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大人も読むべきヤングアダルト(YA)本の世界

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12歳から19歳くらいの子たちに向けた本の読書記録です。 本離れの世代には、まず大人が読んでみて薦めてみましょう
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2022年7月の記事一覧

「多様性というものをどれくらい受け入れられるか。ともに生きよう。~『丸天井の下の…

『丸天井の下の「ワーオ!」』今井恭子 著 (くもん出版)                …

「平安時代の東北でおきた出来事を知っていますか?その中で育まれた青春物語~『羽州…

『羽州ものがたり』菅野 雪虫 著 (角川書店)                     …

「こんな物語、読んだことなかった!ここまで切ないエンディングが他にあるかしら~『…

『エヴリデイ』 デイヴィッド・レヴィサン 著 (小峰書店)               …

「人は身近な人の死をもって、優しく強くなれる~『夏の庭~The Friends~』」【YA⑮…

『夏の庭~The Friends~』 湯本 香樹実 作 (徳間書店) …

「もしも自分が犯罪者の家族になってしまったらという状況、想像できますか?~『羊の…

『羊の告解』 いとうみく 著 (静山社) …

「風を切る、人々の人生を乗せて走る~『車夫』~」【YA⑬】

『車夫』いとう みく 著 ( 小峰書店)                         …

「罪を犯した若者の再生への道は、壮大で他も巻き込む癒しの旅だった~『風をつむぐ少年』~」【YA⑫】

『風をつむぐ少年』 ポール・フライシュマン 作 片岡 しのぶ 訳 (あすなろ書房)                            2005.9.2読了 十七歳のブレントは父親の転勤でアメリカのあちこちをまわりシカゴにやってきました。 いまどきの若者らしく、見かけのかっこよさや女の子や友人にどう思われるかが一番重要だと思っています。 ある日ブレントは、友人のパーティで思わぬ赤っ恥をかき、侮辱された気持ちでその場を飛び出します。 一瞬にして心に大きな傷を負ってしまった

「私を忘れないで…きっと見つけに来てね~『禁じられた約束』~」【YA⑪】

『禁じられた約束』ロバート・ウェストール 作  野沢 佳織 訳  (徳間書店)     …

「普通の女の子が素敵な女性へと成長していく煌めきがあふれています~『スコーレNO.4…

『スコーレNO.4』 宮下 奈都 著 (光文社文庫)                     …

「東京の街を歩く、同じ景色同じ思いを共有する~『トーキョー・クロスロード』~」【…

     『トーキョー・クロスロード』 濱野 京子 作 (ポプラ社)          …

「淡い青春小説?…だったはずなのにまさかの展開~『人魚姫の椅子』~」【YA⑧】

            『人魚姫の椅子』 森 晶麿 著 (早川書房)          …

「まさに現代の社会問題を描く、これがアメリカの児童書~『モッキンバード』~」【YA…

『モッキンバード』 キャスリン・アースキン 作 ニキ リンコ 訳     (明石書店) …

「他人との違いも気にならない国に~『リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ』~…

『リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ』 こまつ あやこ 著 (講談社)      …

「若き才能が花開いたミステリー~『探偵はぼっちじゃない』~」【YA⑤】

        『探偵はぼっちじゃない』坪田 侑也  著 (KADOKAWA)                           2019.6.17読了 親からエリートへの道を強要されている中学3年生の緑川。 クラスでは明るいキャラを無理して装っています。 受験勉強と並行して彼が書き始めた演劇部脚本のためのミステリー小説。 それは、親とケンカして逃げ出した夜の橋の上で出会った、どうやら同級生らしい星野から、どうしても書いてほしいと頼まれたからでした。 星野は両親を