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夏帆 サイレントで評価される 主役にならないとダメなの?

『海街diary』の出演者は豪華
写真の4人以外に
大竹しのぶ、樹木希林、キムラ緑子、リリー・フランキー、風吹ジュン、堤真一、加瀬亮、鈴木亮平、坂口健太郎


■夏帆は役者として一級品だと思う。だからと言って主役として目立たたなければいけないの?

2022年秋ドラマのパワースコア一覧

彼女が役者を職業として考えてこれからの人生の糧としてやって行くなら、永くやれると思う。

芸能記事の多くは、目立つ主役を誉めそやしたかと思ったら、翌日にはぼろくそに叩く。残念な事に、芸能マスごみはその稼ぎの対象である芸能界や芸能人を大きく育成して伴に永く生きて行こうなんて1mmも思っていないだろう。
芸能マスごみは、その場その場で立場を変えて、大げさに注目集まる事で日銭を稼ぐ「テキや」的な生き方を選んでしまった。企業としての信念とか矜持とかを全く持ち合わせていない。
それを前提として刹那的な喰い扶持の為の記事を書くのが芸能ライターだとしたら、本当に空しくならないのか?

そんな奴らに言われるまでもなく、夏帆は良い役者だ。
仮に夏帆が長く生きて行く方向を選択したのなら、職業人として応援したい。
一時期派手にもてはやされても、5年後には消えて行くのが芸能人だ。
主役級役者にはそれを乗り越えるだけの力や運等が無いと消えて行く。
職業役者にとって一番厄介なのは、自己顕示欲や自己承認欲求を飼いならす内省的な強さが必要だ。役者になりたい動機だったものを抑え込むという矛盾に打ち勝てる奴だけが長く職業俳優をやれる。
夏帆はそれを乗り越えたと思われる。

主役級は、リスクも大きく売り上げを期待されるだけに責任を負わされる。日本のギャラ事情を考える、あまりにも大きすぎるリスクだ。
ハリウッドの様に10億円~20億円のギャラならまだしも、ドラマ1本1千万円では、半年も暮らせない。(ギャラは事務所と分け合うし、経費が以外と掛かる)

製作者が主役に責任を負わせることを続けていると、業界全体が衰退していく。正に今始まっている事はそういう事。




■技派・夏帆の代表作はどれ?「silent」で認知されても“地味扱い”は変わらないのか

日刊ゲンダイ 2022/12/09

今期で一番話題となっている連続ドラマは「silent」(フジテレビ系)だろう。本気で愛しながらも別れることになった元彼氏と8年ぶりに再会すると、その彼氏は聴覚障害者になっており、音のない世界で2人は出会い直すという切なくも優しい物語だ。

 見逃し配信が歴代最高再生回数となり、ツイッタートレンド世界1位も記録した。俳優陣の演技も秀逸だ。特に、聴覚障害者を演じる夏帆(31)の演技には、多くの視聴者が注目している。

「大学生らしい可愛い演技と、手話と表情だけで怒りや感情を表現する演技力は素晴らしいの一言。女優として元々素晴らしい演技力、表現力を持っていますが、これぞまさに夏帆の真骨頂というべき役だと思います」(芸能ライター・弘世一紀氏)
小さな頭に小動物系の顔。可愛らしくてコミカルな役柄だけでなく、はすっぱでひねくれた少女のような役も難なくこなす器用な俳優で、いつ見ても若々しい。そんな夏帆も気がつけばアラサーになっていた。16歳で主演した映画「天然コケッコー」で日本アカデミー賞や報知映画賞などの新人賞を獲得し、「東京少女」「きな子~見習い警察犬の物語~」など立て続けに映画に主演した。星野源(41)が主演した「箱入り息子の恋」では視覚障害者を演じ、星野との激しい濡れ場も見せ、演技派俳優としての片鱗も示した。

■せっかくの「海街diary」でも埋没気味

「しかし、『代表作はどれか?』と言われると、パッと浮かばない。
是枝監督作品『海街diary』では綾瀬はるか(37)、長澤まさみ(35)、広瀬すず(24)と共演し、4人姉妹の三女を演じましたが、この3人の中にあって演技力は劣っていないのに、存在感は薄れてしまっていました。
その後も主演映画は少なくありませんが、いかんせん、観客の記憶に残るヒット作には恵まれませんでした」(前出の弘世一紀氏)


テレビドラマもしかり。深夜ドラマやNHKの単発ドラマでの主演が多く、話題作の出演もたくさんあるのにNHKで放送中の「拾われた男 Lost Man Found」で、物語の語り部的な女性記者役だったりと、夏帆の「もったいない使い方」が目立つ。

「確かに、20代前半は、『可愛い女の子』というイメージで彼女を起用する局は多かったと思います。そんな中で星野源さんとの交際の噂があったり、年を重ねるにつれ、彼女の中の“少女性”が薄れたことで制作側とファンとの乖離が生まれてしまい、過渡期に入った感じがあります」(民放関係者)

実力のある俳優だけに30歳を越えた今後は可愛い役も色気のある役も悪役もこなせるオールラウンドプレーヤーとしての需要がますます出てくるだろう。

「もったいない使い方」ができるのは今年までかもしれない。




■川口春奈より夏帆がヒロイン? 『silent』“奈々を幸せにし隊”の声が上がるワケ

サイゾー 2022/12/08

 川口春奈主演のフジテレビ系木曜劇場『silent』が相変わらず絶好調だ。
 ワールドカップによる放送休止を経て12月1日に第7話が放送されたが、世帯視聴率の平均は7.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と同ドラマにおける自己最高タイ記録をキープ。近年もっとも重視される指標といわれるコア視聴率(13~49歳の個人視聴率)は4.9%にまで達しており、他の秋ドラマに大きく差をつけて今期一位の成績となっている。
 TVerでの強さも、これまで何度となく取り上げられてきたように圧倒的で、お気に入り登録者数は全民放・全番組でナンバーワンとなる240万を突破。TVer総合ランキングでは3位より下に落ちる機会が滅多にないという異例の強さで、さらにフジテレビ側はTVer独占コンテンツを次々と投入中。具体的な数字は発表されていないが、第7話までの総再生回数で、TVer歴代1位(今年5月時点)の結果となった2022年1月期の月9ドラマ『ミステリと言う勿れ』が達成した累計3384万回(全12話)を上回っていると見られている。
 未公開映像やメイキングなどを発信しているためか、ドラマ公式Twitterのフォロワー数も60万超え。Instagramにいたっては120万超えとなっている。「一般的な連続ドラマはTwitter、インスタそれぞれ10万もフォロワーがいればいいほうで、20万いればビッグニュース」(テレビ誌記者)というから、『silent』の持つ“数字”はさすがだ。ドラマの盛り上がりもあって、フジテレビの動画配信サービス「FOD」の有料会員数も11月18日に100万人を突破した。

まさに2022年を代表する作品のひとつといえる『silent』だが、意外や主演の川口の評判はあまり聞こえてこない。むしろ、助演の夏帆を絶賛する声が相次いでいる。

「夏帆が演じる奈々に大きくフォーカスされた第6話は、Twitterで『夏帆の演技』がトレンド入り。このドラマは、川口演じる紬(つむぎ)が、高校時代に交際していた想(Snow Man・目黒蓮)と再会するも、想は難病によってほとんど聴力を失っていた……という聴覚障がいをテーマにしたラブストーリー。

奈々は生まれつきのろう者で、想に手話を教えた人物。実は密かに想に想いを寄せているが、聴力を失ってから周囲の人間関係をリセットしてしまった想には奈々以外に友人がいないため、これまでは友人の距離感だった。
しかし紬の出現により想の人間関係がどんどんと変わっていき、奈々はついに想に気持ちをぶつけていくが、やはり振られてしまう。

手話だけで嫉妬、悲しみ、苛立ち、絶望、さまざまな感情を表現しきった夏帆の演技がすごすぎると話題になりました」(前出・テレビ誌記者)

 演技力もさることながら、川口より夏帆のほうが話題になりやすいのは、物語の構成・展開上の問題もあるという。
「第7話では、紬と交際していたものの、想と再会したことで身を引いた元カレ・湊斗(鈴鹿央士)が、紬の弟や友人らと一緒に飲むシーンがあり、3人のLINEグループ名が『紬を幸せにし隊』になっていることを湊斗がツッコむシーンがありましたが、これには視聴者の間でも賛否分かれました。というのも、“主成分・優しさ”と劇中で形容されるほど穏やかで優しい湊斗に対してあまりに残酷では……というわけです。

しかも、主人公の紬は他のキャラクターと違って、健康で、家族仲も良好で、過去も現在も公私ともに順調に見える。今のところ湊斗との別れぐらいしか大きな波がなく、それもすでに想とイイ感じになっているので、むしろ十分すぎるほど幸せといえるでしょう。そのため、紬と想のために身を引いた湊斗、想にフラれるとわかっていても想いを伝えずにいられなかった奈々に報われてほしいと応援する声がどうしても多く、紬に対しては『どうせ想とくっつくんでしょ』と冷めた見方になってしまいがちなんです。さらに第7話では紬に手話を教える講師・春尾(風間俊介)と奈々の悲しい過去も明らかになり、ますます奈々が切ないと感情移入する人が多数。『とりあえず私は「奈々を幸せにし隊」に入りたい』『紬を幸せにし隊より、春尾と奈々を幸せにし隊』という声まで出ており、さながら奈々がヒロインと化しつつあります」(同)
 主人公よりも、その周りの人物のほうが俳優としては“オイシイ”役どころだったのかもしれない。だが、川口のヒロイン力が真に試されるのは終盤になるようだ。
「脇役の抱えている過去や背景も丁寧に描く“みんな主人公”的な作品なだけに、どうしてもうまくいっている主役が割を食うような見え方になっていますが、物語のメインとなるのはやはり紬と想のカップルなので、ここからが見せ場。第8話は想の過去と家族の関係にフォーカスされ、ようやく想と紬はふたたび恋仲に戻るのか?という話が主題になると見られます。全11話の予定なので、12月22日放送が最終回。クリスマスに向けてラブストーリーが大きく盛り上がるでしょう」(同)
 オリコンによる「ドラマ満足度ランキング」では6週連続で首位、さらに3週連続で100Pt満点を叩き出すという圧倒的な支持を得ている『silent』。この勢いは最後まで続くだろうか

続く


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