キムタクが信長を演じた映画について 番宣は意味ない?いや、ネットの使い方次第だよ!
キムタクの映画『レジェンド&バタフライ』が2023年1月27日(金)に公開され約1か月経過しました。興収の数字が3週分出てきていますので、結果を見たいと思います。
そもそも、岐阜の信長まつりにキムタクが信長に扮装して練り歩き、1万5千人集めて話題になりました。多くの情報番組でもスポーツ紙でも取り上げて、近年にないプロモーションとなりました。
■2023年映画の興行収入ランキングベスト10
映画『レジェンド&バタフライ』木村拓哉が織田信長に、濃姫・綾瀬はるかと紡ぐ夫婦の愛
興収20億円は、150万人相当です。さてキムタクの(金払う)ファンは何人いるのでしょうか?せいぜい30万人いるかどうか?無料のTVドラマでも10%の視聴率しか取れない、普通の人になっている。
問題は、キムタクファン以外が見に行く動機付けされる要因があるかどうかです。
①キムタクを知らない人はいないので、キムタクだから見に行く人は決まっており、その人数は増えません。
②織田信長だから見に行く人は少ないでしょうね。内容がどうあれ、イメージ固定化されていてやりすぎて新味がない。
③綾瀬はるかが濃姫だから見に行く人は、綾瀬はるかのファンでしょうが、何人いるのでしょうか。一般の人で、綾瀬はるかパブリックイメージに合わないので見に行かない。
④伊藤英明ファから見に行く人は綾瀬はるかより少ないでしょう。
⑤映画の内容ですが、プロモーションでキムタク色が強すぎて、内容が入ってこない。
■キムタク番宣も効果なし!?「番宣は意味ない」俳優も疑問視する番宣が無くならないウラの理由
元テレビD さっきーch 〜テレビ 2023/02/17
興行収入40億超えを期待された映画『レジェンド&バタフライ』だけれど、2023/02/23現在、20億円。
過去の事例で言うと40億円到達は厳しい。特に大スター様キムタクファンが見に行くのは公開早々。遅くても2週までには全員見に行くし、動員掛かるから。
その前提で、番宣の効果は薄いと言っています。
むしろ、キムタクが個の番宣で出演していた「しゃべくり7 キムタク2時間SP」の裏番組が草彅剛『罠の戦争』(フジテレビ系)。
しかし、下記記事にあるように、結果として高視聴率でした。
ジャニーズお得意のライバルを潰す作戦で、キムタクが敗れたという結果になってしまいました。
■木村拓哉なんてメじゃない、時代到来か「宣伝しなくても視聴者がついてくる」
gooいまとびら 2023/2/18
【筆者のコメント】
番宣出演で映画の観客や番組の視聴者が増えると言う効果が薄くなったのだと思う。
その一番の要因は、TVや新聞等が告知の主体だった時代から、情報を得る主体がスマホになった事。
しかもTV見ないし、TVを着けっ放しにしている家庭は少ない。
番宣で出演する番組の情報はネットで得てTVを見に行くのであって、TVでたまたま情報を得て気付くという行動モデルは成り立たない時代になっている。
50才位迄の主演級の大物俳優の番宣の場合は、ターゲットのファンは既知の情報なので番宣見て決定する事は少ない。
では、知名度の低い人が番宣に出演して観客や視聴者が増えるだろうか?
そもそも、知名度の低い人が番宣に出演するケースが少ない。
例え出演料が無料でも番組側にとっての魅力が少ないから。
但し、例外もある。
筆者の知っているケースは、生田絵梨花。
昨年1年間、ミュージカル舞台の場合も、映画の場合も、ドラマの場合も、番宣に出まくっていた。
一般の方への知名度は低いが、番組側にとってバラエティーの天才なので、良い絵を提供するのでスタッフ側の好感が持たれている。
良い内容のコンテンツなら、客を増やしていると思う。
「Dr.コトー診療所」や、「コンフィデンスマンJP 英雄編」の番宣は結構出演していいた。
比較的顧客層が若い「コンフィデンスマンJP 英雄編」の興収28億円観客数208万人の集客に多少なりとも寄与したと思う。
又、16年前のTVを見ていた人が主力顧客の「Dr.コトー診療所」にとって、若者への告知は届きにくく、それも込で生田絵梨花の起用がされたと思っている。
ネット記事には、必ず生田絵梨花の名前が記述されていて、ネットでの販促効果に多大な貢献をしたと思う。TVでの告知は瑛らずにネットで知ると言う若者が多い現在、TV出演してネット記事になってそれを多くのネット記事の読者に届く事が本当に重要となって来た。
良いコンテンツなら尚更、若者にも届いて欲しい。
「コンフィデンスマンJP 英雄編」 28億円
「Dr.コトー診療所」 24億円
【結論らしきモノ】
大物俳優の番宣は効果が薄くなった。
そのコンテンツのターゲット顧客がTV世代には告知の効果が有るのだろうが、映画の場合はその世代が出かけていく割合が減って来た。
シニア層は、TVドラマの場合永く続いているドラマしか見ない。シニア層は、ドラマに限らず新しいモノは年齢とともに受け入れらにくくなっていく。
若者はそもそもTVを見ない。
知名度の低い人若い俳優が番宣に出演して観客や視聴者が増えるだろうか?
そもそもTVを見ないが、ファンだけはその番組を狙って見る又は録画するかネット配信で見る。
TVに出演したネット記事が出るくらいの俳優だと、いろいろなまとめサイトもあるので、ネット民に届きやすい。
提言
若い俳優が番宣に出演したモノをまとめたアーカイブがあると、その番組のネットの視聴率は高まる。
映画も、TV放映より前にネット(AmazonやNetflix等)で課金配信を先にすれば、今より沢山の人が見るだろう。
TVは単なる告知のきっかけとして、ネット記事で取り上げてもらう事に注力して、本格的にネットプロモーションを中心に組み立てる方が効果が高い。
内容と出演者のコメント等を組み合わせた5分~10分くらいのプロモーション動画にたどり着きやすくする事はタイパを気にする若者に大きな効果があると思う。(上記写真がプロモーションの為のYouTubr番組を作成した)
【参考】
終わり
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?