伝わらないもどかしさ、共感し合えないさみしさ。
今日は昼から私のお友達2人がおうちに来てくれた。
ぴぃの事情は知っているけど、近況を細かく話しているわけではない。
外の駐車場を案内しているときに、ぴぃの様子を聞かれ、
「最近は自分のペースで学校に行ってるよ。」
と言うと、
「そっか、このまま行けるようになるといいね。」
と言われたが、「そうだね。」って言葉が出てくることはなかった。
思ってないし、目指してないんだよな・・・。
ただその説明をしてもきっと伝わらないと思い、「難しいと思う。」とだけ伝えた。
友達2人にも娘がいて、それぞれの夢や目標に向かって突き進んでる。
それと並行して、勉強もきっちりさせている、と言う。
させている・・・?ってところに若干の違和感があった。
勉強ってさせるもんなんだっけ?
あぁ、そうだった、「しなさい。」って言ってたな、私も。
でも今は、させようと思ってもしないんだよな・・・。
受験のための塾選び、毎日の勉強時間、習い事の送迎、それぞれすごく頭を悩ませている2人の話。
大変なのは人それぞれ、どっちがどれだけ大変かなんて測れないけど、なんだかな、ステージが違う気がするんだよな・・・。
ぴぃが不登校になる前のように、参考にしたり、共感したりすることがなくなって、ただただ聞くだけになった私。
ぴぃと比べてどうこうっていうめんどくさい私はだいぶ大人しくなったけど、2人の話を聞きながら、どんな顔をしていいのかわからない。
共感して喜んだり、慰め合ったりすることがなくて、少しさみしさを感じた。
夏休みは毎日10時間勉強していたという娘を持つ友達に、0点だったけど、NO勉強で50問テストを全部埋めたぴぃのすごさは伝わらないだろな。
片道1時間かけて1人で習い事に行く娘を持つ友達に、私の付き添いなしで学校にいるぴぃのすごさは伝わらないだろな。
前みたいに、聞いて聞いてって話せることがなくなって、寂しいな。
そして今、すぐ近くで、ぴぃがYouTubeを見ながらゲームをしている姿が、2人にはどう写ってるんだろうと思うと、また少しさみしくなった。
そうこうしていると、ぴぃがおもむろにピアノを弾き始めた。
低学年の時に、習うつもりはないけど欲しがった電子ピアノ。
今のぴぃのブームは耳コピしたアニメソングを弾くこと。
自分で音を見つけて、メロディーにして、左手の伴奏もオリジナルでつける。
それを2人に伝えると、2人はとても驚いて「すごいじゃん!」と言ってぴぃを褒めてくれた。
2人の視線が私に戻ったタイミングで、
「ぴぃはすごいから大丈夫。」
と言うのが精一杯だった。
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