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一言いいたいだけ。♯40 この課題の対象は、庶民ではなく経営者や政治家などエスタブリッシュメント

筆者は、下記の記事に文句言っています。この記事を見つけてしまったので、書かざるを得なくなった。こんなことに反応する自分の愚かさが嫌になるが。


♯40 四十回目は

最初に正解を書くとすると、
たった一つ重要な事は、
前提として現在は『産業革命以来の200年に一回の変革期』であると言う認識。
これから全ての人、すべての国、すべての企業・組織が激変して行きます。

それが一番重要なベースの考え方であり、その未来を予測できてその手を打てる人に託すべきであり、年齢は関係ない。

年齢を切り口にして、年寄はダメと言うのは間違いであり、『若い人はダメだと年寄が言っている』みたいな話と同じ構図で、『年寄はダメ』と言っている。



1.問題と思った記事

■日本がダメになったたったひとつの理由「引退しないニッポン」(上)


池永寛明|社会文化研究家
【2022年7月1日始動】コロナ禍・ウクライナ紛争を契機に、大断層・構造変革しつつある日本社会の現在とこれからを考えています。日々の社会を3つの眼(虫の眼・魚の眼・鳥の眼)で観て、構造的・文化的に捉えて、発信します。著書(「日本再起動」「上方生活文化堂」など)

noteにも書いている様です。
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個人的に、noteに書いているのに、誰もフォローしないのは、noteの理念に反している人だと思ってしまいます。独善的かつ俺様。


是非、庶民の目を持って書いてください。



2.彼が基にした日経の記事が下記です。

下段に全文コピーしました。
日経の記事は、経営者の事しか書いていません。

帝国データバンクの調査としたら、日本のほとんどの企業は中小企業ですからそれの調査でしょう。
日本の中小企業の場合、事業継承をしてくれない子供世代とかの問題もあるし、苦労するだろうから子供に継承したくない事業を閉じようとしている企業も多い。しかし、企業を閉じるにしても従業員の雇用問題もある。だから経営者は年寄になってしまう。

グローバルな大企業と日本の中小企業を同列で比較している元記事が間違っています。
比較するなら、上場企業に限定して比較すべきでしょう。

日本企業の社長の平均年齢は60.3歳――。帝国データバンクによる2021年の調査だ。1990年から31年連続の上昇となった。90年当時の平均は54歳だったから、この間に6歳あまり社長の高齢化が進んだことになる。

世界の主要企業を対象にしたPwCストラテジー&の「2018年CEO承継調査」でも、日本は高齢化が際立つ。新任CEOの中央年齢は60歳で、53歳の世界平均よりも7歳年長だった。
グローバル競争に多くの企業が身を置く。ではその世界の人口構成をみるとどうか。総務省のまとめた統計によると、20年時点で世界の中位年齢は30.9歳。つまり「30歳年下」の市場を狙って陣頭指揮をとっているのが日本だ。
技術革新の速度は極めて速く、消費者の志向も世代が変われば大きく異なる。世界はデジタルネーティブ世代がもう経済・社会の中核になっている。立ち止まっていては次の世代の心はつかめない。
性別や国籍、キャリア。多様な視点の入る取締役会や経営陣を目指してガバナンス改革に取り組んできた。しかし経営陣の年齢でいえば多様化が前進したとはいいがたい。

いま米国をみれば、IT(情報技術)企業で大胆な人員削減の波が始まっている。ツイッターを買収したイーロン・マスク氏はいきなり人員の約半数の一時解雇に踏み出した。フェイスブックを運営するメタも1万1000人超を削減すると発表した。
急ピッチな利上げが、これまでイージーマネーに踊った企業に修正を迫る米国。
ただ、うたげの終わりと斜めにみられない面がある。将来をにらんで一気に事業構造を変えようとする姿勢も伴うからだ。
経営の急旋回は激しい摩擦を生み、成否もわからない。しかしマスク氏は50歳を超えたばかりで、メタのザッカーバーグ氏は40歳手前。振り返れば、アップル立て直しへスティーブ・ジョブズ氏が古巣に戻ったのは40代はじめだ。
シリコンバレーはバブルとその崩壊を繰り返してきた。そのたびに失敗から学び、新たな技術革新で世界をリードしてきた。人員削減も別の角度からみれば、優れた人材が散らばり、成長の芽になる。
若き世代にバトンを渡し、躍動感を取り戻せるかは日本の積年の課題だ。平時よりも危機のときにこそ、その問いかけは重くなる。
(赤金)



3.上記の、日経の間違いを前提としても、池永寛明氏の書いてあるものは、沢山の問題があります。

池永寛明|社会文化研究家 のこの記事は強い思い込みで書かれていますが、そのエビデンスは提示されていない。


★大企業の経営者の事という断りは一文字も書いていない。
これがマスメディアが好んで使う印象操作の手法。
日本全体が悪い・遅れている・間違っている・と思わせた方が自分の主張がよく通じると思っている。
洋画の宣伝コピーで「全米が泣いた」と使っていたみたいなこと。
筆者なら、エビデンスを示せと思うけれどね


★日本の経済全体の課題である、少子化による労働人口の減少については触れていません。


★「技術の伝承 」に触れていますが、解決策は
「若い人自身で、ノウハウを積んだらいい」
って無理だろう。
それによって、品質の劣化や企業の強みが損なわれたらグローバルな競争で負ける。現場を知らない人?の意見。日本製品の強みは現場力の強み。
この件の問題は、概念や心理的な事等を言語化できない日本人の特性にあるのであって、かなり根深い事。製造業の現場での企業の強みが継承されているトヨタと外来のマニュアルでしかない日産の差は今後も開いて行くでしょう。
マニュアル化出来ているのは、小売りやサービス業だが米国からの輸入だからね。
『言語化できない日本』が一番大きな問題。


★経営者の方が若い人に変えられる可能性が高いが、アメリカの様にその経営者を作る仕組みや、評価する仕組みが出来ていないと無理。
例えば、MBAで経営学を学んで10年位コンサル業等で修行すればとりあえず『経営者の端くれ』が出来る人を選別できる。
CEOやCFOなどの方が適任かもしれないが、COOは現場を知っている人でないと上手くいかない場合が多い。
経営者を評価するのは、かなり優秀な社外経営者が必要。経営者の評価委員会とかを別途立てる事も効果があるかもしれない。

それにしても、そのCEOの4年間とかの課題や目標等を設定できる人がいないと難しい。日本のだれが出来るのか?

それとは別に、経営者が相談できるメンサーとかが寄り添わないと当人が潰れるだろう。


★「社会の為に年寄を引退させろ!」と言って、その年寄の老後をどうするのか?年金支給も遅くせざるを得ないのだから、もっと働かせないと食っていけない。
それとも、姨捨山にでも捨てますか??


★こういう社会批判するには力が足りない。
昔の家長制度を例に引いて隠居だって?自営業の場合の隠居は今でいう取締役報酬が支払われていた。相談役的な位置づけ。
野球やサッカーと比較する事自体の間違いにも気づかない。体力の限界が引退時だし、その前に引退後の生活費は現役の時に稼いでいた。
社会的には、働かないけれど報酬が支払われる人が1千万人増えると言う事になる。働かせないと、税金も、社会保障費も足りなくなるわ。


★短期(4年~10年)の経営をする為に、高額の成功報酬(10億単位/年)を用意すべき。
日産は、日産の大手術を成功させたカルロスゴーンを追い出したが、それは若手を含めて日本人の総意だった。そんな日本人に許容できるの?
又、2年毎のマイルストンの評価委員会を設けて実施すべき。
それが若くして引退する条件。


★大企業の経営者の老齢化については同意しますよ。
別途シリーズで書いているマスメディアがその典型。

みんなには定年を強制するが  自分はトップのまま居座る
若いものには任せていられないと、いつまでも権力を譲らず、高齢経営者が長期政権をつづける会社が増えて、日本はおかしくなった。


■【筆者の感想】

最低限な反論だけ指摘しましたが、上記の事を実行できる若手経営者は何人いるだろうか?それが最大の問題だ。

特に池永寛明氏の主張と同じレベルの『被害者目線の人』では全く世界と戦っていけないでしょう。

若ければITリテラシーに強く、マーケティング的にもSNS知らないとダメだ!とかの事から言っているのだろうな。浅すぎる。

今の時代は、知価革命 

ネットとかのテクノロジーを扱えるとかではなく、生活者・消費者の価値観や心の中が激変する時代。
それが分からない人には、次の時代は対処できない。


いつの時代にも若手だろうが中堅だろうが年寄だろうが、優秀な人は居たが、大半は権力闘争に強い人が組織のトップに登りつめて行く。
有史以前から人間社会の変えられない事象。

企業だろうが国だろうが、権力闘争に強い人が長期政権を作ってその組織をダメにしていく。権力闘争に強いのだから、年齢に関係なくそれより闘争に強い人に代わるしかないが、だから組織が良くなると言う事ではない。

中国共産党の習近平はその典型であり、内部闘争で勝ち上がったが国の経営は下手で国を破壊しようとしている。

そういう企業は衰退・崩壊に向かうだろうし、そういう国は破滅的になって行くだろう。しょうがないだれにも止められない。

私は、日本のメディアの間違いと、その行く末をウォッチして行く事で、それを記していきたいと思っている。フジテレビが衰退していく様なんか、どんなドラマや映画より面白いコンテンツだよ。
もちろん、こんな辺境に何かを書いて止まる様なものではない事を承知の上で。


なんか池永寛明氏が書いてある事は、私憤だと思ってしまった。自身がそういう処遇に遭ってしまった事のうっぷん晴らしなら、放置すべきだったかも。


続く






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