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映画「Dr.コトー診療所」 生田絵梨花インタビュー記事



映画「Dr.コトー診療所」出演の生田絵梨花 島での撮影は「過酷で大変な撮影でした」

芸能情報のホミニス  2022.11.29


長い年月をかけて島民たちと信頼関係を築いてきたコトーは、今や島にとってかけがえのない存在になり、数年前に結婚した看護師・彩佳(柴咲コウ)との間に子供が生まれようとしていた。そんなある日、財政難にあえぐ近隣諸島との医療統合の話が持ち上がり、コトーに「島を出て拠点病院で働かないか」という提案が寄せられる。島の未来になるとは理解しながらも、なかなか返事ができないコトー。そんな中、巨大な台風が島に近づき、想像を超える被害が発生。次々と運び込まれる急患に、診療所は野戦病院と化してしまう。生田は彩佳に憧れて数年前から診療所で働いている、島出身の看護師・那美を演じる。

今回、生田にインタビューを行い、人気ドラマシリーズの劇場版に新キャストとして参加することになった時の感想や作品に懸ける思い、役作りについてや撮影秘話、共演者とのエピソードなどを語ってもらった。


――島出身の看護師という役柄については?
「(ドラマシリーズから続くキャストの)皆さんの中に入れるか不安だったのですが、皆さんが気さくに話し掛けてくださって、すぐに馴染むことができました。特に泉谷(しげる)さんが役としても泉谷さんとしてもムードメーカーになってくださって、独りでいたら『こっち来いよぉ!』って積極的に、そして豪快に輪に入れてくださいました」

――演じる上で意識したことは?
「那美はコトー先生と彩佳さんにすごく頼られている存在なのですが、それってすごいことで。あの2人に頼られているなんて!だから、すごく仕事ができるだろうし、機転も利くだろうし...。そういったところが喋り方とか動きの機敏さに表れていたら良いなということを、監督とも話し合いながら演じていました」

これは可愛いエピソード

――物語では、コトー先生をはじめとする島民たちがピンチに陥りますが、ご自身の"ピンチエピソード"を教えてください。
「小学校の低学年くらいまでお留守番がすっごく苦手で、一人ぼっちがとにかく嫌だったんです。ある時、お母さんが私の寝ている間に買い物に出掛けて、私が1人の時に起きちゃったんです。もう怖くて怖くて家から出て、同じマンション内のお宅を全然知らないのに片っ端からノックしていって、何軒目かで男の子が2人くらいいるお宅のお母さんが開けてくださって『どうしたの?』って聞いてくれて。『お母さんがいなくなったの』って言ったら家に入れてくれて、ケーキまでいただいちゃって...(笑)。それで、のんきにハッピーに過ごしていたら、後から事情を聞きつけたお母さんが迎えに来て、『何やってんの!逆に危ないでしょ!!』って言われました。本当に(入れてくれたお宅が)良い人で良かったです」

――公開が12月ということで年の瀬ですが、2022年はご自身にとってどんな年でしたか?
「いい意味で『1年じゃなかった』と感じるくらい濃い日々を過ごさせていただきました。一応10年っていうアイドルの経験値はありますけど、1人になると全部が初挑戦のような感覚になるんですよ。1人の役者として現場で何ができるかとか、スタッフさんやキャストの皆さんとどうコミュニケーションが取れるかとか、全部が新鮮で全部が学びで、たくさんの気付きがあった1年でした」


劇場版のプロモーションとしても、インタビューしてもらって、ありがたいです。

2003年に始まった『Dr.コトー診療所』のテレビドラマは、
2003年第1期 平均視聴率19.0%
2006年第2期 平均視聴率 22.4% 
との高視聴率と大人気を博した。
中島みゆきのエンディングテーマ曲『銀の龍の背に乗って』も大ヒット。

ドラマ放映当時、日本は長いデフレ期(経済低迷期)に突入して、少子高齢化が日本の課題として明らかになって来て、それと共にこのドラマのメインテーマで有る地方の衰退・過疎化も大きな課題として取り上げられた時期でした。
人間関係をぶち切り、金のみが価値だという価値観であるグローバル化と言う化け物に飲み込まれて行った時期です。
そういう、グローバル化に翻弄され始めて先が分からない暗い時代だからこそ、人間愛に溢れた最果てだからこそ心に沁みるドラマであった。

実は、今こそ多くの賛同を得られるドラマなんじゃないかと思うのですが、何せ大御所俳優陣を与那国島に閉じ込めて撮影するのが大変なので、映画で終わるというエンディングになった。


続く

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