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M-1を見て〜プチ漫才論〜

M-1のことは一度書いてみようと思ってたので、今回書いてみます^ ^今回はデスマス文ではないです。

今回も審査員は変わらず。
第一世代の上沼恵美子=ヤスキヨや桂三枝世代
第二世代のオール巨人=紳助やさんま世代
第三世代のダウンダウン松本人志=とんねるずやウンナン世代
初代チャンピオン中川家礼二=第五世代
に加え、上記が関西勢であるため、
サンドウィッチマン=第五世代クラスだが、東の笑い
ナイツ塙=第六世代クラスだが浅草などの東の笑い
立川志らく=東の落語

とバランスが取れているからだと思われる。以前は春風亭小朝やリーダー渡部正行が出ており、関東勢は変わっても良いのかもしれんが、関西の上三つは紳助なき今は必須であろう。変われるとしたら、西川きよしや島田洋七くらいだと思う。

で、今回の内容だが、
例年①優勝いけるかも②3位にはなりそう③ファーストラウンド止まり、の3つに分かれると考えている。
今回は見事に点数で如実に表れ、
①は650点越えのファイナリスト3組
②は640点代の、ももとロングコートダディ
③はそれ以外の630点代以下
となったように思う。①が3組というのは、銀シャリ・和牛・スーパーマラドーナが戦った2016の時に、演者のクオリティも近いように思う。
ちなみに①が2組で②が1組と思うのが、2018の霜降り・和牛・ジャルジャルの時。反対に①と②が多かったのは、2019でミルクボーイの年。

でファイナルだが、個人的にはオズワルドが1番かなと思った。
インディアンスは、正直昨年の方が独自性では良かった気がする。ネタがノンスタイルやスーパーマラドーナの2016決勝ネタのような、「M-1で勝てるネタ」になってしまい、独自性を出せてなかったように思う。そのため、個人的には3位。

錦鯉は、馬鹿馬鹿しさが際立っていて面白かったのは事実。「猿が森に逃げていった」「じゃあいいだろう」のくだりは秀逸だった。ただ、ネタはシンプルだったかなと思う。もう少し先述のような捻りがあれば、文句なしの一位だったと思う。伏線回収とかも盛り込めば爆発したはず。

オズワルドはネタの出来は見事だった。そのため1番と僕は思った。けれど、他の人が言うように「1本目の方が面白かった」とは思ってしまった。そこが敗因なら仕方ないと思う。

そして私はM-1で常に主張していることがある。
審査でいつも思うのが、「審査員が何故その点数をつけたのか」を後日「講評」として発表すべきではないか。そうすれば視聴者も芸人も結果に幾分納得するし、芸人は今後の漫才の内容を改善させることが出来る。正直点数の高い低いだけでは、「点数の理由」が分からない。
講評によって漫才のPDCAサイクルを回せば、ネタのクオリティも上がるし、漫才師のモチベーションにも繋がるし、観客もジャッジに納得する。
是非考えていただきたいところである。

あと、今回のランジャタイを見て、改めてマヂカルラブリーの偉大さに気付けた。昨年は物議を醸したマヂラブだが、ああいう「しゃべくらない動きの漫才」を確固たるものとし、漫才の可能性を広めたのは歴史に残る偉業といえる。ランジャタイは少なくとも、マヂラブの流れを汲んでいたのは見て取れた(ネタのレベルは及ばないが)
マヂラブの優勝はやはり間違ってなかったのだと再認識出来たのも良かった^ - ^

M-1の面白さは他と別格。来年以降も楽しみだ^^


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