見出し画像

【生田絵梨花】ウイッシュ 厳しい出だしが予想されている。過去もすんなり行かないのが生田絵梨花だとも言えるけれど。

1.【筆者のコメント】
日本の『ウイッシュ』公開は12月15日。さて興収はどの程度になるだろうか?

※比較の候補 「リメンバーミー」 
 2017年11月22日、日本で2018年3月16日公開
 興収
 米国内初週 5000万ドル 
 最終世界 8億ドル  日本 50億円


ディズニーは、MCUが成功している「マルチバース」というコンセプトを重視している。今回のデズニーアニメ『ウイッシュ』にその手法を取り入れていて、それが論争になっている。

マルチバースとは、複数の世界が並行して存在するという概念です。
マーベルが作品の設定として用いているマルチバースを軸に、いくつもの物語を集約して、その最後には『アベンジャーズ』の新作2本で再びの集大成を実現します。

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)は、ディズニー傘下のマーベル・スタジオが製作するアメリカ合衆国のメディア・フランチャイズです。アメリカのマンガ「マーベル・コミック」を原作とした実写映画の作品群で、人類を守るために戦うヒーローたちの物語を描いています。


様は、『ウイッシュ』は過去のオマージュだらけオリジナリティーが薄いので映画館に見に行かない、と言っている人がいます。
実際、米国内の興収が振るわなかったので、言われ放題でしょう。
さて日本人は、過去作品のオマージュは嫌いなのか好きなのか?


【参考】
筆者が割と注目するサイトをご紹介。
公開後すぐに予想を上げてくれるので参考になります。





2.映画『ウィッシュ』のオープニング興収、ディズニーアニメで過去最低水準に

Forbes 2023/11/29(水)

米国で先週公開されたディズニーの新作アニメ映画『ウィッシュ』は、オープニング週末の興行成績が振るわない結果に終わった。同作は批評家からの評判も芳しくない。ディズニーはこのところ不発の映画作品が続き、観客を映画館へと呼び戻せずにいる。

【写真】新鮮味がないサブキャラと評されてしまったヤギの「バレンティノ」


22日に公開された『ウィッシュ』は、北米オープニング週末の興行収入が予想を大きく下回り、3位で発進。
週末3日間の興収は1950万ドル(約29億円)、23日の感謝祭の祝日を含む週末5日間の興収は3170万ドル(約47億円)だった。

米メディアのデッドラインとバラエティは、北米5日間のオープニング興収を最大5000万ドルと予想していた。
同作の製作費は2億ドル。


『ウィッシュ』の週末オープニング興収は、『ストレンジ・ワールド/もう1つの世界』や 『ラーヤと龍の王国』などの失敗作は上回ったものの、ディズニーがこれまでに製作したほぼすべてのアニメ映画を下回った。
これに対し、オープニング興収が最も高い7作品はいずれも2010年代に公開され、初週の週末に4500万ドル以上を稼いでいる。


デッドラインは、同作の不振の原因として、予告編からストーリーがはっきり伝わらなかったことや、本編の内容がディズニー映画でおなじみの「滑稽な相棒たち(しゃべるヤギとふっくらした星)」が登場する「即席のプリンセス映画」に終始したことにあると評した。

批評家の中には、ディズニー創立100周年を記念して作られた同作が「マジカルなイベントというよりかは企業の商品」となっているとか「映画のマジックの一部を取り戻そうとする強引な試み」だと指摘する者もいた。

デッドラインは、『ウィッシュ』がストリーミングサービスのDisney+(ディズニープラス)でリリースされるのを待って自宅で観ようとしている人が多い可能性を指摘。匿名のアナリストはデッドラインに対し、ディズニーは人々に同作を映画館で観たいと思わせることができなかったとし、同作が「魅力的なコンテンツというよりかは、企業の誕生日祝賀」になっていると批判した。


このところ不発続きのディズニー映画を振り返る

ディズニーのボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)は今月の決算説明会で、同社が興行成績の面で苦戦していることを認めた上で、同社が質より量を優先したことで「フォーカスを若干失った」と説明。今後は作品の質を重視する方向に転換すると表明した。


ディズニーは、2週間に公開した『マーベルズ』も振るわない結果となったばかり。同作のオープニング週末興収は4610万ドルで、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品としては過去最低を記録し、前作の『キャプテン・マーベル』(2019年公開)の3分の1にも満たなかった。一部の業界専門家は、不振の原因を「スーパーヒーロー疲れ」と説明している。

同じくディズニーが手がけた『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』も、オープニング週末興収がわずか6000万ドル、全世界興収は3億8300万ドルで、製作費が3億ドル近いことを考えると期待を大きく下回った。「インディ・ジョーンズ」シリーズは第1作の公開から40年以上がたつが、最新作の北米興収はインフレ調整前の額でもシリーズ最低となった。

さらに今年公開で不発に終わったディズニー映画としては、『ホーンテッドマンション』がある。1億5000万ドルの予算に対して、北米オープニング週末興収はわずか2400万ドル、世界累計興収は1億1700万ドルだった。バラエティ誌はその原因について、7月という公開時期にあった可能性を報じている。当時、俳優の一斉ストライキが続いていたため、出演者が同作のPRをすることができなかった。また業界専門家からは、ハロウィーンに合わせて公開されるべきだったとの意見も出ている。

一方、今年公開されたディズニー映画の『リトル・マーメイド』と『アントマン&ワスプ:クアントマニア』は、予算の2倍以上の興収を記録したが、業界の予測を下回ったため、期待外れの結果と受け止められた。

ただデッドラインは、興行成績が振るわなくとも、」Disney+では好成績を残せる可能性があると指摘している。劇場興収が期待外れだった『エレメンタル』は、Disney+での配信開始から5日間で2640万回視聴され、同サービスで最も人気の作品の1つとなった。


3.ディズニー、新作『ウィッシュ』で「シネマティック・ユニバース」化に失敗

Forbes Paul Tassi | Contributor 2023.12.08

難しい事言っていますが・・・

ディズニーがこれまでの失敗から学び、すべてを「シネマティック・ユニバース」化する試みをあきらめるだろうと思っている人は、同社の新作アニメーション映画『ウィッシュ』を観れば、そうした考えが間違っていることがわかるだろう。

同作は批評サイト「ロッテン・トマト」での総合スコアが50%になった上、北米でのオープニング週末の興行成績は3位に甘んじた。『ハンガー・ゲーム』シリーズの新作、さらには評価が中程度にとどまったリドリー・スコット監督の歴史大作『ナポレオン』にすら負けている。

『ウィッシュ』が抱える問題は多い。ネット上で拡散したある動画でなされた、主人公の考えが浅はかで、むしろ悪役の方が正しいという指摘も、そのうちの1つだ。しかし最もひどいのは、エンディングかもしれない。おそらく、ディズニーの「古典」アニメ映画とくらべても、最悪の部類に入るだろう。

以下はネタバレを含む内容になるが、そもそもこの作品は見なくてもいいかもしれない。

映画の終わりまでに、次のことが起きる。主人公のアーシャが願いをかけた星が、『ピノキオ』で主人公が願いをかけた星になる。マグニフィコ王は、おそらく『白雪姫』の魔法の鏡となる(また、アーシャの友達たちは7人の小人がモデルだ)。さらに『塔の上のラプンツェル』『ポカホンタス』『バンビ』『ピーター・パン』関連のカメオ出演や言及もある。アーシャは最終的に、『シンデレラ』で主人公の願いを叶えるフェアリーゴッドマザーになることが強く示唆されている。

製作陣は同作の構想時、歴代ディズニー映画全作をボードに置き、どの作品の要素を入れ込むかを決めたという。最終的に、大多数の映画が採用されたとみられる。

共同監督のクリス・バックはニュースサイトのビジネス・インサイダーに対し「オリジナル曲を使ったオリジナルストーリーをしっかり作りこんでから、これらの層を追加した」と強調しつつも、最終的に過去作から100以上の要素を入れ込んだことを明かしている。

また、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオのチーフ・クリエイティブ・オフィサー(CCO)であるジェニファー・リーはエンタメサイト「GamesRadar+」にこう語っている。

「ディズニーのマルチバースというコンセプトは、人々の間で何度も浮上してきた。『アナと雪の女王』にラプンツェルが登場するところなど、小さなヒントがたくさんある」

確かに、これまでのディズニー映画が互いにつながっていることを示す微妙なヒントはこれまでにあったが、重要なのは『ウィッシュ』での試みが微妙なヒントなどではないということ、そして同作を観た批評家でこのコンセプトを絶賛した人はほとんどいなかったことだ。これが将来的に「ディズニー・アベンジャーズvsディズニー・ヴィランズ」などに発展することはないかもしれないが(少なくとも『ウィッシュ』の興行成績が悲惨な結果となった今となってはありそうもない)、この状況を生み出してしまった多くの間違いの1つではある。

ディズニーは今年、『ウィッシュ』以外の作品でも大苦戦を強いられている。わずか数週間前には映画『マーベルズ』がマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)史上最低の興行成績に終わったばかりだ。さらにその前には、膨大な予算が投じられたドラマ『シークレット・インべージョン』がDisney+(ディズニープラス)のMCU作品で最低の評価を受けた。ディズニーがこの状況をいつ脱却できるかは、不透明だ。

終わり





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?