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精神科初診レポ

タイトルの通り、先週初めて精神科を受診した。
それまでの経緯や診察の流れなど、備忘録的に書いておこうと思う。

受診に至った経緯

自ら予約したわけではなく、ときどき相談していた人に紹介してもらった。

思春期前後から気分の落ち込みや自傷行為があったものの、周りには気づかれることなく過ごしてきた。

それが、大学入学後に破綻する。
周りにも隠せなくなっていった。
自分では大丈夫だと思っていた。そう言い聞かせていた。
けれど、普段から定期的に関わってくれていたその人は、私の様子がおかしいと気づいたらしい。

言われてみれば、先月は特に調子が悪かった。
思考がまとまらず言葉が出てこない。もともと小さな声はいつも以上に小さくなり、体が重くて動きが遅くなっていた。
放置してはまずいと判断されたのか、精神科に行くよう言われ、初診を受けているところを探してくれた。

予約がとれない

ところが、予約がとれない。
どこも再診の患者さんでいっぱいで、受け入れていないと言う。
やっぱりダメだ。誰にも助けてもらう資格はないと思って電話を諦め数日。
前述の知人が予約を取り付けて来てくれた。
なんと心強い。

ここから、受診の日までが長かった。長く感じた。
毎日のやるべきことはやってくる。ただ、頭は回らない。早く助けてほしい。
完全に他力本願だが、早く予約日が来てほしいと願っていた。

受診

いざ、初診の日。
緊張しながらクリニックの扉を開けた。
明るすぎず、落ち着いた待合。問診票を書いて提出する。
時間がかかると言われていたけれど、意外にもすぐに呼ばれて診察室へ入った。

最初は出身や両親のこと、睡眠や食欲などについて聞かれる。問診票に書いた困りごとについても、たどたどしい言葉で具体的に説明した。
言葉に詰まっても、少し間が空いても、フォローもせずに急かすこともせずに待ってくれるのはありがたかった。

印象的だったのは、「何歳ごろから記憶があるか」と聞かれたこと。
自分でも部分的に記憶が欠落している自覚はあった。ただ、こちらからは何も言っていなかったので、どこで気付かれたのか分からず不思議だった。初診では基本的に聞くものなんだろうか。

その後も気分の落ち込み方について説明して、診断名を伝えてもらった。
そこから、薬を使ってみましょうという話になる。

少し不安はあったけれど、1種類のみで、かなり少量だったこともあり、大丈夫な医師かもしれないと思った。

最後に「今日はよく来ましたね」と言ってくれた。
自分で予約したわけでもないのでピンと来なかったが、受診行動を支持する言葉だったのかなと思う。

診察室を出て時計を見ると、40分弱経っていた。外は既に暗い。

帰りに薬局に寄って薬をもらうと、お薬手帳には「精神科」とプリントされたシールが貼られている。

これで私も精神科ユーザーになったのだ、と思った。
偏見はないと思っていたけれど、いざ提示されたときに、自身の根底にある差別意識に触れた気がした。

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