過去の断片

夢の中で、「ああ、これだ、この感じ。この感覚。」

と、しっくりくる感覚を覚えていた。

その感覚を保存する方法を知らない。

それを持続させる方法を知らない。

いつの間にか、忘れていた。

そういう感覚があったことを思い出したら、もっと思い出したくなるけれど、どうやって?

思い出す方法を、知らない。

かつて、「自然にできていたこと」それを徐々に忘れていったとして、

ある時ふと、そうだ、あの感じってどうしたらいいんだっけ?

そう思っても、かつては自然にできていたのだから、意図的にそうしようと思ってもできない。

これは、ひとつの「喪失」かもしれない。

小さな小さな、喪失。その喪失をいくつも繰り返して、なんだかここまで来てしまったような、置き去りにして来たものが過去にたくさんあるような。

取り戻せないものは、取り戻せないのだろうか?

この不安というのは、焦りというのは、ミッドエイジクライシス

と、呼ばれるものなのかもしれないなと、ある本を読んでいて、思った。

これまで、得体の知れなかったものに、名前が付くと、安心すると同時に、驚きもある。認めたくない気持ち。

ここ数年葛藤しているこの気持ちは、ミッドエイジクライシスと、それと産後クライシスと、そういう混在したものかも知れないなと。

そうだよね、私は、まさに、ロスト・ジェネレーション世代の人間。

なんか「失われた世代」って詩的な表現ではあるが。

あまり意識していなかったが・・・・

ちょっと色々しばらく深掘りする気がする。


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