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♯1 シティーポップとユーミン

ソニー・ミュージックが『シティポップ・ストーリー』というコンピアルバムを出したので、シテーポップについて書いてみる。後半は、川添象郎音楽プロデューサーが解説するユーミン。

ちなみに、筆者の偏見ですが、シティーポップを創造した人たちは、殆どが東京出身のお坊ちゃんやお嬢ちゃんであった。だからあのサウンドを生み出せた。


細野晴臣、松本隆、林立夫、鈴木茂、松任谷正隆、山下達郎、大貫妙子、吉田美奈子ユーミン、(大瀧詠一を除いて)みんな東京都心出生である。
シティーポップ創作に関わった大物プロデューサーである、村井邦彦、川添象郎、服部克久、佐藤允彦も超お坊ちゃんである。
東京23区に実家があり、寝食に困らず、若い時から音楽に触れられる環境(レコードを買って一人で聴いていても文句を言われない環境)で育って、当時の都心中の都心で有る港区や青山や六本木や銀座などで遊べるだけの金があった。勉強の偏差値も高く、そこそこの勉強で慶応だとか立教だとか青山だとかの大学に行って遊んでいられた若い時期(1960年代~1970年代)を過ごせた事が前提にある。
ユーミンは東京郊外の八王子の老舗呉服屋の娘で美大に行けるほどの富裕層であるが、周りの関係者が、白金生まれだとか青山生まれだとか杉並生まれだとかが主流な環境では、八王子生まれは劣等感を持っていたと思う。
そういう恵まれた環境の東京人だから、クリエイトできた世界感の音楽だ。
庶民は「貧乏から抜け出たい」と願う先のキラキラした世界に居た人達。
その憧れに金を出したと言う事です。

※下記からは全てコピペである。


1.シティポップ決定版コンピアルバム『シティポップ・ストーリー』発売

ベストセラー『「シティポップの基本」がこの100枚でわかる!』の著者・栗本斉の企画・選曲・解説による究極のシティポップ決定版コンピアルバム『シティポップ・ストーリー』3月22日リリース決定!!

株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ レガシープラス 2023年1月23日

世界中の音楽ファンの間で高い人気を誇る日本のシティポップ。ブームと言われて久しいが、そのサウンドは、もはやブームではなくすっかり定着した感がある。一方で「シティポップ」という言葉が拡大解釈されている中、あえて従来のイメージ通りの“これぞシティポップ!”といえる究極のコンピレーションCDのリリースが決定!!

70年代半ばから80年代にかけてのシティポップ黄金期のオリジナル楽曲に特化して選曲、定番中の定番と言える楽曲の他、DJによって再評価された楽曲、海外での人気曲まで網羅してバランスよく収録されている。

書籍『「シティポップの基本」がこの100枚でわかる!』(星海社新書)が大反響を呼び、「世界一受けたい授業」(日本テレビ系)など数多くのメディアでも紹介された著者・栗本斉(くりもとひとし)氏が企画・選曲・解説を担当。そして、CDアートワークには、70年代より広告デザインを手掛け、デザイナー、アートディレクターを経て'80年にイラストレーターとしてデビュー、数々の名盤のレコードジャケット、雑誌のカバーデザインなどを手掛けた鈴木英人(すずきえいじん)氏のイラストを使用。目にも耳にも、シティポップのエッセンスを余すところなく伝える内容となっている。

主にアップテンポがメインの「Urban Side」とメロウナンバーがメインの「Ocean Side」と、気分やシチュエーションによって使い分けができる2枚組。春から夏にぴったりなサウンド満載、これから訪れる季節がキラキラワクワクするような、このコンピレーションアルバムのリリースにご期待いただきたい。

また、ソニーミュージックが誇る豊富なカタログから、今シティポップとして国内外に注目を集めている名盤の中から入手困難になっている作品を最新リマスターで高品質Blu-spec CD2の廉価盤として再発売する『ALDELIGHT CITY POP COLLECTION』(アルデライト・シティポップ・コレクション)。シリーズ第2回となる8タイトル+関連コンピレーション2タイトルが、同日3月22日に発売される。

シティポップ・ストーリー CITY POP STORY ~ Urban & Ocean

高品質Blu-spec CD2仕様
CD: MHCL-30829~30(2枚組)
定価¥3,520(税抜価格¥3,200)
発売元:ソニー・ミュージックレーベルズ
歌詞・全曲解説ブックレット付
応援店購入者特典:オリジナルカセットインデックス
Amazon購入者特典:オリジナルメガジャケ(商品ジャケットとは絵柄が異なります)
※先着でプレゼント致します。特典が無くなり次第終了となります。
『シティポップ・ストーリー』特設サイトURL:https://www.110107.com/citypopstory

DISC 1 - Urban Side
1. LIGHT'N UP/吉田美奈子
from album『LIGHT'N UP』(1982)
2. FANTASY/中原めいこ
from album『2時までのシンデレラ-FRIDAY MAGIC-』(1982)
3. 土曜の夜はパラダイス/EPO
from album『VITAMIN E・P・O』(1983)
4. サブタレニアン二人ぼっち/佐藤奈々子
from album『Funny Walkin’』(1977)
5. クリスタル・シティー/大橋純子&美乃家セントラル・ステイション
from album『CRYSTAL CITY』(1977)
6. 中央フリーウェイ/ハイ・ファイ・セット
from album『LOVE COLLECTION』(1977)
7. 真夜中のドア~Stay With Me/松原みき
from album『POCKET PARK』(1980)
8. RIVER'S ISLAND/杉山清貴&オメガトライブ
from album『RIVER'S ISLAND』(1984)
9. Just a Joke/国分友里恵
from album『Relief 72 Hours』(1983)
10. バイブレイション/笠井紀美子
from album『TOKYO SPECIAL』(1977)
11. レオニズの彼方に/滝沢洋一
from album『レオニズの彼方に』(1978)
12. 街のドルフィン/濱田金吾
from album『midnight cruisin'』(1982)
13. Dream In The Street/池田典代
from album『DREAM IN THE STREET』(1980)
14. City Lights by the Moonlight/惣領智子
from album『City Lights by the Moonlight』(1977)
15. 小さな宇宙/上田正樹
from album『PUSH & PULL』(1978)
16. HOLD ME TIGHT/ラジ
from album『HEART to HEART』(1977)
17. BABY BLUE/伊藤銀次
from album『BABY BLUE』(1982)
18. スクールベルを鳴らせ!/杉 真理
from album『STARGAZER』(1983)

DISC 2 - Ocean Side
1. 夏に恋する女たち/大貫妙子
from album『SIGNIFIE』(1983)
2. プールサイド/南 佳孝
from album『SOUTH OF THE BORDER』(1978)
3. 雨のウェンズデイ/大滝詠一
from album『A LONG VACATION』(1981)
4. Summer Blue/ブレッド&バター
from album『Late Late Summer』(1979)
5. Last Summer Whisper/杏里
from album『Heaven Beach』(1983)
6. YOU'RE MY BABY/佐藤 博
from album『awakening』(1982)
7. Gardenia/加藤和彦
from album『Gardenia』(1978)
8. LADY PINK PANTHER/鈴木 茂
from album『LAGOON』(1976)
9. Sea Side Story/伊勢正三
from album『スモークドガラス越しの景色』(1981)
10. セイシェルの夕陽/松田聖子
from album『ユートピア』(1983)
11. Still I'm In Love With You/角松敏生
from album『SEA BREEZE 2016』(2016)
12. 夏のクラクション/稲垣潤一
from album『J.I.』(1983)
13. Lusia/黒住憲五
from album『Again』(1982)
14. 入江にて/郷ひろみ
from album『SUPER DRIVE』(1979)
15. Icebox & Movie/二名敦子
from album『WINDY ISLAND』(1985)
16. Midnight Pretenders/亜蘭知子
from album『浮遊空間』(1983)
17. 裸足のままで/須藤 薫
from album『DROPS』(1983)
18. グッドバイ・サマーブリーズ/竹内まりや
from album『BEGINNING』(1978)

『ALDELIGHT CITY POP COLLECTION』第2回発売8タイトル

発売日:2023年3月22日(水)
各定価¥2,200(税抜価格¥2,000)
高品質Blu-spec CD2仕様
2023年最新リマスタリング
『ALDELIGHT CITY POP COLLECTION』特設サイトURL:



2.シティポップはここから始まった…ユーミンを国民的歌手に変えた「日本初の仕掛け」を解説する「テレビドラマ・タイアップ」という新手法

PRESIDENT Online   川添象郎音楽プロデューサー     2023/01/21


世界で人気のシティポップは、どのように生まれたのだろうか。音楽プロデューサーの川添象郎さんは「松任谷由実の1、2枚目のアルバムには細野晴臣、山下達郎、大貫妙子らそうそうたるメンバーが参加したが、売り上げはイマイチだった。3枚目のアルバムからのシングル曲『あの日にかえりたい』をテレビドラマ・タイアップにしたところ、大ヒットした」という――。

デモテープを聴いた瞬間「才能を見つけたぞ!」

1972年、村井邦彦がヤナセ自動車の社長・梁瀬やなせ次郎と親しくなり、なにか文化的な仕事をやりたいという梁瀬次郎とともに原版制作会社として〈アルファ&アソシエイツ〉を立ち上げた。

そのアルファ&アソシエイツで作詞・作曲家として契約していたのがユーミンこと、荒井由実だ。

そんなユーミンがある日、自分で作詞作曲したというデモテープを持って現れた。

それを聴いた瞬間、僕は驚きとともに「才能を見つけたぞ!」というたしかな手応えを感じ、村井邦彦もまたその才能に感銘を受け、作詞・作曲家としてのみならず、シンガーとしてアルバムを制作しようということになった。

こうして、日本のシンガーソングライターのアルバム第1号が誕生したのである。


細野晴臣、山下達郎、大貫妙子らが集結

村井邦彦は、編曲された譜面を演奏するだけの歌謡曲のスタジオミュージシャンではユーミンの魅力を引き出すことができないと判断し、細野晴臣率いるセッショングループ〈キャラメルママ〉と組み合わせることに決めた。

キャラメルママのメンバーは、ベース・細野晴臣、ドラム・林立夫、ギター・鈴木茂、キーボード・松任谷正隆、の4人で、のちに〈ティン・パン・アレー〉と名を変えて世に知られることになる。

このメンバーに加え、コーラスとして山下達郎、大貫妙子、吉田美奈子、山本潤子が加わった。現在、右記のミュージシャンを全員集めて作品を創ることは不可能だというほどに豪華なメンバーだ。


素晴らしい作品だが売り上げはイマイチ

1973年11月20日にリリースされたファーストアルバム『ひこうき雲』は素晴らしい作品に仕上がった。

しかし、売り上げに関してはイマイチだ。3万枚という数字は新人のアルバムとしては悪くないが、投資を回収するにはほど遠いものだった。

荒井由実の2作目には、僕がプロデューサーとして参加した。

アルバムタイトルの『MISSLIM』は、「やせっぽちの女の子」を意味する「MISS SLIM」という言葉をくっつけて作った造語だ。

アルバムジャケットの写真はタンタン(※2)の家のピアノの前で、タンタンがドレスを着せて撮影したものだ。

※2 川添象郎氏の父、川添浩史の再婚相手である川添梶子のこと。

荒井由実自身がすべての楽曲の作詞・作曲を行ったこのアルバムは『ひこうき雲』を凌ぐ完成度であった。

しかし、この作品の売り上げも3万枚程度に留まることになる


「ゴールデンタイムに強制的に聴かせよう!」

3枚目のアルバム『コバルトアワー』の発売を経て、1975年10月にリースされたのが「あの日にかえりたい」というシングルだ。

冴えない売り上げをなんとかしなければならないという思いで、これまでとは異なるプロモーションを試みた。それがテレビ番組とのタイアップだ。

当時、ドラマの主題歌は番組の予算内で制作されており、当然のことながら映像のほうに予算を割くために歌の制作費はわずかなものであった。

そこで僕は、視聴率の高いドラマ班のスタッフに話を持ちかけた。

「ここに、200万円という大金を費やして制作した楽曲がある。これをタダで使わせてやる代わりに、ドラマの始めと終わりにこの曲を流して、クレジットを入れてくれ」

こうしてめでたくTBSのテレビドラマ『家庭の秘密』の主題歌に採用されることになった「あの日にかえりたい」は、本邦初のテレビドラマ・タイアップになった。


「ゴールデンタイムに強制的に聴かせよう!」というこの作戦が功を奏し「あの日にかえりたい」は大ブレーク。荒井由実がこれまでにリリースした3枚のアルバムは、このシングルのヒットに連動して凄まじい勢いで売れ始めた。

過去に発表した作品までもが一挙にヒットするという稀有な例である。

投資分をあっという間に回収し、売り上げはとんでもないことになったのだ。

その後もユーミンは大活躍するけれど、アルファレコード時代に発表された初期の3作品『ひこうき雲』『ミスリム』『コバルトアワー』の仕上がりは格別だ。

日本の音楽史に残る、永遠の傑作ではなかろうか。


「シティポップ」として世界的に評価される

アルファレコードができたときに、村井邦彦が突然僕に〈社是〉を作ろうと言い出した。

「社是ってなんだい?」とたずねると、

「当社の経営コンセプトだよ! わが社は音楽産業を通じて社会に貢献してどうのこうのというやつだよ」
「わからないからクニが作ってよ」
「オッケー」

ということで、2、3日して村井邦彦が作ってきた社是は、

一、犬も歩けば棒に当たる
一、毒も食らわば皿まで
一、駄目でもともと

というものだった。僕は大いに感心して大賛成をし、それを大きく紙に書いて会議室に貼り出した。

アルファレコードは山手線田町駅の裏側の改札を出てすぐの場所にあった。

ヤナセ自動車が建てたこのビルには、全面にさまざまなイラストレーションが描かれている遊び心いっぱいの楽しい建物だった。

5階には、村井が精魂込めたスタジオ、通称〈スタジオA〉が設えられた。

スタジオの音楽機材はその時代の最新鋭のマルチ・チャンネル・システムで、スタジオ内装には木材を多用し、暖かみと同時に柔らかな音響を実現した。

このスタジオからユーミン、YMO、サーカス、カシオペアなどの都会的アーティスト群のヒット曲が次々と生み出されていく。

このとき制作された楽曲が、21世紀に「シティポップ」として世界的に評価されるとは思いもよらなかったが、優れたミュージシャンが自由に活躍できるよう、お金をかけて創った作品の価値はこれからもますます高まるだろう


途方もなく呑気なやり方

スタジオAにまつわるこんなエピソードがある。

セッション・グループ〈ティン・パン・アレー〉とのレコーディングのための編曲作業について細野晴臣にたずねると、例のマジメな顔で「ティン・パン・アレーの4名でヘッドアレンジします」と。

「ヘッドアレンジってなに?」
「いわゆる編曲作業です」
「どこで?」
「もちろんスタジオですよ」

という話なので任せていたところ、彼等はなんと1時間の使用料が4万円もする正式録音スタジオで4名集まって、そこで初めて楽曲の編曲の相談を始めるという途方もなく呑気なやり方であった。

おまけに担当ディレクターの有賀恒夫は、スタジオの調整室を陣取り、居眠り混じりにそれを見物しているという至極いい加減な風景である。

有賀恒夫は背が低いので「ビーチ」と呼ばれていた。その頃のミュージシャンたちの間で流行っていた反対コトバの表現で、チビが「ビーチ」なのである。

社長の村井邦彦は、普段の呑気な口調とは裏腹に短気な「瞬間湯沸かし器」である。

このスタジオでのいい加減なのんびりした状態を知るや否や、秘書の江部智子に向かって言った。

「ビーチのスットコドッコイ! 社長室にすぐに来いと伝えろ!」

クールな江部智子はすぐに内線電話で有賀に電話。

「ビーチのスットコドッコイ! 社長室にすぐに来い! ……と申しております」

と、そのまま伝えた話は伝説になった。


メキシコの曲を探し出し、録音するように命じた

〈ハイ・ファイ・セット〉は、細野晴臣によって考案されたネーミングだ。

これは、村井邦彦が育てたコーラスグループの〈赤い鳥〉がふたつのグループに分解し、山本潤子を中心とした3人組がアルファレコードに所属することになって結成されたコーラスグループの名前である。

さっそくハイ・ファイ・セットのレコーディングが始まったが、ディレクターのビーチとメンバーたちはシンガーソングライターにこだわっており、出来上がってくる作品はすべてそこそこで、村井や僕にピンとくるものがない。

要するに、シングル化して大ヒットする曲がないのだ。

そこで、彼らの希望を無視して、そのころのメキシコの曲を探し出し、歌謡曲ジャンルの天才作詞家・なかにし礼に作詞してもらい、それを録音するようビーチに命令した。

メンバーとビーチは激しく抵抗していたが、強引に録音させた。

メキシコの叙情的なメロディーとなかにし礼の独特な色気たっぷりな歌詞、そして山本潤子の澄んだ爽やかな高音の声が見事にマッチして、この「フィーリング」という曲はハイ・ファイ・セットのデビュー曲になった。

作品が出来上がったとき、村井と僕は社長室で視聴し、2人で顔を見合わせて足をひくつかせ「これは大ヒットだ!」と喜んだ。

そのとおり、このハイ・ファイ・セットのデビューシングル「フィーリング」は100万枚を超すスマッシュヒット曲になった。


川添象郎(かわぞえ・しょうろう)
音楽プロデューサー

1941年東京都生まれ。父はイタリアンレストラン「キャンティ」を創業し、国際文化事業で知られる川添浩史、生母はピアニストの原智恵子。
明治の元勲、後藤象二郎を曽祖父にもつ。

1977年、村井邦彦とアルファ・レコードを創設し、荒井由実、サーカス、ハイ・ファイ・セットなど、現在では「シティポップ」として世界的にも評価される、都会的で洗練された音楽をリリース。
YMOのプロデュースでは、世界ツアーを成功に導き、日本を代表するポップカルチャーとして世界的存在に仕立て上げた。
青山テルマ feat.SoulJa『そばにいるね』は日本で最も売れたダウンロードシングルとして、ギネス・ワールド・レコーズに認定。
著書に『象の記憶』(DU BOOKS)など。


村井 邦彦(むらい くにひこ、1945年3月4日 - )は、
日本の作曲家、音楽プロデューサー。アルファレコード創立者。

ザ・テンプターズ、ザ・モップス、ザ・タイガース、ピーター、赤い鳥、辺見マリ、トワ・エ・モワ、ヴィッキーらのヒット曲で知られている。
代表曲には「エメラルドの伝説」「夜と朝の間に」「廃墟の鳩」「朝まで待てない」「経験」「翼をください」「虹と雪のバラード」などがある。
アメリカ合衆国・ロサンゼルス在住。
息子のヒロ・ムライはアメリカで活躍する映像作家、映画監督で、2018年のグラミー賞最優秀ミュージック・ビデオを受賞した。

1969年にパリ・バークレー音楽出版社と契約して「マイ・ウェイ」などの日本国内における版権を獲得、音楽出版社アルファ・ミュージックを設立。
その後、1972年にスタジオA及びアルファ&アソシエイツ、1977年にアルファレコードを相次いで設立した。

自身がプロデューサーとなり、それまでポップス曲を提供する裏方としての作家活動を主体としていた荒井由実(婚姻後「松任谷由実」)をシンガーソングライターとしてデビューさせた。

ティン・パン・アレーを見いだし、アーティストのレコーディングの際にはスタジオミュージシャンとして起用した。
1970年代末から1980年代前半にかけて、イエロー・マジック・オーケストラのアルバムを発売した。
事業の海外進出を期に、1992年に活動の拠点をアメリカに移した。

終わり

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