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サッカーのサポーターとは①



「サポーターならスタジアムに来い」
そんなツイートが物議を呼んでいた。
浦和を近くから遠くから見続けて20数年。
サポーターとはなんなのか?改めて考えさせられた。

そしてもう一つ
「交代する大久保嘉人へ拍手を送るべき」というもの。
これも非常に気になった。

さらにさらに
「ユニを借りて他のチームの応援に行く」
そしてそれを「さすが王者!素敵!」と歓迎できるサポーター。


すごく考えさせられる。
サポーターってなに?
浦和のサポだけが変わってるの?

ってなわけでちょっと考えてみる。
まずは第一回。サポーターと名乗る資格について。
僕が人生で出会った2人のサポーターを元に考えていきたい。


そもそも一般的な「サポーター」とはなんなのか?
検索すると「支持者、後援者」と出る。
では「ファン」は?
こちらは「愛好家」fanatic(熱狂者)の短縮系。

なるほど。単純に考えれば
ファン→単純に好き
サポーター→好きなだけではなく、力になる人
という感じだろうか。


僕の子供時代のサポーターの師匠S氏。
当時のゴール裏を知っている人なら名前を聞いたことくらいはあるかもしれない。
この人が昔言っていた。
「自分がサポーターと自覚したのはいつだ?俺は人に【浦和レッズのサポーターをしています】と自己紹介したときだ」と。

つまりはサポーターなんて自称なのである。
しかし、自分自身でそう言える根拠というか、自信みたいなものがついた。そう思えたからこその自己紹介だったのだろう。

おそらく師匠はファンとサポーターを区別していて、単純に好きなだけではなく「サポート」できている。力になれているという実感があったのだ。

この人は毎試合駒場の真裏で上半身裸になりサポーターを煽っていた。
アウェイには数人で車に乗り込み参戦。
ちなみに当時子供だった僕は後部座席でひたすらに寝ていた。
(時々なぜか偶然そこの地域への出張が重なりサポートのついでに仕事をしていた)

この人は正真正銘のサポーター?
でもしかし、きっとおそらくではあるが、レッズに落としているお金はそんなに多くはなかった。

毎試合ゴール裏自由席。
じゃらじゃらとグッズを持っていた記憶もないし、レプリカ姿なんて見たこともない(どうせ脱ぐし)。
間違いなくお金はかけているが、浦和の収入になっている額としてはそこまで莫大なものではないと想像できる。

続いてA氏。
こちらは大人になってから出会った人だ。
ホームは毎試合メインの指定席で観戦。
最新のレプリカやグッズで身を包み、選手やクラブの記念グッズも迷わず購入する。
また、スタジアム売店の利用も多い。

アウェイもできる限り参戦。
ずっと地元で生きている人で、浦和レッズのために仕事をしていると言って大袈裟ではないだろう。
経営してる会社をあげてサポートしている。


このある意味両極端なお二人。
どちらが重要なサポーターなのだろうか?
僕が答えを出して良いのであればそれは「同じ」
お二人とも過去も今もこの先も、浦和レッズに欠かせない重要なサポーターなのだ。

きっとクラブの人も同じように言ってくれるはず。
浦和を愛し、力になってくれればそのやり方は人それぞれ。価値は同じ。

スタジアムに居なくても
手拍子しなくても
声を出さなくても
飛び跳ねなくても
お金を使わなくても
少しでもクラブの力になれていればそれでサポーター。

もちろんできる範囲で一歩踏み込んでいけたらなお素晴らしい。

始めに戻ろう。
サポーターを名乗る資格は?
僕なりの答えは
「自分自身で【浦和のサポーターです】と自己紹介できれば立派なサポーター」

ただそれだけ。
人に押し付けるものでも押し付けられるものでもない。
いくら偉そうなこと言っても一人では支えられない。
みんなの小さな色々な想いや力がクラブを支えているのだから。





つたない文章。最後まで読んでいただいてありがとうございました。一人でも読んでいただけたならば、次回は「浦和サポーターとは」というテーマで書いてみたいと思います。

ちなみに
僕自身は人に「レッズファンです」と自己紹介している。僕なりの「サポーター」としてやっていたことのプライドがあるからこそ。のつまらない意地なのだ。


両極端なサポーターに出会えたことを感謝するとともに、再びこのお二人に近づけた時また

「レッズサポーターやってます!」

と胸を張って言えるのだと思う。


【筆者サポ経歴】
Jリーグ開幕当初から親に連れられスタジアム観戦。
小学校途中〜中学時代に親と離れゴール裏のグループでサポート。
高校〜スタジアムにはたまにしか行かなくなり、社会人〜現在は家族連れで年数試合参戦している。
行かなかった期間もあるが、ずっとチェックはしてきたつもりです。

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