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自分が楽しむことを許せるか?

「趣味は何ですか?」

初めて会う人、バイト先の人、社交の場でよく聞かれる質問。
その度に困ってしまう。

読書です、とかそれっぽい答えは用意しているけれど、趣味なのかよく分からない。

そもそも、趣味を楽しむためには「自分が楽しむことを許す力」が必要だと思っている。

自分が「楽しい」と感じる活動を許せるか。

私はここでつまずいている。
昔から「我慢できる=えらい」と教えられて来た。

学校では騒がず静かにしていてえらい。
遊びたかったのに相手に譲ってあげてえらい。
ゲームせずに宿題してえらい。
漫画を読まずに勉強してえらい。
病院では注射のときに騒がず我慢できてえらい。

辛いことや苦しいこと、楽に逃げないことを褒められて育ってきたのだ。

もちろんゲームはやったし、漫画も読んできたし、映画も観てきた。

でもどこか罪悪感があって、楽しいことをしている自分が後ろめたかった。

これは今でもそう。分かりやすくやった方が良いこと、将来や勉強に結びつくことをしている自分は許せるけど、「ただ楽しいだけ」ということをしているとき、心から楽しいと思えない。

試しに1日遊んでみたこともあったけど、一体何しているんだろうと思ってしまって全く楽しめなかったし、虚無感だけが残った。

だから、趣味を持っていたり、何か好きなことに没頭できる人がとてもうらやましく感じることがある。

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