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デジタルトランスフォーメーションを勉強して用心深くなった話し。


会社で「ITリテラシー向上」の
e-Learningを受けた。

DX (Digital Transformation)
デジタルデータ活用例


■セブンイレブン-アプリ


POSレジ(Point of Sales)では顧客の属性(年齢・性別)は管理できても、個人は特定できなかった。

そこで登場したセブンイレブン-アプリ。このアプリを使えば顧客が特定できる。

アプリで収集したデータをもとに、その人の購買特性にあったクーポンを配信。自分の好みにあったクーポンなら使う確立が高まるし、来店頻度が上がることで、店側にもメリットが。使う側もお得でうれしい、お互いがWin-Winの関係に。

めでたし、めでたし


ん?いや、ちょっとまて。

てことは、自分で商品を選んで、自らの意志で購買活動を行っているかのように見えて。その実、アプリ側のおススメ(クーポン)に従い、「あ、このクーポン明日までだ」などと、自分の都合とは関係なしにセブンイレブンに行くように仕向けられている?そして、おススメ商品とプラスアルファのお買い物をする。

購買活動を、めっちゃ、コントロールされている事実。セブンイレブンに行っているようで、来るように仕向けられている事実。

怖。


■サイネージ広告


駅やショッピングセンターなど、紙のポスターでは、時間や客層に合わせて、その都度、張り替えることが出来ず、効果的な宣伝活動が出来なかった。

そこで登場したサイネージ広告システム。顔認証システムを利用し、カメラで認識した人物の年齢・性別を推定し、その判断結果をもとに表示するコンテンツを変える。これにより、客層に合わせた広告をタイムリーに表示することができ、集客、購買増に貢献。


なんだって!?

それじゃぁ、 顔認証システム様が「あなたには、これよ」と認めた広告しか目にすることが出来ない。という事ではないか。

しかも、顔?顔?顔?

人を見た目で判断してはいけません。

私の顔で属性を推定し「あぁ、こいつには、これだな」って?

実際ありました。駅の自販機。近づくと「あなたへのおススメ!」ってのが大画面に表示されるやつ。その表示のおかげで他の商品が見えなくなるし、だいたい、おススメなんて飲みたくないからさっさと消えて欲しかったんだけど、なかなか消えない。買えない…。

次から、その手の自販機は避けるようになりました。ほどなくして、そいつ(自販機)は姿を消しました。営業成績が悪かったのかな?

しかし、これは、単純接触効果のような、繰り返しその情報に触れると、認知度が高り、好感を抱くようになる…のでは?

つまり「顔認証システム様」が「お前には、これだな」と判断して出して来た情報を「世の中ではこれが流行っている」「なんとなく私はこれが好きだ」と認識してしまうのではないか?との疑念を抱きました。

常に用心深い女:西島

自分で情報を収集して、判断しているようで、その中身は「顔認証システム様のおススメ」!?

怖。


世の中の全てを知って、その中から自分で選択したいのに!

でも知ってます。
人は、世の中の全てなんか見てません。

人は見たいものしか見ない。
見たいようにしか見ない。


男女数人でドライブに行ったとき、すれ違った女子高生について話し始めた男性陣。すれ違ったのは、女子高生ではなく、男子高校生である、と主張する女性陣。両者譲らず。
結論として、おそらく、女子高生も男子高校生ともすれ違った。しかし、お互いに見たいものしか見ていなかった。

私には、女子高生は見えなかったよ!


道案内をするときも、「マクドナルドの角を右に曲がって、吉野家が見えたら…」など、目印に食べ物屋さんを使う人は食欲旺盛な人が多い。会社の同僚は、会社までの道のりを、全てパチンコ屋で説明していた。…全然わかんないんだけど…。

■皆さんも道案内で、あなたの興味の対象がばれます。ご注意下さい。

■セブンイレブン-アプリと、顔認証システム様のおススメにもご注意下さい。


以上、DX デジタルトランスフォーメーション
デジタルデータ活用事例から学んだことでした。