和歌山県の雑煮。

あけましておめでとうございます
本年もs-ditsをどうぞよろしくお願いいたします




雑煮。

地域で特色が大きく出るものです。

和歌山県の雑煮。

わが家のものは関西圏の傾向に漏れず昆布の出汁に白味噌で丸餅を煮るタイプ。



に、釜揚げしらすを投下。


しらすは上乗せではない。そんな上品なことはしない。鍋でもちとともに味噌で軽く煮られる。

もちは熱で柔らかくなる。粘着力が増す。
当然ながらしらすはもちにくっつく。



料理人に殴られそうな見た目の雑煮が出来上がる。それにあおさ海苔を振りかけて完成。



味は白味噌にしらすの塩気と出汁が加味され、塩辛い気もするものの美味しいとは思う。



ある日、全国の雑煮マップを見た。
和歌山県の欄にはみたこともないとても雑煮らしい雑煮の写真。多くの野菜が乗っていた。和歌山の雑煮に必須といわれる真菜という野菜。え、誰あなた?


いま我が和歌山県内の実家で食べているしらすともちの雑煮は一体誰だ。これしか食ったことないぞ。
そして真菜と言う見たことも聞いたこともない名前の野菜。誰かね。




わたしはこういうローカル知識に乏しい方なので地元で別町民の友人に聞いた。君の家の雑煮は何か、真菜と言うものを知っているかね。


しらすともちが一つの鍋に投入されもちにしらすがべちゃべちゃくっついた雑煮だという。同じだ。
そしてやはり真菜とは何か問題も発生。ほら知らねぇよ真菜なんて。誰だよ。

ということは、このあたり、この和歌山県日高郡内ではしらすともちということでよろしいか。



ところがどっこいまた違うビジュアルが出る。日高川町よ、その野菜の乗った雑煮はなんだ。



ここで考えられるのは。
わたしも友人も、郡内では海側の育ちなのだ。
かつてはしらす漁が盛んであったこともあり、雑煮にしらすが入るのは自然では。そして山側の地域は野菜がメインになるのはごく自然な話である。


和歌山県というのは基本的に郡をまたぐためには山ひとつ峠ひとつを超えるシステムである。今でこそようやく高速道路が山を突き破って縦に走ってくれた為かなり縦断しやすくなったが、かつては山の中を走るか海側をうねうね走るかの二択で、別の地域への移動は大変であったろう。そう思えば各地域ごとにピンポイントフードができても何ら不思議ではない。



そして年が変わった今日もまた、雑煮マップの記事を目にしたので和歌山の雑煮を検索してみた。

ついにしらすと言うワードが出てきた。

住みます芸人の方が和歌山の雑煮として紹介していた。和歌山〜と言ってしまうには癖がある気がするけれどなんだ他にもあったのか。


同じ町民だった。


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