土地と家の資産価値について、思うこと

 コロナで出荷が遅れていたログ材がなかなか到着しないんだけれども。竣工したら雪が降る前にもう少し時間が欲しいんだけれども。しかし、待つしかない。

湘南近辺にいた頃の土地探し

 家を購入するにあたって、当時住んでいた鎌倉、その前に住んでいた茅ヶ崎あたり(なぜか藤沢は飛ばす笑)でかなりいろんな物件を見て回った。旦那くんが東京駅が勤務地だったので、東海道線沿いで、と。それでも通勤は一時間以上かかる。

 あの辺は、駅の近くと、海岸沿いが高いので山の中まで色々探してみたが、なかなか気にいる土地に出会わなかった。鎌倉などは、崖地が多いので土地も限られていて、面白い土地はたくさんあるけどびっくりするほど高い。

 大船にあった借家から駅までの間に土地が売り出されたが、元々の土地が大きいのであまりに高くなるため、3つに分筆されてそれぞれが確か7000万くらいだった。(土地だけで)
 ちなみにその頃は、その辺りは坪単価では80万くらいと記憶している。とすると、ギリギリの鉛筆状の一軒家を買うとして、仮に16坪としても、土地だけで1280万円。確か見に行った物件は大抵そのくらいの大きさで、そこに上家が2500万くらいで建って、4000万弱の物件として売りに出されていた。

 今ちょっと調べて見たら、駅の反対側だけど、歩いて15分くらいの距離だと坪単価150万になっていた。たった16坪でも土地だけで2400万ということになる。ましてやそれが仮にちょっと広めの50坪くらいになると土地が7500万になるので、上家と合わせると一億円。(上家2500万だと正直、一億円の家には見えないだろうけど)その後の固定資産税は想像に硬くない。
 駅から歩いて10〜15分くらいのところの、住んでいた古い借家は、大家さんの自然豊かな敷地内に建っていた。大船駅チカのその土地に、大家さんは200坪くらいの土地を持っていて、奥さんの収入のほとんどが固定資産税で消えるのよ〜 と言って、嘆いていた。
 そのうちに、大家さんの先代が住んでいたであろう、敷地内の母屋を壊して(おそらく固定資産税をペイするために)マンションを建てたのだけど、それが恐ろしく突貫工事で、学生専用みたいなワンルームだったので、竣工してもしばらく入居者がいなかった。

 正直、ちょっと敷地内での配置計画がひどいなって思ったけれど、そんなことは言えない。とりあえず建てて、お金さえ入ればいいみたいだったので。

マンション?

 そんなわけで土地があまりに高いと、必然的に、マンション検討、ということになる。これからはものすごい少子化の時代だというのに、マンションは依然として日本中で、「再開発」と称されて、次々と建っている。今更言及することでもないが、日本中で空き家問題があるし、マンションもたくさん売れ残っている。それでも駅の近くの古い地区や建物が壊されて、「タワマン」が建つ。

 マンションも、検討して、見に行ったりした。 買わなくても見に行くのは面白い。
 まあ、我々の価値観には全然合わなかった。

 以前、フリーで大きいディベの新築マンションの竣工検査と内覧会担当をしていた時があったのだけど、その頃都内のいろんな新築マンションを見た。山手線内だと、マンションでも、平気で一億円超えてくる。

 まあ、それだけ「利便性」が大事なのかもしれないけど、正直、内装はかなりチープである。

 フローリングは、木ではなくて、木の模様がプリントしてあるし、壁紙も、賃貸のブツブツ壁紙よりは立派だけど所詮壁紙。

 およそ、値段に見合わない内装だと、私は思う。

 もちろん、マンションを買う人は、そういうところではなくて、利便性その他のマンションならではの有利な点を重視しているから買うのであって、それは投資だったりするわけなので、否定するわけでは全くない。単にそれは価値観の問題なのだ。

 ちなみに、新築マンションは、購入した瞬間に、かなり資産価値が下がる。日本ではそれが常識のようで、何もマンションに限ったわけではないけれど。
 例えば、以前、ネットでタイヤを購入したのだけど、ホイールが適合しないことが後でわかって、返品をお願いしたら、タイヤは、使っていなくても、ホイールをはめた時点で、中古となりますので返品できません。だって。おかしいよね?と思う。ちなみにそこの社長さん、後で捕まったのだけど。。

 話がそれたけれど、そういうわけで、マンションにするにしても中古マンション+リノベーションか?ということでマンションも一応、念頭に入れていた。けど、なかなか良いのが見つからなかった。

 そもそも、自分たちのライフスタイルに、マンションそのものが、合っていないのだ。

 車持ち、アウトドア、外で色々作業したい・・・何よりも、接地感。

 そんなわけでやっぱり、ということで土地を探していたのだけれど、先述したようにめちゃくちゃ高い。

 そんな感じでゆるーく家を建てる計画をしつつ、過ごしていたら、気づけば北海道へ移住することになったのだ。


(長くなったので次に続く。)

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