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(感想)ドロヘドロ

林田球の漫画、全23巻です。2000年~2018年にかけて連載されていたそうですが、ダークファンタジーというジャンルも手伝って全く時代を感じさせません。年末年始に一気読みした後に足掛け18年連載されていたと知って驚愕しました。絵の感じもそんなに変っているような気がしない…と思っていたのですが、1巻から読み直すとやっぱりキャラデザとかは少し変化していました(そりゃそう)。とはいえ、作品全体を貫く、重苦しいけどポップな雰囲気は不変です。ゲッサンのサイトで、連載第1話を読むことができます。

全体的に滅茶苦茶バイオレンスな描写が多い漫画なのですが、登場人物の性格が基本的にみんなすっきり明るいので、楽しく読めます。個人的には林田さんの絵がとても好きです。一見すると荒いタッチなのですが、書き込みが本当に細かく丁寧です。経歴をみると東京芸大で油絵を専攻されていたそうです。私も美術の授業でもう少し油絵を真面目に取り組んでおくべきだったかもしれません。

ブログを書くために少し調べていたら、昨年の2月に原画集が出ているようです。これは欲しい…アニメに合わせて出版されたようです。

そうそう、MAPPAでアニメ化されて、話題になったことも記憶に新しいです。実はもともとはアニメの雰囲気にハマって漫画を読んだ経緯があります。

アニメの方が万人受けするデザインになっているような気がしますが、漫画のあの雰囲気を壊さないようにしつつ、かなり上手く世界が再現されているように思います。実際、MAPPAのインタビューを読むと原作の再現という観点で相当気合を入れられていたことがわかります。音楽も、OPもEDの曲もムービーも含めて、全部良かったです。

ファンとしてはぜひ最後までアニメ化してほしいところです。果たして2期は来るのでしょうか。それはまだ……混沌の中。それが……ドロヘドロ!

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