大掃除と住宅の間取りの小話。

大掃除でカビと戦う

 この異例の家ごもりで断捨離が流行っているそうで・・・。
 うちも、昨日物置部屋の大掃除をした。下の階の人が昨年秋に引っ越してから温度差が生じているのか、去年はなかったカビが大発生。断捨離というよりも、カビの掃除に多大な時間を費やした。以前は逆性石鹸のオスバン液で消毒しつつ拭いていたが、意外にも、重曹をスプレーして拭くとあら不思議。かなりスピーディに落ちる(常識?)。

 掃除の達人の友人に、「ミシンの箱って取っておくべき?」と質問して見たら、「速攻捨てる。ただし、初期不良だけ確認してから」という答えに目からウロコで決心がついた。これまでミシンの箱には、”修理の時のために保管をお勧めしますと”呪詛の言葉が書かれているので保管しておいたのだった。そしてミシンの箱のみならず、物置部屋の多くを占領していたたくさんの空き箱をスッキリ捨てた。

 断捨離というのはあるお掃除で有名な方の独自の言い回しだったと思うのだけど、その方のお家というのは、本当に何もなくてスッキリされている。何もない部屋・・・とても羨ましいと思うのだが、私は家族ともに趣味が多くて、道具が多いので、不要なものというのは意外と少なくて、捨てるものはあまりなかった。ただ整理するのが下手なので、いまいち今の収納なども気に入らない。

戦後に考案されたマンションの間取り

 あとは空間の問題がかなりある。床・壁・天井がそもそも気に入らない。賃貸の家なのでどうしようもない。床はクッションフロアーのようなもの。壁と天井はクロス(壁紙)。このクロスというのがあまり好きではない。紙のクロスで素敵なものはたくさんあるのでそういう壁紙ならいいのだけどこの賃貸のブツブツした白い壁紙・・・これが何とも興ざめ。ついでに言うなら、建具やアルミのサッシュ、ユニットバスなどもあまり好きではない。もっと言うと、マンションの間取りってものがあまり好きではない。これは、元々はフランスの労働者のための極小住宅の考え方であり、また日本においては戦後のいわゆる51-C型、鰻の寝床、そう言うものを継承したのが今のマンションであり、元は公営住宅なので、「効率」を大前提としたものなのである。

 建築人間の性なのか。いや、建築の人でもそんなこと気にしないのか。

「効率」と各々の生活スタイル

 「効率」と言うのは大事なのか否か?おそらく現代人のほとんどは大事だと答えるだろうし、大事なのだとは思うけれど、私にとっては、本当に大事なものは、効率ではないところから生まれるように思う。
 
もちろん、効率を否定するわけでもなんでもなく、仕事する上でとか、いろんなところで効率が良いことで悪いことはないと思うが、効率が良いことと、効率が良いことを目標にすることは大きな違いがあると思う。

 話が逸れたけれど、結局マンションの間取りというのは一つの「型」であって、それが万人の生活スタイルや価値観に合うかどうかというと難しいと思うし、そして作り手側のコストなども踏まえてその最大公約数的なものを表現したのが今の間取りなのであるから、その間取りが自分の生活スタイルに合えばそれは結構なことだけど、そうでない人も多くいることだろう。だからこそ「リノベーション」なるものが流行るのでもあるし(もちろん老朽化という意味でも)、購入したマンションであれば自分の好きなように変えればいいわけである。  

 そんなわけで私の生活スタイルにはマンションはどうもあってないような気がする・・ということで、ログハウスを建てるに至る。その詳しい話またこんど。



















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