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「石の上にも三年」が誤って用いられてるので正しい用法をお伝えしてみる。

「石の上にも三年」を盲目的に信じてはいけない。という記事を読みました。

石の上にも三年。それは、上層部が若者を使い倒すのにはとても便利な言葉です。僕かて困った時は下に対して「石の上にも三年だからな」とかいって単純作業やらせることがあると思いますよ。しかし、それは相手のことを考えて行っているわけではなく、働かせるための納得感が高い免罪符的文言としての「石の上にも三年」です。

全くもってその通りだなと思います。

そもそも、「石の上にも三年」という諺を誤った用法で使う大人が多すぎる。

「石の上にも三年」のモデルとされるインドのバリシバ尊者が石の上で三年過ごしたのは手段であって目的ではないです。

今から二千年も前のお話ですが、インドにバリシバ尊者というお方がおられました。このお方は八十歳という高齢になって出家され、フダミッタ尊者の弟子となられたのでしたが、「我出家して若し三蔵を学通し、三明を得ることなくば、誓って脇を席に着けず」とばかり、大変な修行を続けられたのです。

「悟りを開きたいっス!」っていう人はさすがにいないでしょうが、何かを成し遂げたくて、あるいは何かを得たくて今の環境に決めたのならば、「石の上にも三年」的に上手くいかなくてもじっと我慢してやり抜くことは確かに必要でしょう。

一方で、新たな目的や新たな理想が見つかっていて、それが今の環境で実現するのが難しいのであれば、「石の上にも三年」的な根拠なき言説に惑わされずに、心の赴く道をゆけば良いのだと思います。

自分の人生なのだから、自分の頭で考えて、自分で決めた方が、ずっとハッピーですよね。


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