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新しい一歩

真夏の海水浴場?
何かを新しく始めるときって、やはり緊張します。
僕は、今からちょうど2年くらい前、このnoteを始めました。
当時、自分のことを文章にして公開するのはとても緊張しました。
それと同じくらいの時期に、SNSを始めてみました。
いわゆる"ゲイ活動"用のTwitterアカウントです。

両者を始めたころの感覚としては、noteが「閑散期の室内プール」ならば、Twitterは「真夏の海水浴場」のようなイメージでした。

例えが微妙に分かりにくいですね…(笑)
noteでは各々がゆるやかに発信してお互いに適度な距離感でつながっている一方、Twitterでは多くの人が「誰々とあそこに行った」とか「こういう奴とは付き合えない」などと人と人との距離感が近く、他人の価値観や指向がよーく見えてしまうというのが当時の印象。

だから、特にTwitterを始める時には、「ここにアカウントを作ったら、あっという間にそういう波に飲み込まれてしまうんじゃないか」とか思って、noteを始めた時よりも緊張しました。
最初の投稿は、「恋愛対象は、男の子です...。」みたいに、ほんとにもう恐る恐るな感じで自己紹介していました(笑)。


砂浜で水平線を眺めるくらいがちょうどいい
2年ほどかけてTwitter上での交流の輪を少しずつ広げていくうちに、思っていたよりも色々なタイプの人がいるもんだなと感じました。
当初の印象通り、仲良しグループで遊びに行った写真をしょっちゅう投稿している人とか、常に最新の自撮り写真を投稿しているような人もいましたが、そういう人だけではありません。

「散歩してたらこんな花を見つけた」と写真付きで共有してくれる人、日々の悩みをちょこっと書き込んでいる人、「試験終わった~」とか「明日から実習だー」とか大学のことについて書いている人など、ゆるっとふわっと続けている人もいます。
僕もどちらかと言えばこの部類で、大勢というよりは数人と近況報告し合うくらいの距離感がいいなと思っています。
まあ、どちらが良い悪いということではなくて、単純に波長が合う・合わない―それこそ波に揉まれてはしゃぐか、砂浜で水平線を眺めるかくらいの話ですね。
いずれにしても、Twitterの世界でも自分と似たような感覚の人が少しばかり見つかったのでした。


「初リアル」
さて、ゲイ界隈での出会いといえば、SNSで知り合って実際に会いに行くという流れが多いようです。
恐る恐るTwitterを始めた僕は、数人とはDMで交流するくらいの仲になったものの、これまで誰とも実際に会ったことはありませんでした。
そしてついに先日、初めてフォロワーさんと会ってきました。

僕の「初リアル」は1歳年上の方で、自然が好きという共通点と居住地が近いことから、「今度会ってみませんか?」とお誘いいただきました。

当日は、お昼に待ち合わせてランチしました。
その後、少し離れた場所にある公園でお散歩しつつ夕方までお話しし、結局夜ご飯までご一緒させてもらいました。

初対面で緊張していた一方、そろそろ誰かと実際に会ってみたいと思っていた所だったので、楽しみも大きかったです。
それまで文字とか写真でやりとりしていたので、完全に初対面ではないけど一応は初対面ということで、なんだか不思議な気分でした。

趣味のお話、普段の生活のお話、学業に関するお話など、色々とお話することができて楽しかったです。お相手も穏やかで優しい方でした。
「実は今日が人生初リアルなんです…。」って言ったらとても驚いていて、逆に緊張させてしまったかもしれません笑。


関係構築の難しさ
SNSでやりとりしている人と会うのは、僕にとってはまだ物理的にも心理的にもハードルがあります。
外で会うとなれば、多少の時間やお金が必要になるし、そもそも相手の方の素性もよく分かりません。
考えてみれば、これまでの出会いといえば学校やバイト先など一定の社会的集団内でのことが多かったです。学校に行けば会えるし、少なくともネット上で関わる相手よりも素性が知れています。

今回のような出会い方は今までにあまり経験がなかったので、どのように関係を築いていけばよいのか、まだよく分かっていません。
これからも試行錯誤していくんだろうと思います。
それでもまあ、お互いのセクシャリティをある程度オープンにしたうえで直接お話しできる人がいる、あるいはこれからそういう人を増やせるかもしれないと考えれば、波長が合いそうな人をのんびり見つけてみるというのも良いかもしれないなと感じました。

というわけで、今回は最近の「新しい一歩」についてでした。

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