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薪を燃料にするということ。

札幌では、薪ストーブを設置すると補助金がもらえる。(今年は抽選になってしまったが。)

その補助金を申請するのに調べて”今更”知ったことだが・・・

木というのは、燃やしても、そこから出るCO2というのは、木が燃えずに朽ちて行くプロセスで出るCO2量と同じだということ。

え〜、知らなかった。

これは、常識でしたか?!私は、無知でした。

科学的な量として相殺されるかどうかは、調べていないので分からないけど、その木が育つ過程でCO2を吸収するのだから、実質CO2排出ゼロの燃料といってもいいのではないだろうか。しかも、木はたくさんあって、これからもどんどん生えてくるものなのだから、化石燃料のようにただ減って行くだけのものではなく・・・。

改めて原始的だとも言えるこの単純な燃料について考えさせられる。

ところで今まで何度か触れてはいるが、薪ストーブの暖かさと、灯油ストーブの暖かさというのは、全く次元が違うと言って良いと思う。

これは、言葉では説明しにくいが、薪で炊いた火の暖かさの心地よさといったら、表現しがたいのである。

いわゆる輻射熱。

けど、単に輻射熱の他の機器ともまた、全然ちがう。

私は、薪がパチパチ燃える音や、匂いや、揺らめく火を見ていると、何か忘れていた感覚を取り戻すような、遠い過去を思い出すような、懐かしいような、原始的な感情を覚える。

寒い冬と、火。

暗い森。明るい森。

そんなイメージが頭をいっぱいにする。

私の過去生はそんな場面に関係していたのではないかと思う。

そういえば、私の名前は旧姓も、今の名前も「木」に関係しているなあ。

話は戻るけれども、かなり無意識に選んでいたうちの薪ストーブは、ジャンルとしては、クッキングストーブであった。

ほぼ直感で選んだのだけど、薪を入れる室の下に、オーブンとして使える室があり、さらに、薪を炊く部分の上に、丸い穴が二つ開いていて、それを外せば直火調理ができる。

納品されて初めて気づく笑

それで、手始めにピザを焼こうと思って材料だけは先週取り揃えたのだけどなかなか重い腰が上がらない。

さらに調べて行くと、世の中には、薪だけで調理や温めや色々できるキッチンストーブなるものがあるのだ。

これも常識でしたか?!私は無知でした。

この古くて新しいキッチンストーブを見て、魅了されたのだ。

例えばESSEというメーカーのキッチンストーブ、インテリア性も高く、カラーもたくさん選べたりと。

画像は、esse HPより(https://www.esse.com/range-cookers)

私はどちらかというと料理大好きという方ではないが、このキッチンに憧れる。

今は、地球上のものは全て、「誰々のもの」と決まっている。これってすごくおかしいと思うんだけど、どうもそうなってしまっている。

生えてきた木は誰のもの?

とか、そんなややこしい議論は別として・・・

家の周りで薪を拾って、こんなストーブで調理して、暖かくて・・・・

とても素敵な生活である。

これって、昔話の世界だよね。

昔の生活=不便で不快

みたいな、思い込みがあるのだけれど、実際どうだろう。

現代の技術と古い生活様式の良いところを組み合わせて、もっと人間らしい地球上での生活というのが、できるはずで、もちろん、そんな生活をしている人はこの世にすでに、ごまんといるはずで。

しかし、このストーブのお値段もかなりのものである。モデルにもよるが日本で買うと本体価格140万くらい、工事費は別?煙突やら付けたらなかなかのものだろう。通常のシステムキッチンも少しこだわればそのくらいはするが・・、侘び寂びじゃないけれど、やれた茶室をわざと建てるのが実は金持ちにしかできない究極の贅沢、それと同じ構図になってしまうのだろうか。

それはとても残念だ。

しかし。お金の話は別としても、そういう原始的で新しく、気持ちよく単純な、生活というものがまだまだ想像し得る、そういうことなんだと思う。

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