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【バカリズム脚本】日テレドラマ『ブラッシュアップライフ』始まった。

安藤サクラの民放連続ドラマ初主演作は、バカリズム脚本の 「ブラッシュアップライフ」赤ちゃんから人生をやり直すドラマが始まった。
安藤サクラの話やドラマの内容の話ではなく、バカリズムを例にとって芸人が脚本を書く事や演出や監督をやる事が必然だと言う方向で述べた記事を紹介します。(ライター・鈴木旭)


1.これを取り上げた主旨

私が言いたいことは、ここで取り上げた芸人のクリエイター達とバカリズムの違いは、表面上の柔らかさに反した『人間の本質に対する毒を吐く』シュールさである。
そもそも芸風自体が子供には判りずらいシュールさが持ち味だから、ドラマもその視点になる。

個人的に大声で騒ぐだけのお笑い芸人・タレントが苦手であり、チャンネルを切り替える動機の一つになってしまう。みちょぱやふわちゃんとか言う芸風の糞タレントも見苦しく耳障り目障りでしかない。
うるさい!と思ってTVを消す。
TVごときに何かを期待しているわけでは無いけれど、視聴者を馬鹿にしてスカシテいる制作者サイドの傲慢さが嫌いである。

その観点でバカリズムの芸風は好きなので、彼の脚本のドラマを見つければ見てしまう。
ライター鈴木旭が劇団ひとりを大きく取り上げているが、彼の焦って無理していると思われるピン芸人のTVでの振る舞いと、作るもののギャップが気になってしょうがない。芸人としては3流としか思えず残念だ。

お笑いの世界は知らないが、小説やドラマや映画はその人の限界が見えて、それを大げさに評価する芸能マスごみの底の浅さ(事務所とつるんだ太鼓持ち根性)を改めて感じてしまう。
一例を言うと、ビートたけしが「攻殻機動隊の実写版」に出演していたけれど、殻機動隊の本質を理解しているのか?はたまた演技が未熟だけなのか?出演すべきではなかったと思う。
一時代前の大衆はアホだと言う前提の娯楽作品ならば、中途半端に人間を語るべきではない。
やくざ映画で人間を語ろうとするビートたけしは、「もういらない」一人だと思う。
何気ない日常を描いて感動させてほしいものだが・・


■バカリズムのテーマの一つとして、『人生やり直しがきくのか?』と問いている。

一般社会では、事業に失敗して個人破産した人に二度とチャンスは巡ってこない。下手すればホームレス。
芸能人は、過去に犯罪を犯しても、以前ほどの活躍は出来ないが、禊をすれば出戻り出来る。その点は、一般社会よりルーズと言うか甘い社会。
そもそも芸能界は、金になるなら過去がヤクザでもハングレでも不良でも問わなかったが、近年コンプライアンスとやらでうるさくなっただけである。
逆に、一般社会では不倫しても会社を追い出されないが、芸能界は犯罪でもないのにそれに厳しい。

今回の『ブラッシュアップライフ』は『時を戻そう』が条件付きで許されるファンタジーにみえるが、さてどういう結末なのか楽しみだ。

一般社会では、過去をやり直すのではなく、失敗しても再チャレンジできる社会が経済発展の為にも必要なんだろうと思うが・・・
現実は、益々過去の経験や歴史すら必要ない社会になりそうで、そういう社会は怖い社会だと思うのですよ。

それを助長しているのはマスメディアと言う権力者なのが、救われない世の中だと思う。不寛容な社会を作った主役の一人がマスメディア。




2.なぜ「脚本芸人」は増えたのか 映画・ドラマ制作との接点、芸人と作家性が結びつく背景 先駆者たちの活躍

withnews ライター・鈴木旭  2022/12/4(日)

ここ数年、テレビドラマや映画の脚本を担当する“脚本芸人”が増えた。バカリズム、ピース・又吉直樹、かもめんたる・岩崎う大、シソンヌ・じろう、空気階段・水川かたまり、ハナコ・秋山寛貴らは代表的なところだ。
しかし、こうした流れはどこから生まれたのだろうか。キーとなる芸人やバラエティー番組の文脈から、現在に至った理由について考える。(ライター・鈴木旭)

脚本芸人の先駆者・バカリズム
バカリズムの活躍が目覚ましい。
『家事ヤロウ!!!』や『バズリズム02』といったレギュラー番組に加え、『陣内バカリのピン芸人アップデート大作戦』や『私のバカせまい史』の放送がスタートするなど、目に見えて露出が増えている。

その一方で見逃せないのが、脚本家としての存在感だ。
2014年に放送の『素敵な選TAXI』(カンテレ・フジテレビ系)で「第3回市川森一脚本賞」奨励賞、
2017年に放送の『架空OL日記』(読売テレビ・日本テレビ系)で「ギャラクシー賞」月間賞およびテレビ部門特別賞、「第36回向田邦子賞」を受賞。
このほか、『ノンレムの窓』(日本テレビ系)でドラマの原案・脚本、案内人を務め、
『地獄の花園』(ワーナー・ブラザース)や『ウェディング・ハイ』(松竹)などの映画脚本を担当。

来年1月には、やはり脚本で参加した安藤サクラ主演のドラマ『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)の放送が予定されるなど、
クリエイターとしても引っ張りだこだ。 まさに“脚本芸人”の先駆けと言えるが、いつからこのような流れができたのだろうか。

「≒クリエーター」の印象を決定づけた芸人たち
バカリズムより先に、作家活動をスタートさせた芸人の一人が劇団ひとりだ。『陰日向に咲く』(幻冬舎)で小説家デビューし、100万部を突破するヒットを記録。同名タイトルで映画化もされている。
小説『青天の霹靂』(同)を発表すると、今度は自ら監督・共同脚本を務め映画化。昭和の東京・浅草と芸人の世界を丁寧に描き、高い評価を受けた。
その後、『浅草キッド』の監督も務めた。

DVDが一般に普及し芸人の活動に変化
劇団ひとり、ピン芸人になったばかりのバカリズムも単独ライブによって支持を得ていた時期だ。
彼らのライブは、舞台演出にこだわったものが多く、「お笑い」というよりも「舞台作品」に近い質の高さを持っていた。
たびたびバカリズムは、「(コントとドラマ脚本とでは)基本は変わらない」と言っているが、それは「緻密な単独ライブを毎年行っている」という自信からくるところも大きいだろう。

かつては、シティーボーイズ、イッセー尾形など舞台を中心に活動する者もいたが、それで生計を立てるのは一握りと言われていた。 しかし、レンタルビデオ店が全国に展開され、2000年前後からDVDが一般に普及するようになったことで芸人の活動にも変化をもたらした。

漫才ブーム以降、芸人はセルフプロデュースへ

とはいえ、彼らの若手時代は、劇作家・放送作家が脚本を担当することが多かった。
1980年代以降のドラマ脚本について言えば、三谷幸喜、君塚良一、秋元康、鈴木おさむ、宮藤官九郎らが代表的なところだろう。

ライブシーンにおいても、ウッチャンナンチャン・内村光良の従兄で放送作家の内村宏幸が「マセキ芸能社」のライブ演出を務めていたり、元芸人のオークラが「人力舎」のライブでユニットコントの台本を担当し、バナナマンや東京03の単独ライブに携わったりしている。

しかし、漫才ブームをけん引したB&B、ツービート、島田紳助・松本竜介らは、自分たちでネタや衣装を考えて漫才を披露し始めた。
ビートたけしが『その男、凶暴につき』(松竹富士・1989年公開)で映画監督デビューを飾ったのは、単なるネームバリューだけではなかったはずだ。漫才のネタを作り、番組企画に携わり、役者として映画やドラマに出演したこともある素地によって白羽の矢が立ったと考えるほうが自然だろう。

監督志望の内村光良、吉本興業の映画進出で変化
2000年代中盤までは、三谷幸喜、松尾スズキ、宮藤官九郎、三木聡など、やはり劇作家・放送作家が映画の世界で活躍。テレビドラマで脚本を担当し、満を持して監督デビューを飾るパターンが多かったのだ。

内村光良が映画『ピーナッツ』(コムストック・2006年公開)で監督・脚本・主演を務めたのを皮切りに、ダウンタウン・松本人志が映画『大日本人』(松竹・2007年公開)、品川庄司・品川が映画『ドロップ』(角川・2009年公開)で監督・脚本を担当するなど少しずつ状況が変わっていく。

~~中略~~

こうしたお笑い界の文脈を引き継ぎ、2004年に放送されたのが『30minutes』(テレビ東京)だった。コントライブで人気を博していたバナナマン、おぎやはぎのほか、劇団「大人計画」の俳優・荒川良々が出演。 現在、ドラマ『エルピス-希望、あるいは災い-』(カンテレ・フジテレビ系)の演出を手掛ける大根仁が監督を務め、前述のオークラ、劇作家の赤堀雅秋、ブルースカイのほか、バナナマン・設楽統も脚本を担当した。
個人的には、この『30minutes』が“ドラマ脚本を書く芸人”の起点になったと考えている。

ドラマ制作、劇作家、芸人の接点が格段に増えたのは、2010年代に入ってからのことだ。『ゴッドタン』(テレビ東京系)の人気企画「キス我慢選手権」「ストイック暗記王」に劇団「ハイバイ」の主宰・岩井秀人らが登場。ストーリー性を重視した企画の中で、役者が仕掛け人として活躍するようになった。
2011年には、劇団ひとり、バカリズム、東京03、元ももいろクローバー(現・ももいろクローバーZ)の早見あかりによるシチュエーション・コメディー『ウレロ☆未確認少女』(テレビ東京系)が放送されている。
ももクロのメンバーが謎の多いアイドルグループ「未確認少女隊UFI」を務め、オークラ、劇団「シベリア少女鉄道」の主宰・土屋亮一のほか、第8話でバカリズム、東京03・飯塚悟志が脚本を担当するなど、ジャンルの垣根を超えた非常に自由度の高いものとなり、設定を変えシーズン5まで続く人気ドラマとなった。
翌2012年には、主演を務めるバナナマン・日村勇紀以外、共演者・脚本家・監督が毎回変わるドラマ『イロドリヒムラ』(TBS系)がスタート。錚々たる脚本家・監督が参加する中、最終話でバナナマン・設楽が監督を務めたことでも話題となった。 また同時期、バッファロー吾郎Aと作家・俳人のせきしろが中心となってお笑いユニットグループ「ユーモア軍団」のイベントを開催。2013年には、劇団「ヨーロッパ企画」の主宰・上田誠が脚本を手掛けるユニットコントイベント「空いているのに相席」(第3回から「すいている」表記)がスタートし、バッファロー吾郎AやTHE GEESEらが出演している。 その一方で、2008年にコント日本一を決定する大会「キングオブコント」がスタート。

ここで優勝し、知名度を上げた東京03、シソンヌは、単独ライブのチケットが手に入らないほどの人気を獲得した。その後、ゾフィー、空気階段、ハナコ、かが屋といった若手コント師たちは、彼らの後を追うように単独ライブに注力していった。

芥川賞作家、岸田賞候補もいるお笑い界
2010年代後半からは、続々と芸人がドラマ脚本を務めるようになった。
話数ごとに脚本担当が変わるVTuber主演のドラマ『四月一日さん家の』(2019年)、『四月一日さん家と』(2020年・ともにテレビ東京)では、シソンヌ・じろう、さらば青春の光・森田哲矢、かもめんたる・岩崎う大が参加。
2021年1月~4月に掛けて放送された『でっけぇ風呂場で待ってます』(日本テレビ系)では、シソンヌ・じろう、ハナコ・秋山寛貴、かが屋・賀屋壮也、空気階段・水川かたまりがリレー形式で脚本を務めている。

今年6月には、吉住、空気階段・水川、かもめんたる・岩崎がリレー形式で脚本を担当する三夜連続のドラマ『脚本芸人』(フジテレビ系)が話題となり、9月には、新進気鋭の8人組ユニット・ダウ90000の主宰・蓮見翔が脚本・共同演出を務める『ダウ90000 深夜1時の内風呂で』(フジテレビ)が放送された。

一方で、2015年にピース・又吉直樹が小説『火花』(文藝春秋)で芥川賞を受賞。その後、年1回のペースで放送されている『誰も知らない明石家さんま』(日本テレビ系)内のドラマ、WOWOWオリジナルドラマ『椅子』(2022年)で脚本を務めるなど着実にキャリアを重ねている。 また、かもめんたる・岩崎は、2015年に「劇団かもめんたる」を旗上げ。演劇の芥川賞と呼ばれる「岸田國士戯曲賞」候補に2度選出されるなど高い評価を受け、ドラマ脚本の世界でも活躍するようになった。


■ライター・鈴木旭氏の結論

歴史を振り返ってみると、今や芸人は、構成作家や番組の「演者」にとどまらず、質の高い作品を数多く生み出す「クリエイター」になったとも言える。
こうした時代の変化に加え、実際に先人となった脚本芸人たちがすばらしい作品を残してきたこと。それゆえにドラマや映画といった、一見すると畑違いに思われる制作側からも信頼され、オファーが来るようになったのではないだろうか。


【参考まで】

★<安藤サクラ>バカリズム脚本で民放連続ドラマ初主演 「ブラッシュアップライフ」で赤ちゃんから人生をやり直す

MANTANWEB 2022/11/13



★安藤サクラ、民放連ドラ初主演 バカリズム脚本『ブラッシュアップライフ』放送決定

リアルサウンド 2022/11/13(日)

脚本を務めるのは、『架空OL日記』で向田邦子賞を受賞、数々の映画・ドラマの脚本を担当するバカリズム。
バカリズムは本作について「『ブラッシュアップライフ』が安藤さんの民放のドラマ初主演ということで、普通のドラマっぽくない感じにしたいと思っています。安藤さんには楽しく自由に、思ったように演じていただきたいなと思います。現場の楽しさが作品にも表れると思うので、カットがかかったらみんなで笑うくらいの楽しい撮影にしていただきたいです」と期待を寄せた。  そして、主人公が“人生をゼロからもう一度やり直す”ドラマの内容にちなみ、安藤とバカリズムがそれぞれ自身の子供時代にタイムリープしたかのような“タイムリープ写真”が公開された。おさげ姿の安藤サクラ(5歳頃)とおもちゃを手に微笑むバカリズム(5歳頃)の面影のある可愛らしい幼少期と現在の2人が共演している。

★『ブラッシュアップライフ』安藤サクラの親友役に夏帆&木南晴夏【コメントあり】

オリコン 2022/12/3(土)


終わり


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