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【これは、劇団「かんから館」が、2007年10月に上演した演劇の台本です】 〈登場人物〉 オズマ 星 一徹子 明子 左門 京子 1 道路。 青年(オズマ)がヒッチハイクをしている。 手には「鬼ヶ島」のパネル。 手を挙げて車を停めようとするが、停まる車はない。 クラクションを鳴らされたり、排気ガスをかけられたり、散々な様子。 やがて遠くから右翼の街
【これは、劇団「かんから館」が、2009年3月に上演した演劇の台本です】 〈キャスト〉 沢村幸子(銀行員) 木下由美(銀行員) 岩淵泰造(出張所長) 藪内啓介 竹下健太 権藤一郎 榊原小百合 1 とある信用金庫出張所のロビー。 銀行員の女達 どうもありがとうございました。またのご利用をお待ちしております。(お辞儀) ニット帽を深くかぶりサングラスをかけ、マスクをつけた、いか
【これは、劇団「かんから館」が、2011年3月に上演した演劇の台本です】 〈キャスト〉 渡辺慎司 杉原真理 西村雅美 高木洋子 1 明かりがつくと、テーブルとイスがあり、渡辺が座っている。 テーブルの上には、フラワーロック。 渡辺が、フラワーロックに向かって声を出す。 渡辺 あー。 フラワーロックが踊る。 渡辺 あー。あー。 フラワーロックが踊る。
【これは、劇団「かんから館」が、2006年2月に上演した演劇の台本です】 〈登場人物〉 白河 真奈(27歳) 沢田 留美(21歳) 石野 早苗(27歳) 吉村 秀樹(26歳) 真田 和彦(19歳) 1 暗闇。静寂。 中央にスポットライト。 吉村がライトに走り込んでくる。 吉村 だけど、みんな、愛してるぜ! 音楽! 「スタート・ミー・アップ」(ローリ
【これは、劇団「かんから館」が、2020年11月に上演した演劇の台本です】 〈登場人物〉 桜 ユリ 健 かんな 1 古い洋館風のセット。 椅子二脚とテーブルがある。 派手な音楽が鳴って、漫才のノリで桜とユリが走ってきて、舞台に上がる。 桜 夏やん。 ユリ そやなあ。 桜 暑いやん。 ユリ そやなあ。 桜 あほほど暑いやん。 ユリ そやなあ。 桜 あほほどおも
【これは、劇団「かんから館」が、2019年6月に上演した演劇の台本です】 〈登場人物〉 妻 夫 産婦人科医 ハルカ ミオウ 精神科医 弁護士 声 1 牧歌的な音楽。 ナレ ある日、おじいさんがカブのタネをまきました。 男が出てくる。 男 甘い甘いカブになれ。大きな大きなカブになれ。 ナレ おじいさんは一生懸命にカブを育てました。すると、やがて甘い甘い、大きな大きなカブに育ちました。 〈チャイム〉 ナレ いのちは大切に思う心によっ
【これは、劇団「かんから館」が2020年8月に上演した演劇の台本です】 〈登場人物〉 鴨之橋一樹 母(鴨之橋美代子) 妹(鴨之橋華) 恋人役(山田めぐみ) 与田武志(葬儀屋) 市田桃代(葬儀屋) 1 明かりがつく。 葬儀のテーマパーク「エバーエンディングスタジオジャパン」。中央に棺桶がある。 与田が出て来る。 喪服を着て、マスク、フェイスシールド姿。 口にマイク、肩からハンディ拡
【これは、劇団「かんから館」が2017年6月に上演した演劇の台本です】 〈登場人物〉 ナナ 康夫 マンションの居間。 ソファにナナが座っている。 テーブルに雑誌と紅茶。 自撮り写真。いろいろポーズなんかを作って、何枚か撮っている。 猫の鳴く声。 ナナ あ。 ナナ立ち上がり、ベランダの外を覗く。 手を振ったり、スマホで写真を撮ったりする。 しばらくして、ソファに戻って来る。 撮った写真を眺めている。
【これは、劇団「かんから館」が、2018年11月に上演した演劇の台本です】 〈登場人物〉 老女・母 女・娘 死んだ女 男・祖父 太い男・父 若い男・父の弟 1 男が立っている。 歌う。(アカペラ) 男 ♪一人で行くんだ 幸せに背を向けて さらば恋人よ なつかしい歌よ友よ 今 青春の河を越え 青年は 青年は 荒野をめざす 女がやって来る。 男 やあ。 女 やあ。 男
【これは、劇団「かんから館」が、2016年10月に上演した演劇の台本です】 〈登場人物〉 ミサキ マナ 加藤清正と名乗る男 1 ドアチャイム。ピンポーン。 部屋。 ミサキとマナがいる。加藤がいる。 加藤 加藤清正じゃ。 ミサキ・マナ え? 加藤 加藤清正じゃ。 ミサキ・マナ はあ? 加藤 だから、加藤清正と申しておる。 ミサキ・マナ ‥‥‥。(顔を見合わせる) 加藤 さては、
【これは、劇団「かんから館」が、2023年6月に上演した演劇の台本です】 〈登場人物〉 父 夫 妻 1 スポットライトに男(父)が浮かび上がる。 赤いヘルメットに「叛」の字。丸いサングラス。プラスチック・オノ・バンドのジョン・レノンの出で立ち。メガホンマイクを持っている。 父 本会場に結集した労働者、学生の諸君。今こそ我々は米帝、日帝の策動に対して満身の怒りを以て立ち上がらなければならない。彼らは国際協調、平和主義を僭称し、それをあたかも免罪符とし
【これは、劇団「かんから館」が、2024年6月に上演した演劇の台本です】 〈キャスト〉 愛 アイ 荻原朔太郎 1 河原の土手。 少女と老人が並んで座っている。 アイ そやから‥‥じめーって感じ? 朔太郎 じめー? アイ いや、もっともっと。じめじめーって感じ? 朔太郎 じめじめー? アイ うーん、ちょっとちゃうな。 朔太郎 えー? ‥‥どこが‥‥違うの? アイ うーん、言葉ではうまく言えへんねんけど、何かちゃう
【これは、劇団「かんから館」が2022年6月に上演した演劇の台本です】 〈登場人物〉 川端 (男) 村上 (男) 大江・田山(男) 面接官A(男) 面接官B・住人(男) 主婦A(女) 主婦B・りんご(女) 主婦C・面接官C(女) 治子(女) グレタ(女) 羊男 (女) 1 暗闇の中、お囃子、拍子木。 明かりが付くと、全員が並んでひれ伏している。(歌舞伎の口上みたいな感じ) 面接官A いずれも様、ご機嫌よろしゅう
【これは、劇団「かんから館」が2021年5月に上演した演劇の台本です】 〈登場人物〉 男A 男B 男C 男D 男E 女1 女2 女3 女4 1 朝の都会の路上か公園。 ホームレスがパラパラといる。 空き缶の袋とか、自転車とかがある。 ホームレスは、いかにもというヤツもいれば、学生風もいたり、スーツ姿もいたり、寝てたり、起きてたり様々。 男A ふあーあ。 男B ‥‥‥。(男Aを見る) 男A ふあーあ。ふああああーあ。 男B (男Aを見ている