テレビの衰退♯1 フジTV港浩一社長 多田亮編成局長がキムタクに縋り付く
キムタクが「月9」を変えてやるって!?それだけ言うなら、「視聴率20%取ってやる」とでも言えばいいのに、それは言えないでしょうね。
1.視聴率男キムタクに大きな期待!
「“フジの月9”っていうあの空気は、今回全部入れ替わると思います」
■キムタクが”月9”を変える フジ系連ドラ「風間公親―教場0―」 ”月9”主演最多記録更新11回目
中日スポーツ 2022/11/10(木)
【筆者の解説】
何を言っているのか意味不明だ。
キムタクが「高視聴率男」としてやっていた「バブル時代の現実から遠く離れた世界」「空虚な空気」から「暗い・厳しいキムタク」になると言っているのでしょうか?
フジテレビの幹部連中は「視聴率男が帰って来たって」本気で思っているのだろうか?
現在の月9は、既に優しい空気に代わっています。
■キムタク自慢の視聴率
ロングバケーション(96年) 平均視聴率 29.6%
プロデューサー:亀山千広
脚本:北川悦吏子
演出:永山耕三、鈴木雅之、臼井裕詞
ラブジェネレーション(97年) 平均視聴率 30.8%
プロデューサー:小岩井宏悦
HERO第1シリーズ(01年) 平均視聴率 34.3%
脚本:福田靖 等
演出:鈴木雅之 等
フジテレビ社員が肩で風を切って夜の街を闊歩していた時代を知っている人は既に役員・部長クラス。
現場の空気は否が応でもその当時と代わっています。
ロングバケーションプロデューサ亀山千広氏は、フジテレビの衰退を止められずBSフジ代表取締役社長に飛ばされた。
ラブジェネレーションプロデューサー小岩井宏悦氏は、2007年(平成19年)4月13日付けでフジテレビを依願退職。同月、ワーナー・ブラザースに転職。現在はプロデューサーとして映画製作に携わる。
HERO 第1期のプロデューサー石原隆氏は、2018年4月30日付で編成(統括)局長を下ろされ、取締役は継続しているが、2021年6月28日付で日本映画放送株式会社代表取締役社長に就任。
つまり、当時のプロデューサーは現場にはいない。と言うか、港社長が追い出したのだろう。
しかし、厄介な事にもっと古いトレンディドラマというジャンルを確立したプロデューサー大多亮がフジテレビ専務取締役に昇格し、編成局長として復権している。
ライバル亀山千広氏に社長争いに敗れた多田氏が手掛けた自慢ドラマが下記。
東京ラブストーリー(1991年)
101回目のプロポーズ(1991年)
※トレンディドラマというジャンルを確立したプロデューサーのひとりで、視聴率30%を超えるヒットドラマを多数手がけている。大多が率いていたフジテレビ制作1部「大多班」は、編成制作局の中ではドラマ制作部門で、最大勢力を誇っていた。
直近のフジテレビでのキムタクの実績は、
正月特別番組「教場」(2020年1月4日。5日)平均視聴率15..2%
キムタクの発言は、多田亮編成局長に向けてのリップサービスでしかなく、どう見てもその時代ではない。
■木村拓哉、『教場』三作目に業界内で驚きの声 「暗黙の慣例が破られた…」
Sirabeeエンタメ 2022/11/17
そうなると、「教場II 2021年1月3日・4日 13.2%」を下回るのは次回が無い事になるのでかね。
3作目をやらなかったのは、キムタクの価値を下げたくなかったからでしょう。一度視聴率取れないとレッテル貼られると使ってもらえなくなるから。
しかし、今ソンアコト言っていられない状況なるのは、テレビ局もキムタク側も同じですかね。
でも、出演し続けていると、飽きられると思うよ。
少なくても私はとっくにキムタクを見たくない。
2.フジテレビ、港浩一社長就任で揺れる地方系列局
日刊サイゾー 2022/05/30
黄金時代のフジのプロデューサーの港さんでは何も変わらないと諦めムードになっています」(民放関係者談)
果たして港氏は、フジを立て直すことができるのか?
現場の事より自分の権力維持が気になる、日枝久さんがいる限りフジテレビの復活は遠いのかもしれない。
3.テレビ朝日 キムタク主演ドラマ
■木村拓哉、主演ドラマの視聴率が“1ケタ台”でテレ朝大誤算!“キムタク獲り”に躍起になる他局の思惑
週刊女性PRIME 2022/5/31
■木村拓哉主演『未来への10カウント』最終回で最高視聴率13.1%を記録し有終の美
ORICON NEWS 2022-06-10
テレビ朝日系木曜ドラマ『未来への10カウント』の最終回(15分拡大)が9日に放送され、番組平均視聴率は個人全体7.5%、世帯13.1%を記録し、全9話中、最高の視聴率で有終の美を飾った。
全話平均は個人全体6.3%、世帯11.0%(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)。
視聴率を期待されてキャスティングされているのに、期待に応えられていない状況が続けば、キムタクに高い金払わなくてもいいよね、
テレビ界は未だ、過去の華やかな時代を忘れられないのだろうが、時代は大きく変化していて、30年も経てば、キムタクもジジイになるし、視聴者も婆になっている。
若い人の大多数は、キムタクがヒーローになって活躍するドラマには興味がないという結論なんだよね。
4.翻って、多部未華子の「私の家政婦ナギサさん」の方向のドラマが時代の潮流だろう。
放送期間 2020年7月7日 - 9月1日
放送時間 火曜 22:00 - 22:57
放送枠 火曜ドラマ
平均視聴率 15.1% 最高視聴率 19.6%
★これがヒットのコツ。
「美人でない主役」、「女尊男卑」、「女性が癒される内容」
「大きな事件が起こらない、その業界の日常の機微」
「台詞のトーンが静かで、激高しない人々」
「悪人が出てこない」、「競争相手とも仲が良い」
「仕事は出来ても家事や身の回りは出来ないダメ人間の側面も」
「住居は郊外、1LDK」「親とも仲が良い」
はらはらどきどきしたくない。切迫することなく夜は静かに過ごしたい。
TVで大声でどなり声を聞きたくない。
癒されたい。心温まりたい。
『silent』が好まれているのも、そういう視聴者の要望に嵌ったから。
世界がきな臭くなり、不安定になっている事を感じ取っているのだろう。又、日本の場合、低成長で先の見通しも立たず暗い世情なのに、ドラマ迄切羽詰まって欲しくない。せめて優しいドラマで時間を過ごしたい。
PICUも優しい主人公武四郎と、その友人仲間が支え合っていく様に共感しているのだろう。
声を荒げるのは命の際に居る子供たちとその親だけで、主人公の周りの仕事仲間も、友人も限りなく優しい。
「○○の命は彼自身のモノだから。自殺を責めるな。今後どう寄り添っていくかを考えろ」と言う強烈なメッセージ。
(ドクターX)スパードクターが全員救っちゃう事もなく、第1話から2人の子供が病院で亡くなってしまった。あくどい権力闘争の幹部連中にも囲まれていない。
限りなく、現状に近い状況の中で精一杯尽くす主人公を応援したくなる。
キーワードが乃木坂46の1期生の仲間の存在とダブル。
港社長にも、多田編成局長にも理解できない事だと思うよ。
続く
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?