【完全版】脊髄損傷の鉄板評価はこれだっ!!
脊髄損傷の評価といえば「これだっ!!」て言う鉄板評価の話をさせていただきます。脊髄損傷の患者さんを担当したら、これを評価しないと話になりません。ですのでこれからお話する鉄板評価を必ず実施してください。
今まで鉄板評価についてのnoteを6本執筆いたしました。今回は6本の内容を全て網羅し、さらにより詳しい内容を加筆いたしました。
とても長くなってしまったので目次からご興味のある章をご覧ください!
さて、あなたはこんな悩みはありませんか?
・脊髄損傷者を担当したことがないけど何を評価すれば良いの?
・鉄板評価は知ってるけど実際に評価したことないよ
・評価結果をどのように活かせば良いの?
・職場の先輩も評価したことないから誰にも質問出来ない etc
このようなお悩みをお持ちの理学療法士や作業療法士の脊髄損傷初学者の方にとってこのnoteは必ずお役に立てると思います。ぜひご覧になってください。
そして脊髄損傷者の患者さんを正確に評価し、ご自分の治療プログラムに活かしていきましょう!!
前置きが長くなりましたが…
はじめまして。理学療法士のそうちゃん🏄♂️です
noteをご覧いただきありがとうございます。TwitterやYouTubeでも脊髄損傷に関する情報発信をしておりますので、よろしければフォローやチャンネル登録をしていただけると情報発信の励みになりますので、良いなと思ったらぜひよろしくお願いします。初めて脊髄損傷者を担当する理学療法士にとってお役に立てる情報があると思いますので、ぜひ覗いてみてください。
さっそく結論ですが、脊髄損傷の鉄板評価といえばコレ👇ですね
おそらく養成校時代にこのような評価シートを一度はご覧になったことがあるかと思います。
まずAISAとは何か?
のことです。URLを貼っておきました👆
ではISNCSCIとはInternational Standards for Neurological Classification of Spinal Cord Injuryの略称です。脊髄損傷の神経学的分類の国際基準のことで、脊髄損傷の運動障害と感覚障害、および重症度を評価するために使用される検査です。
脊髄損傷に関する研究では全てと言って良いほど必ず評価項目に入ってますので必ず押さえておいてください。
1:2015年版から2019年版に追加及び改訂された内容
2015年版から2019年に改訂がされました。ZPPが新たに追加されるなどのマイナーチェンジが行われています。今後も定期的な改訂が行われるため、随時、ASIA公式HP(上記URL参照)から最新の情報を取得するようにしてください。
以下に追加及び改訂内容を記載します👇
■ ND(not determinable)
検査に基づいて感覚レベル、運動レベル、NLI、AIS、ZPPが決定できない場合に、ワークシートに記録する必要があります。例えば、検査でNT(not testable)となった場合、運動レベル、感覚レベル、NLI、AIS、ZPPのいずれかが不確定となるため、ワークシート上でこれらのパラメータを指定する際には「ND」を使用しなければならないのです。検査困難=NTの場合には、その理由をコメント欄に記入することが強く推奨されています。
■ Non-key muscle functions
仙髄領域の感覚が温存されており=AIS:Bで、両側の運動レベルより3髄節以上下位にあるすべてのKey musclesが”0(ゼロ)”と評価され、肛門括約筋の随意収縮(VAC)がない場合、両側の運動レベルより3髄節を超えた(4髄節以上下位にある)Non-key musclesを検査して、運動機能が完全麻痺なのか?不全麻痺なのか?つまりAISがBなのか?Cなのか?を判定する際に用いられます。この情報はコメント欄に記入しなければなりません。
■ Definition of motor incomplete(運動不全損傷の定義)
最も尾側の仙髄領域の運動機能評価である肛門括約筋の随意収縮(VAC)が保たれているか、または感覚機能が不全状態の基準(仙髄領域[S4-5]のLT、PP、またはDAP:直腸内壁の圧覚が保たれている)を満たしており、同側の運動レベルよりも3髄節を超えた(4髄節以上下位の)運動機能が左右どちらかである程度保たれている場合を運動不全損傷、つまりAISがCと判定します。
*上記した追加及び改訂内容については各章でまた解説します!
2:ISNCSCI worksheetをダウンロードしよう
フリーでダウンロードが可能です👇
ISNCSCIは脊髄損傷の運動障害と感覚障害、および運動と感覚の損傷高位と完全麻痺か不全麻痺のどちらなのか?、重症度を評価するために使用される検査です。(*ZPP:Zone of Partial Preservationという評価がありますが、後述します)
実際に臨床で評価するのは筋力と感覚の評価を行います。筋力評価(key muscle)および感覚評価(key sensory)の方法は規定がありますので規定に則って評価していきます。
では筋力評価のガイドもダウンロードしましょう👇
続いて感覚評価のガイドもダウンロードしましょう👇
それではさっそく感覚評価の解説から始めていきます。解説の順番はISNCSCIの評価手順で行いますので、実際の臨床場面でもこの解説の順番で行ってください。
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