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是非!宮大工のココが凄い話

最近、宮大工に関する本を少しでも時間があれば読んでいます。

本を読んでるとどんどん「この技術ほんとに残さなきゃダメじゃん!」と思う気持ちが強くなって、だけど文章にしようとすると全然まとまらなくて、先週から3回ほど宮大工の技術ってここが凄いんだ!を表現しようとして書けなかったので、上手く文章にすることは諦めて、思いついた順で書いてみる。

AIに代替されない"歴史"があることや、飲みの場で何となく日本の宮大工って凄いらしいよねで始まった宮大工に関する活動でしたが、
今は本気で『宮大工』という職人さんに感動し気持ちが動いている。ということが伝わればいいなと思います。

〜『宮大工のココが凄い話』〜
▼揺れを吸収する"貫工法"▼
貫工法っていうのがあって、釘を使わない木組みの技術みたいなもので、めちゃくちゃ地震に強いんです。
現代の鉄筋や鉄骨造りよりも全然強い!
なんでこんなに強いのか?
それは、木は湿度によって伸び縮みすることで寸法の変化に対応出来るから。
揺れのエネルギーを吸収して、壊れずに済むから修復できる!
一方で、現代の鉄筋や鉄骨はガチガチに固定しちゃってるから、鉄の強度以上の揺れが来たらもう終わり。
学校によくあるイメージがあるけど、窓側で斜めに太い鉄の部材があるの見たことはありませんか?
あれとか、凄い頑丈そうに見えて、構造的な役割はほとんど果たしてないことも多いそう。
言ってしまえば、
昔は、自然の力とどう付き合っていくかを考えたのに対して
今は、自然の力に真っ向勝負している感じ。

▼全国の神社仏閣は"唯一無二"のもの▼
日本の神社仏閣は、究極、
①地震に対抗するための知恵と②美意識、で構成されていると言えちゃう所があるんです。
そこで注目したいのは"美意識"のところで、人によって美意識の感覚は異なりますよね。
だから全国の神社仏閣は微妙な違いがあって、建てられた時代や地域で建て方や木組みがバラバラだったりする。
美意識の感覚が違うと、
使っている道具にもこだわりがそれぞれあって、
同じトンカチなのに関西と関東で形が違っていたり。
日本の伝統建築に使う道具は世界で1番多種多様で、日本人の「細部までこだわりたい!」が1番出てるのは道具だったりするんです。
少し知識が入ってきただけで、
この美意識を表現しようとした昔の宮大工の思考回路を想像していくのがむっちゃおもろい。

▼木を活かす▼
現代は効率重視で、凄いスピードで家が建ったりしますよね。
あれは、工場で先に機械を使って形を整えた材料を現場に持ってきて組み立てるだけで済むようにしているからなんです。
なんだけど、木を機械で形だけ整えるように切ってしまうとダメなんです。
木には真っ直ぐな木も曲がった木もあって、それを気にせず切ってしまうと木を全く活かせない。
曲がってる木にもちゃんと芯が通っていて、
その曲がった状態での形ではめちゃくちゃ強いのに、
それを無理矢理真っ直ぐな木に加工して使ってしまうとせっかく強い木を弱くして使っていたり。
宮大工は1本1本木を見て、その木が1番活きる形で組んでいく。
かなり時間は掛かるけど、地震にも対応できるし何百年もつ建物が出来上がる。
社会的に効率がいいのは宮大工の技術で、
個々人的に効率がいいのは現代建築なのかな。
持続可能な社会を作るなら、宮大工の技術は確実に残さなきゃいけないんじゃないかと思いました。

ちょいちょい情報が間違ってる部分はあるかもですが、大枠は捉えているはず!
ありがとうございました!

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