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カスミルのとしょかん(最終回)

 皆様こんにちは。カスミルのとしょかんへようこそ。本日最終回です。併せて、最後にご報告もございます。

カスミルのとしょかん

 さて、ここまで隔週で私のおすすめの本や作品をご紹介したり、時にはこっそり雑筆を残したりしてきました。如何でしたか?それぞれの作品、楽しんで頂けましたか?
 こちらの企画では、今回に至るまでに6つの本や作品をご紹介してきました。いずれも一風変わったものばかりだったのではないかと思います。また、日常生活においては読書でもしない限りあまり触れる事のないような文章も出てきた事かと思います。そういった点でも、ご紹介した6作品とも、いずれも実用的な作品であるとは言い難いですよね。実用性に重きを置くのであれば、読むべきは恐らく自己啓発本の類です。
 しかし、文学作品には、斯様な実用性を差し置いてでも読む価値があると思わせる事ができる程の、高い魅力があります。そういった魅力を、この企画を通して少しでもお届けできていれば、これほど嬉しい事はございません。

実写版カスミルの本棚

 今回ご紹介できたのはたったの6作品だけですが、世界にはもっともっとたくさんの作品があって、そのそれぞれに魅力や特徴があります。「江戸時代の頃には既にあらゆる筋書きは使われ尽くした」という言説を耳にした事がありますが、たとえ同じシナリオで作品を書いても、作者が違えば全くの別作品に仕上がりますものね。書かれたものにはそういった面白さもあります。
 「文学」というと何やら小難しい印象が先行しがちかもしれませんが、楽しみ方に正解がある訳ではないので、個人の範囲内では各々が好き勝手に享受してしまって全然良いと思っています。日常に疲れてしまった時、意味ばかり重視される生活に嫌気がさした時、文学があなたの味方になるであろう事を信じています。
 びっくりするくらいうまいことまとめられへんかったけど、何かそういった心持ちです。この企画をきっかけに、書かれたものに興味を持って頂けると嬉しいな!みたいな。
 本屋は勿論、スマホでも様々な作品が読める時代です。気になった作品があれば是非ご覧になって!

「生きてるって素敵でしょ?」
なあふぉろわ、どう思う?生きてるって素敵ですか?
 様々な作品を通して生きている事が少しでも楽しいものになるのであれば、それは途轍もなく素敵な事であると言えるのではないでしょうか。

でね!ご報告です。

ちいちゃい本を出します!!!
 これまで様々な作品をご紹介してきましたが、今度は私が作品を書いて皆様にお届けできればと企んでいました。有難い事に、企んでいたら本当に形になる目処が立ちました。
 ということで!約1ヶ月後に、ちいちゃい本を出します。仔細は決まり次第Twitter等で追ってご連絡致します。んふふ。楽しみにしていてくださいね。少なくとも私は楽しみです。んふふふ。
以上、ご報告でした。
では、失敬!

「カスミルのとしょかん」でご紹介した本・作品リスト


・伊藤整「生物祭」
・レーモン・クノー『文体練習』
・稲垣足穂「一千一秒物語」
・北条民雄「命の初夜」
・萩原恭次郎『死刑宣告』
・芥川龍之介「歯車」

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