眺める。

ということを少しずつ繰り返していくことで、自然と自分にとって心地よい空間が広がっていくのです。

くつろぐ時間:手入れの時間=8:2くらいがちょうど良いと思います。

長い目で見るとこの方がはるかに効率も良くなります。


畑づくりというと、手入れする時間であるオンの時のみが注目されがちですが、その前後のオフの時間がすごく大切。

特に畑づくり・庭づくりは自然との共同作業になります。

手入れしたことの結果がすぐに見えるわけではなく、時間をかけてその経過を観察し、少しずつブラッシュアップしていくという過程が大切になります。

なのでオフの時間をどう過ごすかを大切にしていないと、最初の熱意がだんだんとなくなっていき、結局は野菜の手入れをすること自体が億劫になってしまうのです。

特に野菜がうまく育たない時はテンションが下がりますよね。それで結局やめてしまう人も多いはず。
とは言え、自転車に乗る練習と同じで、最初から全てうまくいくわけもなく、野菜づくり初心者には失敗はあって当たり前。

そのため野菜がうまく育っていようが、いなかろうがくつろげる場所にしておきます。

そこでポイント②が大事になります。

ポイント②形から入る

今年からうちの畑では、果樹も含めて様々な樹木を植え始めました。

これがすごくよくて、畑を立体的に見せてくれるし、野菜が少ない時期でも畑の景色がとてもよくなり、畑を眺めるのが以前よりとても好きになったのです。

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なので、ベランダ菜園でも同じく、手間をかけないでも枯れないような観葉植物やハーブ、果樹をまずは設置し、野菜がなくても眺めたくなる場所にしてしまいましょう。


僕は人が持っている「美しさ・気持ちよさ・心地よさ」を感じる能力が、畑づくりにおいてとても大切だと思っています。

これらを感じている時は「調和」している時で、自然とも繋がりやすくなっている状態。

この調和の感覚が自然との共同作業において、良き道しるべとなってくれます。


なので、まずは小さくても良いので、野菜があってもなくても「美しい・気持ち良い・心地よい」という環境を整えること。

そしてそれを日々の野良仕事を通して、その過程を楽しみながら、少しずつ少しずつ拡大・成長させて行くつもりで野菜づくりを始めると続けやすいのではないかと思います。

ぜひ試してみてくださいね。



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