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時にはあの頃に戻って

YouTubeのおすすめ欄って何を基準に提示してくれているんだろう。突然とあるアニメの動画が僕のアカウントのホーム画面に現れた。

それは「おさるのジョージ」。

驚きつつ、久しぶりに観たおさるのジョージのイラストに惹かれてクリックして視聴してみることにした。「おさるのジョージ」と言えば毎週土曜日の朝8時半くらいからNHKEテレで放送されているアニメだ。幼い頃から観ていた番組だが、中学生になったあたりから部活や勉強に伴い、時間帯的になかなか視聴することができていなかった。

久しぶりに視聴した感想としてはシンプルにジョージが可愛い。懐かしく感じながらいくつか投稿されている動画を視聴してみた。それはなんだか幼い頃に一瞬だけ戻ったような感覚だった。食パンとサラダと目玉焼きとコーンスープ……という休日の朝ごはんを食べながら観ていたあの頃のように。

これからも時々「おさるのジョージ」を観ようと決めた。そもそもYouTubeに投稿されているとは知らなかったのでおすすめという形で出てきてくれて本当に良かった。

話は変わるが、先日大学の友人に『25時のバカンス』という漫画を教えてもらい、実際に貸してもらった。この漫画は市川春子さんの作品。『25時のバカンス』には3つの短編が含まれていて「25時のバカンス」「パンドラにて」「月の葬式」がそれぞれ収録されている。

僕は2周目でようやく物語全体を理解することができた。正直考察するには難しい部分があると感じる。しかしながら、絵のタッチはもちろん、セリフは淡々としているのにどこか切なく、深いというのが特徴で不思議な世界だけれど、受け入れられない訳ではないというのが魅力だと思う。ぜひおすすめなので多くの人に読んでほしい。僕はさらに市川春子さんの『宝石の国』を読んでみようと思う。最後に『25時のバカンス』の中から印象に残ったセリフを2つ紹介する。

記憶は時間がたてば色んな見え方がします
孤独は生まれてから塵に帰るまでの苦い贅沢品です

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