見出し画像

♯3 事務所独立した俳優・女優は生きて行けるのか?  筆者が思う生き抜ける俳優・タレント

妄想込みの推測記事です。エンターテイメントとしてとらえてください。


5.筆者が思う生き抜ける俳優・タレント


1).俳優・タレント側が出来る事は、一芸に秀でる事。

この役なら自分が一番だと思えるポジションを得る事。
我らが若月佑美はそこを狙っている様に見える。
生き残りの戦略として正解だ。

■ 一方、いろいろな役になり切るカメレオン俳優・女優

思い浮かぶのは山田孝之、鈴木亮平、藤原竜也
女優だと、大竹しのぶ、山口紗弥加、満島ひかり
ですかね。
(過去の)月9でブイブイ言わしているイケメン俳優ではありませんね。
どれだけ役作りに向き合って、自分に落とし込めるか?
そこまで行ける人は極少数でしょう。
そういう役者が活躍できるドラマがほとんどないのは悲しいですね。
でも、好きな役者業を細く長く生きていけるのは幸せなんじゃない。


ちなみに、憑依型なのか? 役作りが上手な俳優なのか? は、一緒に出演している俳優でもわからないらしい。

ついでに貼っておきます。


■ 厳しい事で有名な無名塾出身俳優は活躍しているの?

俳優・仲代達矢主宰の無名塾出身の役者がTVで大活躍できないのは、TV界がビジュアル優先で演技が上手い人を求めていないからでしょう。
わずかに、役所広司、真木ようこ、滝藤賢一くらい。

視聴者が求めていない、視聴者が演技の見分けがつかない、視聴者が人間として成長していないからです。
心の栄養が足りない戦後70年だったのでしょう?戦後の映画ブーム時代の役者よりはるかに今の若手役者の方が演技は上手いと思いますが、金出す側が上手い役者なんて求めていない。


■ 違う視点で言うと、戦略的に視聴者を育成してこなかったのが根本原因です。

高い見識を持ったドラマのファンを育てようなんて誰も思ってこなかった。自然に育つ様なものではないという事は今思い知っている。
戦後の映画ブーム、TVブームで慢心していた供給側は、顧客を育成するという戦略を意識していない人の方が多い。
多分、これ言うと驚かれるけれど、情報過多の時代には、自分の顧客を育成して行かねばならない。

ミュージカル界が生田絵梨花を受け入れた事で、役者自身が自分の顧客育成をし始めた。山崎育三郎とか城田優とか井上芳雄とかバラエティーへも積極的に出演しておちゃめな姿を見せている。
業界全体の事を考えると、サッカーJリーグ成功のノウハウを取り入れて、役者全員で育成システムと密着型のファンクラブを作って業界全体で見る側=ファンを育成するとか大きな絵を描かないと、この問題は解決できない。
今の現状では、縮みゆく演劇業界のパイの取り合いをどうするかという事にしかならないでしょう。その意味では、次の章で書く『ブロック化』は適切な手段だと思います。
余計な事ですが、役作りの一助に!って誰が使うねん!



2).個人的には、ポジショニングだと思う。

視聴者がこの役ならあの役者が一番という、しかも演劇界の誰もが納得する人になる。
例えば、『男はつらいよの寅さん』『相棒の杉下右京さん』『科捜研の女の榊マリコ』『ドクターXの大門未知子』『踊る大捜査線の青島俊作』等々を思い浮かべれば、誰も代替えに成れない。
別な言い方では、人間の思い込み(=バイアス)が出来上がってしまっている事だとも言える。
役者側としては、多様な役をやりたいとの欲求が付き上げるのでしょうが、見る側の事を考えて、その演劇(ドラマでも映画でも)がスムーズに成り立つために製作側(プロデューサー)が指名する事になる。

念のために言っておきますが、キムタクがキムタクとしてドラマに出演して脚本もキムタク役に書き換えると言うのとは違う。何故キムタクで居なければいけないかと言うと、本業が100億円稼ぐライブだから、たかがドラマの1000万円のドラマはプロモーションだった。今グループ解散したから、キムタクではない『教場』の役をやっているが、見る方は「だれ?」と違和感がある。
『キムタク』をやらない木村拓哉は見る人が激減するだろう。

それ以外にも、下記脇役が出演すれば、だいたいこんな役の人だと理解できる俳優。

名脇役俳優ランキング

1位   遠藤憲一
2位   小日向文世
3位   滝藤賢一
4位     松重豊
5位     生瀬勝久
6位     佐藤二朗
7位     香川照之
8位     渡辺いっけい
9位     柄本明
10位   ムロツヨシ
11位   安田顕
12位   志賀廣太郎
13位   八嶋智人
14位   光石研
15位   平田満
16位   田中要次
17位   野間口徹
18位   時任三郎
19位   津田寛治
20位   鈴木浩介

例えば、ムロツヨシは斎藤工の代役は出来ない。
演技力とかでは無くて、ビジュアル、立ち振る舞い、セリフ廻し、声とかからくる視聴者側の中に作られたパブリックイメージが違いすぎるから。

時々、いつもと同じような役のオッファーに異を唱える役者がいるのだけれど、それでは面倒な役者と言う事で呼ばれにくくなっていく。
『踊る大捜査線の青島俊作』のイメージが付いてしまった事を嫌った織田裕二は、全く違う役(外交官黒田康作やアンダルシア女神の報復)をやったが評判は良くなかった。




6.TVが激変して行く原因とその対処法

①TVの視聴率、特にドラマの視聴率が激減しているので、ドラマの製作費が削減されている。

つまり、高額なギャラの俳優・女優が避けられる傾向にある。

それに加えて、コア視聴率重視というTV局の方針が徹底されて行く。
M3・F3層は購入するものがなくなって行く。つまり金を使わなからスポンサーが付きにくい。健康食品やTVショッピングしかその層は反応しない。


②TV界の環境変化とコンプライアンス強化。

能年玲奈の件
ジャニーズ公取から指導

製作費低減で、地上波のテレビが基本芸能モノじゃなくて路線バスの旅とか、日本に来たい外国人がどうとか、そういう低予算番組になった。
又、タレントではなくデレクター自身がカメラ廻してロケに行く様な番組「おもうま」。


③一方YouTubeの台頭で別に大手プロに属してなくても、テレビ局に行かなくても発信が出来るようになった。


★本田翼がドラマで演技下手と言われても、ドラマは1年に1回位出演して、CMで稼いでいれば、年収2億円。
テレビ側は、YouTubeとかで人気がありその客を番組に取り込みたいから、出演依頼する。


★YouTube インスタグラム

女性ファンが多い方がネットでの発信力は大きい。



続く

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?