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ドラマの感想 父親を孤独死に追いやる娘達


1.臨場の概要

番組名   臨場 続章 #5  (再放送)
放送日時  2022年11月10日(木) 13:54 ~ 14:52
番組内容  「カウントダウン~タロが報せた死」内野聖陽

原作 横山秀夫 
   『半落ち』(2002年)
   『クライマーズ・ハイ』(2003年)
   『64(ロクヨン)』(2012年)

監督 橋本一 他
           「相棒」(Season2.3.4.5.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21)
   「新・科捜研の女」(パート1 - 3)
    等

この組み合わせは、名作が多い。


この回の内容

一人暮らしの老人・寺西が自宅で死亡した。極度の栄養不良に脱水症状が見られ、娘の佐知子や春恵の話では、寺西には高血圧と糖尿の持病があり、右足が不自由。
1週間に一度、訪問介護のヘルパーが来て身の回りの世話をしていたという。
一ノ瀬は衰弱による臓器不全で事件性はなし、いわゆる孤独死と見立てるが、倉石は飼い犬タロが元気なことに疑問を抱き、死因に不審ありと立原らを呼びつける。その後、寺西の遺言状が発見され…

◇出演者 主役検視官倉石義男役 内野聖陽
松下由樹、渡辺大、隆大介、伊藤裕子、益岡徹、高嶋政伸 ほか

あまりに無情な結論であった。

ヘルパー金森里美役(女優 中島ひろ子)が検視官倉石義男に実情を暴かれて自殺ほう助で捕まってしまいました。
自殺した寺西武夫役(織本順吉)が、家族の思いが詰まった今住んでいる家を売れと2人の娘が迫った事で絶望して「衰弱死」を選んだ。元々膵臓癌で余命半年と言われていて、せめて死ぬまでの間娘と一緒に居たかったのだろう。

その寺西武夫役の悲しみを感じて、自殺を放置したと言う事に対して、法的には問題なのだろうが、人間としては納得しかねる処である。

現在、癌患者の緩和ケアという名前で余命期間を苦しまずに死なせてやることは自殺ほう助ではないのか?

自分の命は自分のものなので、自殺は人間の基本的な権利なんじゃないか?
娘達は何のおとがめもないのに、人間としての良心に従ったヘルパーが犯罪者になるって、納得いかない。


これを見ていて思い出した。
「PICU 小児集中治療室」 第5話 2022年11月7日放送「悠太に何が?知らなかった親友の想い」で、
主役志子田武四郎(吉沢亮)の母親志子田南(大竹しのぶ)に言わせた台詞が「悠太の命は悠太のもの。自殺した事を責めるよりお前はこれからどうするのか?」
※矢野悠太(高杉真宙)


2.横山秀夫と直木賞選考委員との争い

2002年、『半落ち』が第128回直木三十五賞候補作となる。
しかし、選考委員の北方謙三が、この小説中で重要な鍵となる要素について関係機関に問い合わせたところ「現実ではありえない」との回答を得て、北方は選考会でこの回答を報告、『半落ち』は現実味に欠けると批判され落選した。

また同作が各種ランキングで1位になったことに対して、選考委員・林真理子が講評の記者会見で「欠陥に気づかず賞を与えた業界も悪い」とミステリー業界を批判し、のちに雑誌で「欠陥があるのに売れ続けるなんて、読者と作者は違うということ」と読者をも批判した

目黒考二は選考委員を非難し、「直木賞にそこまで権威があるのか」と論議が起こる。横山は、ミステリー作家たちだけでなく読者までもが侮辱されたと反論し、直木賞と訣別宣言をする。

選考会での意見を受けて、横山は独自に再調査をし、設定のうえで事実誤認はなかったと確信し、直木賞を主催する日本文学振興会に事実の検証を求めたが、回答がないまま『オール讀物』の選評で、「作者による誤認」という点が修正されないまま掲載され、候補者からの質問に答えようとしない主催者に『権威のもつ驕り』を感じ取った横山は、直木賞との決別を宣言した

同作品は2004年1月に映画化(佐々部清監督)され、横山は法廷記者としてエキストラ出演している

小説の価値って、事実(ファクト)にあるのではなくて、人間の深淵や人間の矛盾や悲しみやすばらしさを描く事にあるんじゃないの?



読者迄批判する林真理子って何様?

本来小説と言うコンテンツは、妄想で成り立っているのであって、それを好む読者はバカだと批判する。たかが作家なのにあり得ない。
読者を馬鹿にするなら、ビジネスとして執筆するな。趣味で書いて居ろよ。
権力大好きなだけで、彼女のコンテンツは偏見にまみれていて見るに堪えない。

金稼いでその上承認欲求を満たす事が好きで権力ににじり寄る奴らはもっと謙虚になるべきだ。


林 真理子(1954年〈昭和29年〉4月1日[1] - )は、日本の小説家、エッセイストである。有限会社林真理子企画事務所代表取締役。日本文藝家協会理事長、日本ペンクラブ会員、学校法人日本大学理事長。

コピーライターとして活動の後、作家として1982年(昭和57年)に出版したエッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』が、処女作にしてベストセラーとなった。さらに1986年(昭和61年)には、『最終便に間に合えば』『京都まで』で直木賞を受賞し、小説家としての地位を確立した。林の功績は、 1980年代以降において、「ねたみ・そねみ・しっとを解放」したことであるとも評される。

しょせん、コピーライターであって大量生産商品の表面をなぞる宣伝屋。
女性解放家と同じ部類の劣等感をぬぐう為の権利主張が見苦しい。
人間の深淵の悲しみを語れる人格ではない。
日本の作家全員が地位を低下させる事になるだろう。


続く

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