創生する未来人ピックアップ【vol. 2】
こんにちわ!創生する未来編集部です!
4回目になる今回の記事では、前回に引き続き、地域を動かし日本を変えるすごい人 - 連載「創生する未来『人』」 -の中から、編集部がいま!気になるアノ人をピックアップしてご紹介。🙋🏻♀️
みなさんも「へ〜!地方創生のためにこんな活動をしている人がいるんだ!」と新しいロールモデルを見つけるような気持ちで、読んでいただけると嬉しいです♫
創生する未来人No.19:訪日外国人観光客向けメディア「MATCHA」を運営する青木優 さん
2021年3月、新型コロナウイルス感染の見通しがまだまだつかない状況下で、インタビューに答えていただいたのは、訪日外国人観光客向けメディア「MATCHA」を運営する青木優さん。
「法人外国人向けの観光メディア」といえば、このコロナ禍の影響をもろに受けたことだろう。この1年間、どのように走り続けてきたのか。そして、これからのアフターコロナについても、取材してきました。
手をこまねいているわけにもいかない-今だから出来る「インバウンド観光対策」-
MATCHAは訪日外国人を読者とし、対応言語が10言語、月間663万PV、330万UUに到達した急成長のメディア。設立当初は外国人メンバーがいなかったことから、「自分たちが外国に行ったらどんなことに困るのか」という徹底した読者目線での記事作成に励んでいたのだそう。
取材当時、社内のメンバーの3割は外国人で、彼らの意見を取り入れながら、今もユーザーファーストの記事化に取り組んでいると語る青木さん。
しかし、新型コロナウイルスによるインバウンド市場全体の打撃は甘くはなく、PVやUUは従来の3割まで落ち込み、予定していた企業や自治体のイベントは軒並み中止や延期が相次いだそう……。
そんな青木さんは、コロナ禍の中、どのように会社を運営してきたのでしょうか。
在日外国人に目を向けることで、PV数は6.5割まで回復
差し迫る新型コロナウイルスの中で、青木さんが会社の社員と一緒に力を入れたのは、「在日外国人向け」の記事をつくることでした。
-「日本には2019年の時点で約300万人の在日外国人がおり、世界では約1000万人の人が日本語を勉強しているといいます。その人たちが興味を持つ記事を増やし、メディアの回復を図りました」
-「Living in Japan」という特別ページには、日本でのトラブル対策や引っ越しの方法、ふるさと納税のやり方など、外国人にとってわかりづらいとされる情報を多言語で発信した。結果として、2021年1月時点でのPV数は、コロナ禍前の約6.5割にまで戻ったという。
さらには、MATCHAのCMOである齋藤慎之介氏の発案により、クラウドファンディング・プラットフォーム「Japan Tomorrow」を開設。4カ国語に対応し、返礼品の海外発送サービスやコンテンツづくりのサポートを行う新規事業も始めたのだそう…!(これはすごい)
サポーター側は自国通貨での支援が可能。新型コロナウイルスの影響で誰しもが苦しさを経験したからこそ、「自分の大切な人や大好きなことを応援したい」という人たちの思いを形にするプロジェクトは、まさに現代ならではのアイディアといえるでしょう。
-「Japan Tomorrowの支援者の割合は、日本から6割、海外から4割です。支援者は、お金を払って観光場所や施設をサポートすることで、その土地とより深い繋がりを感じることができる。将来は、その土地と観光客一人ひとりがどう繋がっていくかがポイントとなると考えています。その新たなツーリズムに向けた、新たな一歩となる事業です」
コロナだからと諦めない。未来を見据えて今できることをやり、諦めずに継続することの大切さ
「会社を続けて8年間。50ほどのインバウンドメディアが市場に誕生し、今残っているのは片手で数えられる程度です。」
本インタビューの中でそう語る青木さんは、現在もこうしてメディアを続けられている背景に「諦めずに続けること」の大切さを語ります。
「今の時点がゼロだとしたら可能性は無限にある。その可能性を伸ばすためには、目先の利益だけを求めるのではなく、将来どのような世界になっていくかを見据えた視点を持って、今を行動することが重要です。今だからこそできることをやり、それらを諦めずに続けることが大事」
インバウンド観光に関する意見交換ができるFacebook上のグループを立ち上げ、2300人以上が参加する大型コミュニティをつくりあげるなど、コロナ禍のピンチをチャンスに変え、いくつものプロジェクトを生み出していく青木さん。
来たるインバウンド観光再開に向けた準備は、もうすでに始まっています。
「この苦しい状況はもう少し長く続くかもしれない。だが、改めて「光」になりうるものを発見し、それを輝かせるために周りと協力していくならば、今からできることはいくらでもある」
本メディアの中で何度も、「諦めずに続けること」「今できることをやること」を語った青木さんの言葉には、先の見えない暗闇の中でも明日を確実に照らすヒントが隠されているような気がしました。
編集部より一言
やっと収まった…と思いきや、まだまだ収束の見通しがつかない新型コロナウイルスの影響。これにより、もろに打撃を受けた観光業界の人々は、誰しも一度は「あぁもうダメかもしれない」と、続く暗闇の中に絶望を見たかもしれません。
けれども、絶望の中にも必ず光はあって、それを輝かせていくためにできることは実はまだまだたくさんあるんだよ!ということを、青木さんのインタビューから読み取ることができました。
観光業界のみならず、コロナ禍の影響で苦しむ飲食業界や地方自治体など、多くの方に読んでいただきたい記事と感じ、今回ピックアップさせていただきました。
取材してから約半年…!現在は、もっとたくさんのアイディアを実現させている頃かもしれません。引き続き、青木さんの活躍から目が離せませんね!^^
それでは、次回の記事もお楽しみに!◎
創生する未来編集部でした!
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