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テレビドラマの枠が増え続ける理由。 なのに、筆者が2022年に興味を引いたドラマは『エルピス』。

YouTubeの大島育宙さんのドラマのランキングを取り上げます。

結論から言って、この人が個人的に目指しているのは、お笑いではなく、コンテンツの評価者・又は文化人なんじゃないかなと思いました。

ランキング自体は彼独自の視点であり、筆者には意味不明な意見も結構あります。視聴率は考慮していませんし、もちろんドラマの批判は一切していません。主演の俳優女優についても、よほどの事が無いと言及しません。
かなり好き嫌いが入っている事は、自分で言っていますが、視点と表現が賢そうに見える処が特徴なのですかね。今どきドラマ評論家とか必要なんですかね?今後この人がどうなるか?については興味があります。

一番鼻につくのは、賢いからこそわかるであろう「ドラマを見ている客層の下衆さ」を指摘せずに、日本の大衆の代表の様に扱って(いなして)いる事です。コンテンツホルダー側に媚を売っている感じがするのは筆者だけでしょうか?テレビがだめな処をマネしなくてもね。


ドラマの質の悪さは日本のテレビドラマの顧客層のコンピテンシーの低さからくる事を見抜いているのに、それへの批判はしない。
別に今に始まった事ではないが、バカをターゲットに視聴率を稼ぐ手法を確立して来た戦後70年間に、賢く物事が見えている人々を遠ざけ続けてきた。
桃太郎侍や水戸黄門を代表とする様な『勧善懲悪ドラマ』から始まって、2時間ドラマ、相棒に至る迄底の浅いドラマで視聴率を稼ぎまくって来たから、今更『人間の原点を抉るドラマ』や『社会心理の深層・根幹を抉る様なドラマ』なんか作れなくなってしまった。

そんなにドラマを持ち上げてどうするの?
これを足掛かりに、テレビ界に潜り込みたいという思いが溢れすぎて、ドラマが低レベルの人間を描く事へ迎合している。
東大法学部卒業なら、その観点から日本を変えるくらいの意気込み・矜持を持ってもらいたいものです。


【筆者の参考記述】

■日本だけでなく、実写映画の衰退

そんなのは映画でやれ!って、言われても、映画の方が先に諦めているよね。『砂の器 1974年』(の興収7億円、今の価値なら30億円)の様な映画は作れない。今の映画はアニメが7割以上で、実写もアニメ原作をジャニタレやアイドルが拙く演じて、人生の深みも何もない。
何でも分かり易く表現すればよいわけでは無く、小説の様に『読んだ側の知見・価値観』によってコンテンツの内容や深みが変わるように作って欲しい。馬鹿でも分かるように作るのはCMだけで良いだろう。
韓流コンテンツはその典型だが、それを日本でもやれと言う馬鹿な評論家とか記者がいるが、この人はそれを言っているわけでは無く、2022年の最高傑作が『鎌倉殿の13人』だと言っている。時代劇なのにあの軽薄短小感が今の時代に合ったのだとは思うが、三谷幸喜に「どうせお前らはこの程度だろう?」と馬鹿にされている感がある。但し、人類の歴史の深淵は権力の奪い合いと暴力・殺し合いだと押さえているのはさすがです。松尾スズキさんよりストレートで軽薄な分大勢に受ける。

ついでに言いますが、筆者の2022年のドラマの1番は『エルピス』以外ないです。
フジテレビが弱体化して、未だ港社長が全権把握する前の隙をついた名作です。「ぽかぽか」とか「フジッコ」とかやっているフジテレビには二度と出来ないかもしれません。隙をついたドラマのもう一つが「PICU」です。もう一つその隙につくった、映画「Dr.コトー診療所」もあります。「Dr.コトー診療所」が16年間作れなかったのは、演者のスケジュールと言う事も逢ったと思いますが、費用と時間の割に今の視聴者に響くと思えなかったんだろう。観客は、F3・M3層のみとかでみにいかなそうだと思っていそう。
いやいや、F3・M3層中心のサザンやユーミンのライブにどれだけ動員しているか知っていますか?

あれだけフジテレビが力を入れて数か月のプロモーションをした製作総額20億円とか言っていた「キムタクの信長ドラマ『レジェンド&バタフライ』」の興収24.4億円。200万人の動員は出来なかった、キムタク人気も陰り。

下記の記事に採算ラインは45億円の興行収入が必要と書いてます。


殆どプロモーションしなかった映画「Dr.コトー診療所」24億円。
福山雅治『沈黙のパレード』30億円。
『コンフィデンスマンJP英雄編』28.9億円。
に敵わない実績になってしまった『レジェンド&バタフライ』を見ても、港社長の活躍できる時代ではないらしい。キムタク頼りの多田専務も同じですがね。


★下記は1974年の日本の興行収入ランキング

1.エクソシスト ワーナー・ブラザース 27億3200万円
2.燃えよドラゴン ワーナー・ブラザース16億4200万円
3.日本沈没 グアム島珍道中(2本立て) 東宝16億4000万円
4.パピヨン 東和13億0000万円
5.ノストラダムスの大予言 ルパン三世 念力珍作戦(2本立て) 東宝8億8300万円
6.砂の器 松竹7億0000万円
7.ドラゴン怒りの鉄拳 東和6億0000万円
7.ドラゴン危機一発 東和6億0000万円
9.スティング ユニバーサル映画 CIC5億6000万円
9.ダーティハリー2 ワーナー・ブラザース 5億6000万円


■刑事ドラマより面白い題材

刑事ドラマが昔から多いけれど、日本の殺人事件・殺人死亡者数って年間500人しかいないが、今TVドラマで殺される人はひょっとするとその人数を超えているんじゃないか?

刑事ドラマを見て、人生の何を考えればいいのか?

筆者なら、行方不明者(未発見の殺人も含む)の人生を描くとか、リアルな離婚とその後の人生を描くとか・・題材はいっぱいあるのにと思う。

『あなたがしてくれなくても』の結末は離婚なのか?
離婚件数は20万件/年


■離婚後、幸せでいれるのですかね?

離婚の原因は不明ですので、ほじくり返すと面白い。
それこそ、あらゆるドラマがある。原因は双方にあると思うが、夫の暴力や不倫や生活費を入れないやセックスレスと言うステレオタイプだけが取り上げられて。もうお腹いっぱい。普通の主婦がマッチングアプリで毎週SEXしているとかの方がリアルで注目集めるだろうに。
脚本家は、マッチングアプリで多くの主婦と会ってSEXして、何故そこに至ったのかを、双方の深層心理まで抉ってドラマにして欲しい。

流行りのお仕事ドラマは、作る側にも出演者にも実体験が無く渦中の人からしたらなんか白々しく見えると思うのだよね。総合演出と主演位は数か月体験してから作ったらいいと思うのですよね。

と言う様に、沢山材料はあると思うのですがね。ドラマ班も、テレビ東京のバラエティー班を見習って、現場で実体験するとかすべきだと思う。



1.【全員損?】低視聴率・広告費激減なのにテレビドラマの枠が増え続ける理由を論理的に解説します

【映画・ドラマ考察】の大島育宙 コンテンツ   2023/05/10


①Tverでは、バラエティーよりドラマの方が再生数が高い
②将来ドラマのアーカイブでの(サブスク)課金収入が多くなっていく。
③クールごとに終わるのが前提なので、実験がしやすい。

究極は、「相棒」の様な長期シリーズを作りたい。



☆大島育宙(おおしま・やすおき)

東京大学法学部卒。タイタン所属のお笑いコンビ・XXCLUBのメンバー。
文化放送「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」火曜コメンテーター。「週刊フジテレビ批評」ドラマ放談コメンテーター。
Eテレ「太田光のつぶやき英語」レギュラー出演中。
「ドラゴン堀江」「Qさま‼︎」「さんまの東大方程式」「ネプリーグ」「クイズ雑学王」「ウチのガヤがすみません‼︎」「潜在能力テスト」他、TV・ラジオの出演多数。

このチャンネルでは映画・ドラマの考察、書評、受験生向けの勉強の話などをしています。
即時性の高いレビューに定評があり、『あなたの番です』考察では日本全体の急上昇ランキング5位と8位を記録。『シン・エヴァンゲリオン』レビューでは日本全体の急上昇ランキング2位を記録。次は1位を獲ってみたい。



2.【意外と豊作】2023春ドラマ第1話ランキング!注目の17本の初回感想【福山雅治 大泉洋 髙橋海人 森本慎太郎 木村拓哉 あなたがしてくれなくても ラストマン だが情熱はある 教場0 風間公親】

【映画・ドラマ考察】の大島育宙 コンテンツ 2023/05/05

0:00 どんなランキング?
1:20 フジテレビ批評、今回おすすめ!
2:13 【厳しめ】今期の傾向
3:20 10位 TBS 王様にそそぐ薬指  橋本環奈、山田涼介
7:15 9位   日テレ チョコレート 
8:53 8位   TBS ラストマン  福山 大泉洋
12:00 7位 テレ朝『unknown』 高幡充希、田中圭
15:23 6位 フジテレビ 教場ゼロ  木村拓哉
18:23 5位 テレ朝 ナミよ聞いてくれ  小芝風花
20:33 4位 テレビ東京 カシマシ飯  前田敦子
23:48 3位 フジテレビ あなたがしてくれなくても
25:43 2位 日本テレビ だが情熱はある
28:40 1位 照れ朝 日曜の夜は

30:35 暫定選外の7本 については選定しなかった理由を言っています。
おとなりに銀河
弁護士ソドム
ペンディングトレイン
私のお嫁くん
ケイジとケンジ、時々ハンジ
それってぱくりじゃないですか?
合理的にあり得ない



3.【2022年全クール】大豊作のドラマランキングBEST13を解説!全て配信で一気見できます。【silent エルピス 初恋の悪魔 鎌倉殿の13人 石子と羽男 未来への10カウント ナンバMG5】

【映画・ドラマ考察】の大島育宙 コンテンツ  2023/01/01


【2022年全クール】ドラマランキングBEST13

0:00 前置き&私のランキングの特徴①②
2:50  13位→ TBS マイファミリー 2022年4月~ 二宮和也
3:40  12位→ フジTV ナンバMG5 2022年4月~ 間宮祥太郎
5:15  11位→  テレビ朝日 未来への10カウント 2022年4月~ 木村拓哉
7:39  10位→  NHK 空白をみたしなさい 2022年6月25日 - 7月30日 全5回
9:05    9位→  NHK プリズム 2022年7月~ 杉咲花
11:43   8位→ 日本テレビ 初恋の悪魔 2022年7月~ 林遣都×仲野太賀
13:50 7位→ TBS 石子と羽男 2022年7月~   有村架純 中村倫也
16:33  6位→ TBS ロマンス暴風域   2022年7月~ 渡辺大知(黒猫チェルシー ボーカル)
18:25 5位→  NHK 17才の帝国 2022年5月7日~6月4日全5回  神尾楓珠 
19:55 4位→ フジテレビ silent  2022年10月~ 川口春奈 目黒蓮
21:44 3位→ フジテレビ エルピス 2022年10月~ 長澤まさみ
24:06 2位→  NHK 恋せぬふたり 2022年1月~ 岸井ゆきの 高橋一
26:15 1位→  NHK  鎌倉殿の13人 2022年1月 小栗旬


この記事が好評なら、深堀しますが???

終わり


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