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乃木坂46 鈴木絢音『リバーサルオーケストラ』での飛躍に期待

そもそもアーティスト志向が強いメンバーであり、アイドルになじむのに8年も必要とした様な不器用な人。小説も書いていて、そういう方面で活躍すればいいのかと常々思っていました。
鈴木絢音に適した役を貰った様で、是非活躍をして欲しい。



■『リバーサルオーケストラ』門脇麦の薄味キャラは計算どおりか… テンプレを裏切った “超” 個性的な主人公

FLASH 2023/1/25(水)

リバーサルオーケストラ』は、2023年1月11日より日本テレビ系「水曜ドラマ」枠にて放送中のテレビドラマ。
主演は民放GP帯連続ドラマ初主演となる門脇麦。
神奈川フィルハーモニー管弦楽団が劇中の「児玉交響楽団」として撮影に全面協力する。



■乃木坂46 鈴木絢音の俳優業の歩みを振り返る 『リバーサルオーケストラ』での飛躍に期待

リアルサウンド 2023/1/25(水)

門脇麦が主演を務めるドラマ『リバーサルオーケストラ』(日本テレビ系)に第3話から出演する乃木坂46の鈴木絢音。
乃木坂46では卒業生の西野七瀬や生田絵梨花が、現役メンバーで言えば山下美月や与田祐希ら多くのメンバーが俳優として存在感を発揮しているが、今回の鈴木の抜擢もまたこれらの例に漏れず、今後の活躍の方向性を示唆するような重要なキャスティングだと感じている。

乃木坂46唯一の2期生として、クールな一面と棘のある言葉選びで独特な個性を確立している鈴木。
読書好きとしても知られ、3月7日には初のエッセイ『言葉の海をさまよう』(幻冬舎)の発売も予定されており、秀才アイドルとしてこれからの活躍が期待されている。  

そんな鈴木は多くのドラマや舞台へ出演し、ミステリアスな雰囲気とはギャップのある演技を披露してきた。乃木坂46主演のドラマ『初森ベマーズ』(テレビ東京系)をはじめ、『ハイポジ 1986年、二度目の青春。』(テレビ大阪/BSテレ東)、舞台『「けものフレンズ」2~ゆきふるよるのけものたち~』などで個性的かつアバンギャルドなキャラクターを熱演してきたが、『ザンビ』(日本テレビ)のように冷静で理性的な、いわば鈴木のパブリックイメージに近い役柄も演じるなどその範囲は非常に幅広い。  

乃木坂46はこれまでの積み重ねで、舞台演劇の分野で成熟した営みを見せてきたグループでもあるが、桜井玲香や若月佑美といったいわば舞台演劇でグループの基盤を作り上げてきたメンバーと比べると、鈴木の舞台での活躍に言及されることは決して多くはない。
しかし、先に挙げた彼女たちと同様に舞台方面で先輩たちが築き上げてきた部分を継承し、さらには後輩へとバトンを繋いでいるのが鈴木である。
 
長年、鈴木を見てきたファンにとって最も印象深いと思われるのが、舞台『ナナマルサンバツ』シリーズへの出演だろう。
同舞台はこれまで『ナナマルサンバツ THE QUIZ STAGE』(2018年)、『ナナマル サンバツ THE QUIZ STAGE ROUND2』(2019年)、『ナナマル サンバツ THE QUIZ STAGE O(オー)』(2021年)と長きに渡りシリーズ作品として上演されてきた人気の舞台。鈴木は茶髪でヘアバンドがトレードマークのヒロイン・深見真理を演じ、様々なクイズに挑戦していく。
作中での真理のキャラクターは誰よりもクイズに対する愛を持ち、その情熱的な姿勢は周囲をも巻き込んでいく力がある。原作を読んでいた筆者にとって、最初に鈴木が真理を演じるという話を耳にしたとき、あまりにも鈴木と真理のパーソナリティがかけ離れすぎているがあまり、キャスティングには驚きを隠せなかった。しかしいざ舞台を観てみるとその不安はすぐに払拭された。真理として生き生きとクイズに答える姿には、これまでに見たことがない鈴木の表情の柔軟さが表現されていたのだ。  
本作はクライマックに置かれた台本の一切用意されていないガチクイズ対決が見どころでもあるが、鈴木は持ち前の豊富な知識量で優勝するなど、舞台上でも存在感を発揮。ガチクイズ対決中でも真理の手を耳に当てるポーズを取り入れ、作品の世界観を忠実に再現しつつも、クイズへ真剣に挑む鈴木のはつらつとした姿からは真理と鈴木が重なって見えた。
第2弾からは阪口珠美と向井葉月、吉田綾乃クリスティー、第3弾では弓木奈於といった後輩メンバーとの共演もしていくなかで、シリーズを重ねるたびに鈴木の演技はより自然なものになり、後輩たちを経験で支えてきた。グループ内の立場としてはまだアンダーと選抜を行き来していた鈴木だが、この舞台でのキャリアを経て選抜の常連となってゆき、殻を破っていくのもこの頃だったように思う。
この舞台出演をきっかけに鈴木は多くの作品に出演。初の映画出演となった『死神遣いの事件帖‐傀儡夜曲‐』では、時代劇とファンタジーがミックスされた特殊な題材なだけに、いかにして作品の中に溶け込めるのかという難しさもあったが、鈴木はその世界観に見事にフィットしてみせ、ラストの感情を爆発させるシーンでは見せ場も作った。

さらに青木豪が演出を担当した舞台『銀河鉄道の父』では難しい会話劇のなかに身を投じ、世界観を忠実に再現してみせた。そして、『六番目の小夜子』において初めて主演という大役を任されたのも、こうして鈴木がひとつひとつの作品に真剣に向き合い、活躍してきたからに他ならない。

そうした活躍を見せてきたなかでの『リバーサルオーケストラ』への出演は鈴木の努力が実を結んだ結果である。
神奈川フィルハーモニー管弦楽団が全面協力していることでも話題の同作。鈴木はフルート首席の蒼(坂東龍汰)がフルートを始めるきっかけとなったフルーティストの日地谷更紗を演じる。
幼少期からフルートを嗜み、『乃木坂46時間TV』でも「君の名は希望」を演奏したこともある鈴木にとって、まさに適役と言えるだろう。何よりもフルート奏者というキャスティングで、鈴木に白羽の矢が立ったのは、彼女が舞台でしっかりと経験を積み上げ、さらにはフルートという特技をアピールしてきたからだ。
約3年ぶりとなる地上波連ドラへの出演だが、多くの乃木坂46のメンバーが活躍しステップアップしているように鈴木の今後につながっていくことは間違いないだろう。

乃木坂46が初期から築いてきた舞台演劇を基盤に着実に俳優としての階段を登っている鈴木。舞台での活躍をベースに俳優としてキャリアアップするメンバーも増えているなか、鈴木の今回の抜擢は、乃木坂46としても、鈴木個人としても意義深いものになるはずだ。
2023年は鈴木のさらなる飛躍を期待したい。

終わり

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