『もしも、突然「天変地異」が起こったら』ー9ー〈「ポンペイ」〉
長い一週間だった。
あれほど危惧していた
「天変地異」という言葉は
いつの間にか埋没してしまう。
釧路の母から電話があった。
まだワクチンは打ってないそうだ。
何気ない会話の中で
今朝地震があった事を知った。
調べると
今日11日22時まで
6月で40件も日本で地震だ。
これは多過ぎる。
たまたま2014年の映画『ポンペイ』を観た。
中々迫力のある良い作品だった。
「ポンペイ 噴火」で検索する。
「ポンペイ」は西暦79年8月24日正午過ぎにヴィスヴィオ火山の大噴火で19時間で一瞬で消滅した古代ローマの都市だ。
ローマの恩恵を受け水道や道路の整備、公衆浴場等、多様な施設。近年ではファーストフード店や高級輸入食材なども発見され現代社会に通じる程の発展した都市だった。
現代社会に無いものとすれば、
剣闘士の殺し合いが
市民の娯楽となっていた事だろう。
ここに大噴火が起きた
大きな要因があるような気がする。
「ヴィスヴィオ火山は噴火しない」と
ポンペイ市民には思われていたそうだが、
突然の大噴火に神の怒りだと
思ったのではないだろうか。
映画の逃げ惑う人々のシーンで
息子と同じ頃の子供がいて
胸を締めつけられた。
静かに息子の部屋に入る。
幸せそうに眠る息子の寝顔は
不安を払拭し勇気をくれる。
何が起きても必ずお前を守る。
〈続く〉