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スリール社員の男性育休〜なるこの夫の場合〜

こんにちは!スリール公式note編集部の「なるこ」と申します。

2018年にスリールにジョインし、企業向けのプログラムの営業・運営を担当。現在は第二子の育休をいただいています。

さて、4月1日から改正育児・介護休業法(男性版育休)の施行が始まりました。
スリールでは、様々な企業様に男性育休促進に向けてのアドバイスをさせていただいていますが、色々言って入るけれど実際問題、スリールの社員の男性育休取得状況はどうなの?と思われている方もいるかもしれません。

ということで今回はスリール社員「なるこ」自身の夫の育休についてお話をしていこうと思います。

夫の育休事情。第一子と第二子の違い。

私は2019年12月に第一子、2021年12月に第二子を出産しました。
夫は第一子の時に、社内で初めての男性育休を産後1ヶ月半取得。
第二子では数日の有休は取りましたが、育休は取りませんでした。

第二子の時に取得しなかったのは、夫が転職直後でキャリアに力を入れたいタイミングだったということに加え、第一子の育休で夫の家事育児スキルが向上していること、またフレックスかつフルリモートの働き方に変わったことにより、実家のサポートを受けながらであれば、夫が休みを取らなくてもなんとかなると判断したからです。

実際に夫が育休を取った時と取らなかった時の違いや、どのような経緯で育休を取得したのかなどをここから書いていきます。

夫が育休を取得するまで。slackでサクッと伝えてみる!

私は、実家の近くに住んでおり、里帰りしなくても実家からのサポートを受けられる状況にいました。その為、第一子の時も産後すぐに夫が育休を取らずに、実家にお世話になるという選択肢もありました。
けれど私は、子育ての始まりを夫婦で一緒にスタートライン立ちたいと思い、産後すぐのタイミングで夫に育休を取ってもらうことにしました。

夫に育休を取って欲しいと思っていたものの、男性社員が多いシステム会社に勤めており、男性育休どころか、子どもがいる社員も少ないという状況。
育休を取るのは難しいのかな、、取るためには色々説得が大変なんじゃないかな、、と不安を抱えていました。

そんな私の不安を他所に、育休を取るとは言っているものの、中々会社に伝えない夫。
私の不安は募るばかり、、、。
ところが、、、!
ある日slackで(対面ではなくslackで!!!)サクッと伝え、即OKの返信がきたとのこと!

なぜ簡単に男性育休の許可がおりたのかは謎ですが、変に空気を読み過ぎず、フラットに話してみたのがもしかしたら良かったのかもしれません。

そんなこんなで夫は年末年始の休暇も含めて1ヶ月半の育休を取得することになりました。

育休中の過ごし方。授乳以外はほぼお願い!

男性育休については、取得はしたものの、3人に1人が育休を取っても家事や育児が1日2時間以下という「とるだけ育休」になってしまっている現状があるとも言われていますが、我が家はそれそれはしっかりと家事育児をしてもらいました。
私は、ただずっとソファに座って、授乳のタイミングになると赤ちゃんを運んできてもらうという感じで、本当に授乳以外のほぼ全てのことをやってもらいました!お陰でゆっくりと産後を過ごすことができ、夫にはとても感謝をしています。

そうしてもらえた1つの要因としては、産前にスリールで開催した「両立キャリア講座」に参加してもらい、産後のメンタルや体の状況について理解をしてもらうことができたということがあったと思います。
産後の体がどのような状態なのか、また産後のホルモン状態により不安定になりやすいということなどを知ってもらった上で、夫自身はどんなサポートをする必要があるのか考える機会を設けられたことで、当事者意識を持つことができたのだと思います。

育休中に向上した家事育児スキルの中で、一番大きかったのは料理スキルのです。元々、料理ができない訳ではありませんでしたが、特別な時に気合いを入れて作ってくることが多く、日常的に料理をしてはいませんでした。
ところが育休中は、実家からの差し入れもありましたが、基本的には朝昼晩三食を夫が作っていました。毎日料理をしてくれることで、日常的に料理をすることが身について、今では毎日朝食は夫の担当に。朝食以外も私が仕事や体調でご飯を作れない時にも、ご飯を作ってくれます。家事の中でも、負担が大きい料理を1人で担当しなくていいのは両立においても非常に重要ですよね。

復職後には、育児に合わせて就業時間を変更

育休中に話し合って、復職後の働き方で見直してもらったことがあります。
それが就業時間の変更です。
夫の会社はコアタイムを選ぶことができるものの、当初は社員の大多数に合わせて10時-19時としていました。けれど19時に仕事を終えて、帰ってきたら20時近く。残業をしたらもっと遅くなってしまい、帰宅した時には毎日子どもは寝ているという状況になってしまいます。

そこで、復職後にはコアタイムを9時-18時に変更することにしました。
就業時間を変更しようと考えてくれたのも、育休を取ったことて子育てに当事者意識を持てたこと、そして育児のリズムを知っているからこそだと思っています。

またコアタイムを変更したことで、むしろ出社人数が少ない9時台に集中して仕事をすることができるようになったという効果もあったようです。

夫が育休を取得してよかったこと。同じ目線でいられること。

夫が育休を取ってよかったことは、産後ゆっくりできたこと、家事育児スキルの向上など様々ありますが、一番よかったことは、夫婦で同じ目線で育児に向き合えるようになったことです。

育児の「初めて」を2人で手探りながら始められたことで、例えば背中スイッチを発動させない子どもの寝かしつけの方法や、漏れないオムツの履かせ方など、赤ちゃんと一緒に過ごす中で何が大変かを実体験を持って分かっています。
だからこそ復職後、子どもと接する時間が短くなってしまっても、想像力が働くので、何か相談した時に具体的に理解をして解決策を一緒に考えてくれたりと、主体的に育児に関わり続けてくれました。

初めての育児で不安なことも多かったけれど、同じ目線で一緒に考えてくれるパートナーがいるということは何よりも心強いことです。

2人目で育休を取得しなかった理由

冒頭でも説明した通り、2人目では夫は育休を取らず、出産前後に数日間有休を取得したのみでした。

夫が転職直後で仕事に注力したいタイミングだったということが一番の理由ですが、1人目の子どもが生まれたことで夫の家事育児スキルが向上していること、またフルリモートかつフレックスの働き方に変わったこともあり、今回は実家のサポートをフルでお願いした上であれば、産後を乗り切れると判断したからです。

もちろん、全く制約がなければ夫にもまたしっかりと育休をとって、特に上の子との時間を過ごして欲しかったという思いもあります。けれど夫の仕事に対する思いを理解しているからこそ、今回はこの判断をしました。

あくまでも育休を取得することがゴールな訳ではありません。長い目線で見た時に、家族皆んなにとって何がベストなのかはその時々によって違います。今回は、仕事と子育ての両立をしてもらいながら、赤ちゃんを迎えるというのが、我が家にとってベストだったということだと思っています。

2人目の産後について

いざ迎えた第二子の産後。
2歳になりイヤイヤ期に入りかけている上の子がいるので、ずっとゆっくりソファに座りながら、、というわけにはいきませんが、私の産後の回復が順調だったということもあり、実家と夫のサポートを受けながら、産後を乗り切ることができました。

夫が仕事をしている日中は実家で母に手伝ってもらい、夫が仕事を定時で終えた後には、一緒に夕食を取り、上の子のお風呂や寝かしつけをお願いしたり、朝も上の子が起きた後にもゆっくり寝かしてもらったりしました。休暇は取らずとも、仕事と子育ての両立をしながら、夫は産後の育児に参加してくれました。

そんな産後を過ごせたのも、まずは何よりも実家のサポートのお陰ということもありますが、在宅勤務で、業務終了後すぐに家族時間にできるということ、また1人目の経験値があるということが非常に大きい要因だと思います。他にも仕事の繁忙期ではなかったことや、産後数週間後には年末年始休暇があったことなど様々な要因が重なっての結果だとは思いますが、夫が育休を取らない産後もなんとか乗り切ることができました。

1人目と2人目の産後を振り返ってみて

もう4ヶ月も前なので(一瞬の4ヶ月です。。)忘れてしまっている部分もあったり、noteなので少し美化して書いてしまっているところもあったりするかもしれませんが、、それでも改めて振り返ってみると、夫が育休を取らなかった2人目の新生児期も、かけがえのない大切な時間を過ごせたなと思っています。

もちろん、1人目も2人目も、授乳で夜中何度も起きるのは辛いし、ミルクをちゃんと飲んでくれているのかは不安になるし、産後しばらくは歩くのも大変です。ちゃんと息してるかなと不安になることもあります。

けれど1人目、2人目であろうと、夫が育休を取ろうが取るまいが、その大変なこと、不安なことを1人で抱え込まずに、一緒に考えてくれるパートナーや親が側にいてくれるということが何よりも心強いことなのではないかなと思いました。

もちろん夫にイラっとすることも、数え切れないほどありました。夜中の授乳には全く起きないし、いつまでも片付けてくれない食器にモヤモヤしたり、掃除機を自ら掛けることもほぼありません。料理は作ってくれるけれど献立を考えることはできないし、内祝いとか気にもかけていません。(止まらない、、、のでこの辺りでやめておきます。)

けれど、夫も仕事と子育ての両立に悩みながらも、家族のことを思い子育てをしてくれていると分かっているからこそ、産後を乗り越えることができ、今家族4人で楽しく過ごすことができているのだと思います。

そうなれた1つの要因として、1人目の産後に夫が育休を取ってくれたことで、子育ての始まりを一緒に過ごすことができ、また2人が当事者となり子育てをしていくんだという土台を作ることができたことが、とても大きかったと感じています。

最後に

このnoteではあくまでも、私の個人的な経験談をご紹介させてもらいました。そして私個人としては、夫が育休を取った1人目と育休を取らなかった2人目、どちらもかけがえのない産後を過ごすことができたなと思っています。
ただそれは男性育休が不要だと言っているわけではありません。
私の場合は、それぞれの状況に応じて、ベストな体制で産後を過ごすことができた結果だと思います。

それぞれの家族、タイミングによって産後をどのような体制で過ごすのかの、ベストは異なってきます。もちろんベストな選択肢を選ぶのが難しいという場合も多くあるでしょう。
だからこそ、「男性育休」ということについて、全ての人が当たり前に男性育休を取得するという選択肢を持った上で、自分の家族は、どんな時期にどんな期間取得して、どんなサポートを受けるべきなのかを判断することができる環境、というのが理想であり、今回の法改正がその理想に向けての大きな一歩なのだと思います。

私の夫も、もしかしたら今後育休を取得する可能性もゼロではないでしょう。状況は日々変わっていきます。
だからこそ、子どものこと、夫のこと、そして自分のことをしっかり見つめて、どんな状況であれば家族みんなが幸せに日々過ごすことができるのかを考えながら、今の家族にとって必要なことが何なのか考えていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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