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鵲の渡せる橋に

今日は七夕の夜だった。
でも、やはり今年も朝からずっと
見渡す限りの灰色の世界。
「月に叢雲 花に風」とは言うけど、ここまで
晴れないと、ちょっと織姫達が気の毒になる。

あれ…?でも、雨降ったら逢えないってルール
なんてあったっけ?
小学生の遠足じゃないんだし、
橋渡しをしてくれるカササギに不都合が
なければ、OKなんじゃないのかな?
てか、そもそも雲の上に住む2人に、雨は関係ないと思うんだけどなぁ…

自分の恋が上手くいってない人の嫉妬なのか…
単に日本人が悲恋好きなせいなのか…

…願い事を書いた短冊と一緒に、てるてる坊主
を笹飾りに付けていた君を思い出す。
雨が好きなクセに、七夕だけは晴れてほしいと
願っていた。
頭が重くて逆さになる てるてる坊主を、
安定させるために吊り糸を後頭部に貼り付けたのはいいけど…何故かセロハンテープでなくガムテープだったのがツボで、2人で笑い転げたっけ。


…何故だろう。
最近、君のことを思い出し過ぎている。