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「人材」と「人財」

よく
「名は体を表す」
と言うが
本当にそうかな
と思う。

怪しい会社の商号は
結構、まともな感じだったりするし。

結局、志を語る言葉よりも
無言の行動の方が強い。

でも

元詩人志望の自分としては
社名に対しては並々ならぬ思いがある。

弊社は
「株式会社人材研究所」
という一見平凡な名前です。

結構、「人材」という言葉について
様々な方からアドバイスを受ける。

まず、おやじ=父親から
「人材は人財にしたほうがいいんちゃう」
と言われた。

でも、やめました。

人財=Human Capital で
なんか人を道具じゃなくて
もっと大事にしている風に見える。

でも、思う。

僕らは何かの道具にすぎない、と。

「大河の一滴」という
五木寛之のエッセイが結構好き。

スピリチュアルと馬鹿にされるかも。

でも好き。

そう、僕らは
「世界に一つだけの花」
なんかではなく
どこにでもある月見草なのだと思って。

僕らは
それだけで完結した存在なのでなく
誰かの存在を生かすためにだけ
存在する「材料」なのだ、と思う。

なぜ、それがダメなのか。

僕はもし、志半ばで倒れたとしても
自分の理想の実現を
見ることがなかったとしても
一つの触媒として龍馬のように
時代の変革に関われたら
それで生きてた意味が十二分にあると思う。

材料でいいじゃないか。

少なくとも僕はそもそも
「触媒」志望であり
材料よりもさらに低い志なのかもしれない。

などと思っている。

別に卑下しているわけではなく
この巨大な宇宙に比して
一個の人間なんて小さな存在だ
という当たり前のことを言っているだけ
と思うが、いかに。

みたいなことをうにゃうにゃ思って
「人材研究所」みたいな
平凡な名前をつけています。

まあ、そもそも
「材」は「木へんの才」で
植物的な才能を貴ぶ自分に合ってる。

あと
日本語の「人材」は
「ええやつ」という意味もある。

日本語は婉曲的な言語なので
「おれすごいやろ」とか
言わないだけで
「人材」って素な言葉で言いながら
本当は人に期待してるんですよー

みたいな。

もちろん
「人材」
「人罪」
「人在」
「人財」
「人才」
といろいろな「じんざい」があることは
十分わかってるつもり。

ただ、僕のように薄い人間には
いろいろ考えて
やっぱり「人材」でええやん
と思ってます。

「木へんに才」

僕は好きです。

だから「人材」研究所にしました。

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