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WE STAND BESIDE YOU

出会いがあるから別れがある。
浦和レッズが誕生して30年を超え、何人もの選手たちが入退団を繰り返してきた。

移籍でも引退でも、クラブに貢献し、名前を叫んできた選手達が去るのはいつだって哀しい。
2001年のシンジのセレモニーは感動したし、大好きだったトゥットが0円で移籍したのはショックだった。

福田や啓太、最近だと阿部ちゃんら浦和で引退したレジェンドたちのセレモニーも、達也や坪井、ウガら他チームに活躍の場を移すことになった選手達の挨拶も印象的で忘れないと思う。
(白装束で握手してた彼も一生忘れない)

2024年6月末、夏本番を控えたこの時期に近年チームを支えた酒井宏樹岩尾憲アレクサンダー・ショルツの3選手と期限付きで加入してたオラ・ソルバッケンの退団が発表された。

正直言って衝撃だった。
なんせ酒井はキャプテンだし、ショルツは副キャプテン。岩尾も前年の副キャプテンである。

戦力として見ても、ショルツは絶対的レギュラーだし、酒井も怪我やコンディション不良がなければ少なくとも石原と甲乙つけ難い存在。
岩尾もグスタフソン、中島、大久保、小泉らの怪我で手薄な中盤でレギュラーを争う立場。
ソルバッケンはまだまだ本調子ではないと思うが、テクニック、スピード、フィジカルで随所に能力の高さを見せ、チームプレイも上手い。

4人とも仮にスタメンに入らなくてもサブには絶対入る存在で、特に(今シーズン上手くいっているとは言えないにしろ)ショルツの存在はまだまだ大きいと感じていた。

その4人が同時に退団(ソルバッケンはレンタルバック)。
やはりクラブとしても緊急事態と感じたのか、移籍に関して珍しく詳しいリリースを出した。

スポーツダイレクター、堀之内聖さんからの説明とメッセージだ。

ソルバッケンに関しては「期間内に契約交渉がまとまらなかった」ようにも読み取れるのでちょっと様子を見るとして、他3人は共通して「慰留したが本人の希望で」とのことだった。

正直言ってどちらにしろ移籍してしまうのであれば理由なんて細かく知らなくてもいい…というか知らない方が良い場合もある気はするので「本人の希望」という点を細かく突く気はないけど、印象的だったのが堀之内の言う「移籍金とは選手だけでなくクラブへの評価」なので「もっとクラブの価値を高めてこういった移籍を阻止できるようにならなければ」というところ。

Jリーグは海外に対してまだまだ弱い気がする。
日本人選手が「行きたい」と言えば快く送り出すクラブが多いし、外国人選手にオファーがあれば特に抵抗できず移籍させてしまう(あくまでも印象です)。

岩尾も、酒井も、ショルツも、敵として相対しない限り応援し続けるし、大好きなままだろう。
3人の移籍はとても残念であるけど、この「海外クラブに対抗できるブランド力を」というメッセージでとても嬉しくなれた。

この浦和レッズが好きなんだ。
もちろんいい加減リーグ王者獲ってくれよ…とは思う。
けどそれはそれとして、「世界と闘えるクラブへ」とクラブは常に上を目指してる。

そして、そこにはレッズサポーターがいる。
弱いころから「世界に輝け」と言い続けてきたサポーターがいる。
もちろん上手くいかなくて不満を抱えながらスタジアムに通ってる人もいると思う。
でも最近のゴール裏から感じる「先のために今は支える時」というスタンスがとても好きだ(ブーイングをしないとかそういうことではない)。

退団セレモニーが行われた6月30日の磐田戦は、新キャプテンを中心に今いる選手たちが躍動し、雨の中でも変わらぬ熱さをサポーターたちが見せてくれた。

多大な貢献をしてくれた選手たちに感謝を送り、今後の活躍を祈る。
そして「むしろ良かった」と思えるくらいに強いチームを作って欲しい。

「WE STAND BESIDE YOU」
彼ら、彼女ら僕らはいつもレッズのそばにいる。


あとがき

個人的に(いや、多数の人がそうだろうけど)特にショルツの退団はめちゃくちゃショックだった。能力、人柄、実績、どれも申し分なし。
もう残りの人生ずっとレッズに、日本に居てくれるかもしれない!くらいの勢いでいた。

多分しばらく引きずる。正式に移籍が決まって他チームのユニフォーム姿見たら落ち込むかもしれない。

でもきっと今の選手と、堀之内聖スポーツダイレクターが連れてくる新しい選手が希望をくれる。


以前堀之内を紹介した際

語ったのだけれど、僕は堀之内が大好きだった。
そんな彼が今はスポーツダイレクター。
正直不安はある。
チームが上手くいかなければ批判を受ける立場だから。
でもそれ以上にワクワクしてしょうがない!
西野さんが後継者として太鼓判を押す人物。
地元出身の元選手。期待したいし、支えていきたい。ほーりのうち!


ありがとうございました!!

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