コーラスラインを観劇して。

昨日もチラと書きましたが、昨日は劇団四季さんの『コーラスライン』を観劇してきました。
今日はその感想をば。

ってーことで、どーもー、あおいりゅうです。
僕は四季さんのミュージカルは数年ぶりで、確か前回は『クレイジーフォーユー』を観させていただいた記憶。

で、今回のはストーリーが主に劇中劇だったんですが、劇中劇って『芝居をする芝居』なので演者さんの気持ちがグッと乗りやすくて僕は好きなタイプなんですね。
なんというか、より自分とキャラクター、そしてキャラクターの演じるキャラクターの境界線が曖昧になっていく感じというか。

今回のは芝居っていうよりダンスのお話しなんだけども。

プロって大変だなぁーって思うのは、プロなのでズバ抜けて上手なんですよね、当たり前だけど。
そーいう努力を怠らなかった人でもある訳だし。
んでも、プロって下手な人の芝居もするじゃない?
それってすんごく大変だろうなぁーと思うんです。
下手な人の役をやる人って、多分相当信用されてんだろーなーなんてぼんやり思ったりします。

僕らだってそーじゃない?
お洋服や嘘や立ち居振る舞いで『キリッ』とか『それっぽく』魅せることは比較的容易いけれど、素を出したりダメなとこをさらけ出したり、かっこ悪い自分を出す方が難しいじゃない。
勇気がいるじゃない?
なんか、そのお仕事バージョンって感じ。

僕らっつーか、僕がそーいう人間ってだけなんだけども。
えぇカッコしいの方がラク。
かっこ悪い自分を認めてあげるフラットな自己肯定感も、チャーミングだなぁって笑ってあげることも、自分になかなか出来ないで生きてきたからさぁー。

あ、そんでも今はだいぶ出来るようになったよ!
#当社比
#遠州ハピヒキ連合会調べ

なんかね、やっぱり僕二次創作好きなんだろーね。
ちょっと気に入っちゃったのかも、遠州ハピヒキ連合会。笑

とまぁ、つまんないひとり遊びは置いといて。

新型コロナウィルス対策が随所に施された設計で、尚且つたくさんの歴史や作品がある劇団四季さんだからこその『コーラスライン』っていう選択もあるのかなぁ?なんて感じたりもしました。

(現在、複数種類の公演を上演している四季さんですが地域や劇場を限定しているので、全国公演はこの作品のみです)

対策、というよりはたくさんの作品の中で現状でもやれる作品、という印象というか。
コロナ前の上演予定を僕は知らないので、単にそーいうタイミングなだけかもしれませんが。

どんなところが?
って話しは箇条書きにしたいと思います。

・衣装替えがほぼ無い
・照明がシンプル
・舞台セットがシンプル
・演者同士が触れ合ったり向き合って会話したりするシーンが少ない
・全体のセリフ量がそもそも少ない

ダンスオーディションのストーリー……つまり、環境がこのコロナ禍に適したストーリーだなぁと思ったのです。

作品には関わらない部分でも様々に対策が施されていました。

で、『仕事が欲しい』『このオーディションを勝ち取りたい』『どんな状況になっても好きな仕事を続けたい』という想いはまさにコロナ禍に合うストーリーだし、クリエイティブな仕事をしている・目指してる人間には絶対に共感できる部分で。

まぁ泣いたよね。笑

主役というものがない群像劇で、様々な背景やキャラクターがあることも必ず誰かに共感出来そうで良い作品だなぁと思いました。

僕個人的には『男らしさってどうしたら出せるだろう?』ってのはすごく共感したよ。

『子供らしさ(後に大人らしさ)』『女らしさ』ってどうやったら出せるんだろう?

そう思って過ごしてきた時間が多いからね。

アメリカの州の特色や歴史に詳しい人は、僕なんかよりももっとキャラクターを強く感じられて楽しめる作品だろうとも思った。

「w主演だと、ふと気付くとどちらかがセンターに立ってしまってる時がある」なんて笑って話してた方がいた舞台もあったけれど、主演を演じてきたからこそ『どんな状況でもダンスをしたい、仕事をしたい』と願うのに端役に収まることが難しい葛藤だとかもちょっとギュッてしちゃったなぁ。

諦めきれずに『もうちょっとだけ』って頑張り続けている姿は、憧れでもあるし過去の仕事をそうしてきて心を壊した自分も重なってみたり。

共感力が高いらしい僕は、本当にそれぞれに様々を感じとって。

帰ってぐったりでした。笑

ぐったりと情報過多で眠れずに、帰りを真っ暗な中歩いて帰ってみたり、外の空気を吸いに行ったり、笑うためだけのYouTubeをボーッと見てみたり、色々しておりました。

で、こうしてアウトプットしたり。

文化会館という狭めのキャパでシンプルな造りの会場で、シンプルな舞台装置や照明だと、僕も裏方の想像がしやすくて。
高校演劇の頃を思い出したりもして。

あちこちで話してるけど、僕は高校時代、客席の上の照明ブースで照明卓を操作しながら舞台袖や音響さんに指示を出していたのね。
演出も舞台監督も、人数が少ない部だったから僕が兼任してたの。

リハで照明を打ち込むのが劇場さんにお任せで自分で調整する体験が出来なかったのは残念だなぁと思いつつ、もっとアナログな照明を調整することは別の場所で体験できたから良かったなぁなんて思い出しながら。

で、既に書き終えた脚本に手を加えたいなぁっていう欲が最近あって。
それがまた強くなっていったりもした。

まだ全然改定案が産まれて来ないんだけど、ちょっとずつこねくり回していこうかなーと思います。

はーーー、舞台っていいなぁ。
ステージってやっぱり最高だなぁ。

そんな風に身体が熱くなった1日でした。

んではまたー。

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